ボードゲームサークル まんまる 2011.06.19

Manmaru20110619.JPGまんまるの第3回の定例会に参加して、朝10時過ぎから夜8時過ぎまでたっぷり遊びました。会場の建物のなかにはドリップコーヒーを売っているところがあり、朝からおいしいコーヒーを飲むことができました。これは自分としてはかなりのプラス要素です。到着したときには1テーブルだけだったのが最後には8-9テーブルという大盛況。ゲームマーケットの新作もいくつか遊べたし、充実したゲーム会でした。左の写真はこの日遊ばれていたゲーム一覧です。会場には様々なゲームが常備されており、今回はかなりこれらの常備されたゲームを遊びました。



倉庫の街 Die Speicherstadt
(説明 15分 プレイ時間 60分)
Speicherstadt20110619.JPGまずは、客商売さん持参の「倉庫の街」です。これで自分は通算6回目。カードが4つの季節(A-D)別に示されたカード構成表が必須だと思いますが、客商売さんがきちんと人数分プリントアウトしてくださったので遊びやすかったです。前半は、産物キューブはお金に換えられたり、誰も取らない船がでたりということが続いたために、産物キューブが不足。そのため後半では産物キューブを乗せた船へのビッドが高騰するという非常に白熱して面白い展開でした。写真のように、なんと7つもの駒が1つの船にビッドするというのは前代未聞です。11の契約書を首尾よく1コインで競り落とすものの、産物不足で無駄になってしまいました。フェイズ別デッキ(ゲームのクライマックスをつくるようにデッキを分割しておく)やスマートでないカード構成はこのゲームの好きではない部分なのですが、それでも繰り返して遊べる面白さがあると思います。コンポーネントのコインやスタートプレイヤートークンも良いですね。

結果:はじめ 23、さくさく 21、客商売 16、自分 11、ダイビキダ 3



スタンプス Stamps
(説明 15分 プレイ時間 85分)
Stamps20110619.JPG「モダンアート」を切手のテーマにした完全日本語版を持ち込んで、先週に引き続き2度目のプレイ。絵柄はなかなか好きなのですが「テーマとして出回っている切手ほど値段が高いと言うのは変なのでは?」という意見もありました。やはりプレイアビリティーの面で一番気になるのはお金の少なさです。握りの競りで、自由に100円単位(このゲームの最小単位)でビッドできるようにするには、各プレイヤーには最低8枚ずつの100円チップが必要です(所持金の下3桁が300か800だと、すべての値をビッドできるようにするには8枚必要でこれが最大のケース。下3桁が400か900だと4枚で良い)。そういった意味で絶対的に100円チップが足りないのです。「モダンアート」はこれまで60分ほどで終わるという印象がありましたが、「スタンプス」は両替の時間が多いためかかなりプレイ時間が長いです。そのあたりも個人的には少々マイナスです。

「倉庫の街」と同じメンバーで、再びはじめさんの勝利。はじめさん絶好調ですね。

結果:はじめ 451、ダイビキダ 436、客商売 419、自分 386、さくさく 355



ギリギリ ボーリング タップ! Girigiri Bowling Tap!
(説明 3分 プレイ時間 各5分)
GirigiriBowlingTap20110619.JPG2010年のゲームマーケットで500円ゲームズのひとつとしてリリースされた「ギリギリボーリング」がちょっと趣向を変えて戻ってきました。以前はプラスチックのボードを指で弾くものでしたが、今度はボードの端が宙に浮いていて、その部分を上から指で弾くようになりました。それ以外のルールは同じで、目的は弾いてちょうど1本だけのボーリングピンを残すようにすることです。ほどよい力加減が求められますね。みんなが全部倒してしまうなか、fukutanさんは神業のように毎回ちょうど1本を残してあっという間の勝利。それではもう一度ということで、2度目の最後は自分とfukutanさんの一騎打ちで、なんとか意地で勝ちました。いやいや、意外と盛り上がりますよ。

