江戸川ボードゲームの会 2011.07.03

江戸川ボードゲームの会に午後から参加してきました。長めのゲームが多かったので4ゲームだけでしたが、新しい和室の会場は居心地が良かったです。



ギャングスター Gangster
(説明 30分 プレイ時間 70分)
Gangster20110703.JPG草場さんに誘われて2度目の「ギャングスター」です。草場さんが言うにはこのゲームには隠れた面白さがあるということですが、1度目に遊んだときにはよくわかりませんでした。結論から言うと2度目の今回もやはり面白さがよくわかりません。可もなく不可もなくという印象で、ありきたりの叩き合いの要素が大きなエリアマジョリティーに見えます。強いと言われていたエンジンを取ったのですが、さして使いませんでした。面白さは人に教えてもらうよりは自分で探したいものですが、どうも自分には無理なようです。草場さん、次回は面白さを教えてくださいね。

結果:中むう 170、草場 162、自分 145、ダイビキダ 130



ヒットマンガ Hit Manga
HitManga20110703.JPGタンサンファブリックの代表作の一つである「ヒットマンガ」です。シリーズ化されていて、今回は「ヒットマンガ」「ヒットマンが学園」「ヒットマンガSF」をすべて混ぜていたようです。ゲームは既に始まっていたのですが、途中から参加させていただきました。カードにはすべて漫画のシチュエーションが描かれていますが、台詞だけは空白です。同じカードが場札と山札に1まいずつあります。手番プレイヤーは山札から1枚めくり、その絵の状況に合致した台詞を言います。他のプレイヤーはその台詞をもとに場札を取るのです。おてつきはペナルティーは無いのですが、もうその回は取れなくなります。誰かが取ればそのプレイヤーと手番プレイヤーに1点ずつ入るのです。

漫画を暫く読んでいないので台詞を考えるのが難しいです。少しするとコツが飲み込めてきましたが、絵に描いてあるものを言ってしまったりするとやはり興醒めしてしまいますね。その辺りはルールで縛ってあった方が良いと思います。まっちい、くるみん、あいり、はいばら、自分の5人で遊びました。



ランカスター Lancaster
(プレイ時間 2時間20分)
Lancaster20110703.JPGランカスターは中世のイギリスを舞台にしたゲームです。騎士を配置して、国から恩恵を得たり、フランスとの戦争に参加したりして得点を重ねるゲームです。主な得点源はフランスとの戦争に参加すること、多くの種類の貴族を集めることの2つです。リソースは、コイン、従者、投票キューブの3つです。

ボードはイギリス南部が描かれており、そこにAからIまで9つの競りの対象となる国があります。

ゲームは5ラウンドで、各ラウンドは、騎士の配置(ところてん式競り)、法律(同時選択による投票)、国の効果、城の効果、戦争解決の5つのフェーズに分かれています。ゲームの中心となるのは騎士の配置と法律の2つで、そのあとの3つは自動処理です。

騎士は1-4の強さがあり、重ねてもわかるように厚みが異なります(Nの騎士は1のN倍の高さ)。この手持ちの騎士をボード上の国(9カ所)、自分の城壁(6カ所)、あるいはフランスとの戦争(6カ所)のどれかに順番に置いていくのです。同じマスには置けないので、早い者勝ちとなる部分もあります。

ある国に既に置かれた他のプレイヤーの騎士よりも自分の騎士の方が強ければ、相手の騎士を追い出せます。さらに騎士と一緒に置いた従者1つにつき騎士の力が1だけ強くなりますが、他のプレイヤーに追い出されたら従者は即座に捨てなければなりません。また、各国には従者抜きでの騎士の兵力による縛りがあり、兵力の低い騎士は置きずらくなっています。追い出された騎士は手番で再び置けますので、この部分はところてん式の競り(アメンラー、エボ、べガスショーダウンに使われている)と言えるでしょう。最終的に騎士を置いていたプレイヤーはその国の効果を得られます。それはリソース(お金、従者、投票キューブ)城壁タイル、新たな騎士、騎士のアップグレード、スタートプレイヤー選択権、勝利点などです。またその国の貴族タイルを代わりに得ることもできますが、両方欲しい場合は3コイン支払います。貴族タイルはラウンド毎に投票キューブをもたらし、さらにゲーム終了の大きなボーナスになります。

フランスとの戦争は2枚のカードで表され、それぞれ3カ所騎士を置く場所があります。国と違って追い出すことや従者を使うことはできませんが、自分が既に置いた騎士の上に重ねて追加で置くことができます。置くたびにリソースがもらえる特殊タイルが選択できます。戦争は必要な兵力が書かれており、合計が達していれば最も兵力の大きいプレイヤーから1位、2位、3位の勝利点がもらえますが、達していなければ1位は2位の、2位は3位の勝利点を得て次のラウンドまで戦争保留となります。次のラウンドで再び同様に解決するので、戦争に行って負けるデメリットはそれほど大きくはありませんが、2度連続で負けるとコインを兵力分だけ払わない限り騎士が没収されます。また騎士の兵力が同じときには後から置いたプレイヤーが勝つというちょっと変わったタイブレークですが、先に置けば特殊効果タイルの良いものが取れることでバランスを取っています。

自分の城壁に置いた場合はそのリソースを得るだけです。城壁タイルを手に入れれば、永続的にリソースがもらえて騎士を置いたのと同様の効果があります。

LancasterCloseUp20110703.JPG法律はこのゲームのもう一つの核です。別のボードには3枚の現在の法律とこれから投票で決める3枚の未来の法律があります。法律には、特定の条件を満たしたプレイヤーに対する恩恵というものが多く、誰がどの法律を好むのかをある程度は把握しておく方が良いでしょう。同時アクションで可決か否決を選びますが、一緒に使い捨ての投票権のキューブを握ればキューブ1つにつき追加で1票となります。とくに5ラウンド目にはリソースを勝利点にするという法律があり、どのあたりまでリソースを残しておくかも悩ましいところです。

5ラウンドでゲーム終了。貴族は集めた種類数だけ三角数的にボーナス得点となります。リソースは得点にはなりません。

一度は遊びたかったちょっと重めのランカスターです。月斎さんがわかりやすく説明してくれました。それぞれのリソースや勝利点が複雑怪奇に絡み合っており、全体の見通しが悪いです。自分の騎士コマがたくさんあるというところてん式の競りはなかなか面白いのですが、終盤はみんな騎士が多くなるので、置く場所に限りが出てきます。そのあたりに少々閉塞感を感じました。法律はどう転ぶかによって勝ち負けが決まってしまうこともあると思うので、場合によっては大味な感じがあるかもしれません。投票キューブは出すときには結構まとめて出すので、それほど意味があるとは思えませんでしたが、それも展開次第なのでしょう。序盤は要領よく貴族を集めて勝利点も稼いでいましたが、終盤で月斎さんの底力が爆発。また貴族を最も多く集めたこじこじさんが2位でした。

結果:月斎 68、こじこじ 55、あきっぷ 49、自分 46、プラティニ 33



テレストレーション Telestrations
(プレイ時間 2時間)
Telestrations20110307.JPG絵と言葉を交互に描いて/書いて伝えていくゲーム。8人くらいだと一番面白いかもしれません。みんなのいろいろと怪しい絵が見られて終始笑いが絶えないという素晴らしいパーティーゲームですね。もっと写真を沢山撮っておけば良かったです。今回一番印象に残っているゲームに間違いはありません。

結果:くるみん 29、こじこじ 26、枇杷 19、あいり 18、まっちい 17、月斎 17、自分 16、はいばら 14

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