6月12日のゲームマーケットで購入したものを早速持ち込んで遊びました。今回で水曜日の会も299回目で、同人ゲームが解禁となったので、カワサキファクトリーの「スパイ51」も遊べました。来週はいよいよ300回記念です。
ゲームマーケットは今年から年2回となり、今回は一応スタッフとして台湾のスワンパナシアを手伝いつつ、様々な方と会って話をすることが出来たのが一番の収穫です。ゲーム即売会の側面が以前よりも強くなったようで、もう少しお祭りらしくイベント的なものがあっても良いのでは、と感じました。購入したものは「スタンプス」と「スパイ51」で、この日の水曜日の会で両方とも遊ぶことが出来ました。
スパイ6 Spy 6(スパイ51 Spy 51 より)
(プレイ時間 各10分)
カワサキファクトリーの2人用アブストラクトゲーム第3弾。これまでの「ロボトリー」「ガウス」はとても面白く、この「スパイ51」も期待が高まります。今回は入門用ルールの「スパイ6」を2回遊びました。
51ヘックスから成るボードは中央で赤と青にわかれており、プレイヤーはどちらかの色を担当します。コマはすべて同じで表が市民(空白)、裏がスパイ(Xが描かれている)です。目的は相手の陣地に先に6つのスパイを置くことです。真ん中に市民を置いたらゲームスタート。1手目はそれぞれ自分の陣地に市民を置き、それ以降は1コマ以上ある列を選んで、その列に既に置かれたコマの数だけ市民を置くのです。よって、既に過半数がコマで埋まった列は選ぶことが出来ません。置いた結果、その列が最後の1マスになったら自動的にスパイを置きます。これは連鎖することがあり、時には5個も6個もスパイが置かれることがあるのです。
手が空いていたアル隊長を誘って2回プレイ。最初はルールを間違えており、スパイを自分の陣地に置くのが目的だなどという大ボケな勘違いをしていました。どうもすみません。2戦目は最期に一気に連鎖ですべてのマスが埋まり、2人とも6つ以上のスパイを相手の陣地に置く結果になりましたが、タイブレークはそのときの手番プレイヤーなので得点の低い自分の勝利。アル隊長は納得がいかないなあと言っていました。まあこれは入門用のルールなので、次回は上級ゲームの「スパイ51」を遊んでみたいです。こちらは相手の陣地にスパイを出来るだけ分散させるように置くという目的で、かなり面白そうです。
結果
1戦目:アル隊長 6(勝利)、自分 2
2戦目:自分 7(勝利)、アル隊長 11
スタンプス Stamps
(プレイ時間 95分)
クニツィアの競りゲームの傑作「モダンアート」がスタイリッシュに切手のコレクションというテーマで登場。この完全日本語版は、ドロッセルマイヤーズ、オインクゲームズ、そしてニューゲームズオーダーの共同出版だそうです。ゲームマーケットではサービスでオインクゲームズの風呂敷に包んで売られており、この風呂敷を敷いて遊びました。
コンポーネントはちょっと高級なお菓子の箱を思わせる作りで、70枚の切手、90枚のお金、それにラウンドごとの値段を表示する為の25枚のチップがすべて同じ大きさのタイルになっており、この185枚のタイルがきれいに箱に収まるようになっています。
切手はすべて異なる絵柄でコレクター心をくすぐりつつも、建物(12)、乗り物(13)、植物(14)、動物(15)、人々(16)の5種類がバックグラウンドの色で簡単に判別できるようになっています。切手は手札として10枚ほど持たなければならないので、この小さなサイズでは持ちにくいなあと心配していましたが、実際は問題なく遊べました。
お金は日本円を模したロゴで、モダンアートと違ってスクリーンが無いかわりにすべて同じ大きさで裏からはどのお金かわからないようになっているのは良いデザインです。90枚の内訳は、100円25枚、500円25枚、1000円15枚、5000円15枚、10000円10枚です。お金の総数が少なく、握り競りの前などでは両替を頻繁にしなければならないのは少々大変です。特に100円は人数分の5倍しか無く、5人プレイのゲーム開始時には銀行には全くない状態です。また、500円と5000円が多く、1000円が少なすぎます。このあたりは以前のモダンアートなどと比べてもプレイアンビリティが悪いので、もう少し考えてほしかったところです(モダンアートでは100円30枚、500円12枚、1000円26枚です)。