結果
1戦目:fukutan(1位)、河原(2位)、自分(2位)、Hiro(4位)
2戦目:自分(1位)、fukutan(2位)、Hiro(3位)、河原(4位)



ブレイン フリッパー プラス Brain Flipper Plus
(説明 5分 プレイ時間 10分)
BrainFlipperPlus20110619.JPGこれも2010年のゲームマーケットでの500円ゲーム「ブレインフリッパー」の続編です。元のゲームは残念ながらまだ遊んでいないのですが、基本的なシステムはあまり変わっていないようです。全員、同じ構成の4枚のカードを持ちます。カードは2x3で黒丸でパターンが描かれており、両面が異なるパターンとなっています(つまり全部で8パターン)。目的カードには完成させるべきパターンが描かれており、4枚のうち3枚を使ってなるべく早くそのパターンを完成させるのが目的です。完成させたら場の得点カードが取れます。「2点」「1点」「1点&得点確定」の3枚があり早い者勝ちです。得点確定をさせないと、手間取って得点カードがとれないときにはすべて仮の得点は失ってしまうのです。最初に5点確定させれば勝利です。この辺りはよく考えられていると思いました。

こういう早解きパズルは、好みがわかれると思いますが、なかなか面白かったです。序盤は不調だったものの後半で盛り返しての勝利。これは元の「ブレインフリッパー」も遊ばなければ。

結果:自分 5、こげなみき 2、fukutan 1、Hiro 1



ハイパーロボット Rasende Roboter(第2版)
(プレイ時間 10分)
パズルゲームをさらに遊びたい気分になったので「ハイパーロボット」を会場からお借りしました。まんまるではスタッフの方が持ち込んだゲームがテーブルにおかれており、みんな自由にそれを遊ぶことができます。第2版の青箱だったので、斜めの色壁のないボードで遊びましたが、17個のうち5個くらいのターゲットを終えたあたりで終了としました。ハイパーロボットの世界を楽しんでいただけたら良いのですが。



交易王 海の英雄 Handelsfürsten: Herren der Meere(ペガサス第2版)
(説明 10分 プレイ時間 各15-25分)
Handelsfursten20110619.JPGここで、まんまるは初めてというくぇいさんととろさんが到着したので、一緒にゲームをすることになりました。くぇいさんが出したのは何と自分の好きな「交易王」。産物キューブの大きなペガサスの第2版です。箱が無駄に大きくてかさばるのでジップロックバッグのようなものに入れてありました。まだルールを読んだだけで遊んだことがないというので、ルールを説明させていただきました。くぇいさんもとろさんも飲み込みが早く、2回遊んだのですが、2回とも惨敗。協定を2枚買ったのですが、商館でゲームがあっと言う間に終わってしまいました。流れに乗るというゲームは定石がないのでなんどやっても面白いです。

結果
1戦目:とろ(船) 54、くぇい(船) 50、自分(船) 46、なるお(無) 31
2戦目:とろ(商) 50、なるお 39(船)、くぇい(商) 33、自分(協x2) 28
(商館(8)、船(10)、協定(11)、港湾労働者(12))



メンバーズオンリー Members Only
(説明 10分 プレイ時間 50分)
MembersOnly20110619.JPG次は、まんまる会場から借りた「メンバーズオンリー」です。「グレン画廊」として再販された今もなおこの初版の人気は高いようで、シンプルな絵柄のプレイアビリティの高さが原因なのでしょう。おそらく4人というのは理想の人数で、今回は5ラウンドで終わりました。序盤にことごとく外して賭けチップが2枚になってしまいましたが、次ラウンドでは博打に出て追いつきました。ところが2ラウンド連続で読みが外れて、3以下と5以上に賭けているのにちょうど4になってしまうということが続いて最下位。でも久し振りのメンバーズオンリーを堪能しました。

結果:ジロウ 25、なるお 25、くぇい 16、自分 16



ストロッチ Strozzi
(プレイ時間 60分)
Strozzi20110619.JPGなるおさんの提案で会場から借りた「ストロッチ」です。ギークではフィレンツェシリーズと呼ばれる3部作のひとつで、「メディチ」同様に6人までできるのがセールスポイント。今回は5人プレイです。船のカードの一覧が欲しいところですが、それは付属していないので仕方ありません。各分野でのボーナス点を除けば合計は810点なのでそれを取り合うゲームということは強調しておきました。布と壺の2分野ではトップを取り、宝箱では高速船を取るようにして、できるだけタイルも取るという方針です。タイブレークとなる掛け軸は一切気にしませんでした。

方針が明確だったのが功を奏してかわかりませんが、終わったときにはトップでした。この競りのような競りでないような不思議なゲームは「メディチ」よりもプレイヤーを選ばないかもしれません。

結果:自分 235、くぇい 185、客商売 170、なるお 155、ジロウ 135



大相撲八百長札 Ozumo Yaochofuda
(プレイ時間 15分)
Ozumo20110619.JPG先週のゲームマーケットで、いつもお世話になっている月斎さんが販売していたものです。入手困難な「政治献金ゲーム」を自ら遊ぶ為に手作りしたもので、彼の好意で少量販売をしていました。コンポーネントは「政治献金ゲーム」同様に厚めの色画用紙です。なと得票数は買取、献金は稽古というようになっており、力士の名前も風刺が入っていて笑えます。

4人の場合は買取が多いトップの2人が稽古を倍にできるというルールなのですが、今回は3人でトップタイ。本来は買取のカードに書かれた影響力(1-10)の合計が少ないプレイヤーが勝つようです(それも同じ場合はタイブレークはなく全員が稽古を倍にする)。

結果:なるお 150、自分 130、くぇい 120、ジロウ 85



アップ ダウン Auf & Ab
(プレイ時間 30分)
Auf%26Ab20110619.JPG持参した「大貧民」を2層にしたようなゲーム、アップ&ダウンです。今回は「誰か1人があがったときに残っていた手札枚数がマイナス」「スタートプレイヤーは持ち回りで好きなカードから始められる」というルールで人数分4ディール遊びました。なるおさんはそのうち2ディールであがってダントツトップ。自分はカードをけちって大量に手札に残ってしまうということが続いて最下位でした。さらなる改良案としては「スタートプレイヤーがアップラウンドかダウンラウンドかを選べる」「1人があがっても続けてあがったときのほかのプレイヤーの手札枚数の合計が得点となる」などが考えられます。

結果:なるお 6(勝利)、ジロウ 11、Hiro 21、自分 29



メディチ Medici(アバクス版)
(プレイ時間 60分)
Medici20110619.JPG最後に、なべさんの誘いでメディチです。同じ日に「メディチ」と「ストロッチ」を両方遊ぶとは思いもかけない幸せです。これも会場にあったもので、「ストロッチ」と対になるアバクス/リオグランデの新版です。ボックスアートを合わせると、「メディチ対ストロッチ」になります。「メディチ」といえば何度リメイクされてもコンポーネントが扱いずらいという不運なゲームなのですが、このバージョンも駒をおく場所が狭く、色も非常に類似してわかりすらく、数字も視認性が悪いです。次こそはちゃんとプレイしやすいメディチを出版してほしいです。

6人メディチなので考えることも多かったのですが、60分で終わったのでまずまずのペースだと思います。今回は相場が全体的に高く、それに合わせて高めでも買っていたら1ラウンド目終了時にはダントツでビリ。これはまずいと思い、2ラウンド目ではそれまでトップだったライターさんと麦を争って高めでも競り落とします。そういった積極的なプレイがよかったのか、2ラウンド目終了時には3位に浮上。2種類の産物にだけ集中し、ゲームが終わったときには逆転勝利。まったく勝てると思っていなかったので、これはさすがに嬉しかったですね。

結果:自分 93、なべ 84、ライター 82、豊田 80、ジロウ 51、あきっぷ 47



このあとはみんなで近所のバーミアンで夕食。さすがにぶっ続けて遊んでいたのでへとへとでした。遊んでくれた皆さん、主催のHTPさん、だださん、ヴィレドラさん、どうもありがとうございました。

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