タイルを使った価格表は「モダンアート」のボードの代替としては良いアイディアですが、場に出た切手が2種類以下のときのために2000(2位)と1000(3位)の裏は0にして欲しかったです。このケースもルールでは触れられていないのですが、のちにFAQなどでカバーされるのでしょうか。
ルールはアメリカのメイフェア版を踏襲しており、ダブルオークションの切手を1枚だけで出したときには、フォローした人と収入は折半となります。個人的にはフォローした人が総取りという元のハンスイムグリュックルールの方が優れていると思うので、どうしてメイフェアのルールを採用したのかは気になる所です。
今回は、アル隊長と不可思議さんは初プレイ。5人だと手札が8枚なので、あまり場のコントロールがきかず、せっかくダブルオークションを何枚も持っていたのに、最後には無駄になってしまいました。4ラウンド目に13枚ある乗り物の13枚目を「これは1位になれば9000円だよ」と売り出すRaelさん。いや、1位を2度取っているので、もうこの3枚しか無いのですが・・・。でもRaelさんは見事にこの乗り物が3位を保っているうちにゲームを終了させました。それにしても、こんなに長時間なモダンアートは久し振りです。まあ慣れということもあるのでしょう。
結果(単位100):河原 431、Rael 394、自分 376、不可思議 375、アル隊長 339
ハゲワシは舞いおりた Unter Geiern
(説明 10分 プレイ時間 25分)
カードを折り曲げて「ハゲワシ」にしてしまうところが斬新なゲーム。5点から始めて30点を取るのが目的です。7x7の格子状にカードを伏せて配置し、これがゲームボードとなります。手番には1マス縦横に移動して、そこにあるカードをめくるのが基本。さらに移動できたり、餌食があれば得点になったりします。得点は何巡がによって与えられるので、他のプレイヤーのハゲワシが奪いにくるかもしれません。そうなるとバトルとなり、1-5までの数値が書かれた30枚のカードを好きなだけめくって、合計が9を越えずに9に近い方が勝ちとなります。また、自分の勝利点を使って余分に移動することも出来ますが、コストが大きいです。
このバトルはトランプのギャンブル「ブラックジャック」そのもので、蛇足感が拭えません。いっそのことサイコロなどでも良かったのではと思います。また、最善手がかなり明確にわかるので、物足りない部分も大きいです。結局はめくったカードの運という感じがします。終わったときには正直ちょっとほっとしました。
結果:河原 30、はじめ 27、ボー 19、kai 16、自分 16、プラティニ 12
チグリスユーフラテス Tigris & Euphrates(メイフェア初版)
(説明 15分 プレイ時間80分)
正微さん持ち込みのチグリスユーフラテスをお借りして、ささおやじさん、ボーさん、河原さんと遊びました。3人とも初プレイとのことで、時間が余り無いなかで説明するのは結構大変でした。細かいルール2つ(財宝は四隅が優先的に取られることと、外部戦争での赤は指導者の隣のタイルや財宝が乗っているタイルは残るので得点が低いこと)はゲームが始まってから追加で付け足しましたが、とくに問題は無かったようです。ボーさんはなかなか好戦的で、何度も積極的に戦争を仕掛けてきます。これが吉と出て、ボーさんは一歩リードしたかに見えました。自分は前半に黒が全くなくて、後半で漸くモニュメントを奪って黒を稼ぎました。最期は時間が無かったということもあり、自分がタイル全交換を2度行って終了としました。
少々敷居が高いゲームなのは間違いないと思いますが、面白さをわかってもらえたようで良かったと思います。また遊びましょう。
結果:自分 10-10-14-19、ボー 8-8-8-9、ささおやじ 7-9-10-11、河原 5-6-6-7
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