マティーニと男たち Martinis & Men
(プレイ時間 20分)
男女のカードをマッチングさせて結婚させるというパーティーゲーム。カードは男と女は裏の色で区別できるようになっており、それぞれに2つの属性があります、アウトドア好き、カウチポテトタイプ、知性派、スピリチュアル、スポーツマニア、シャイ、社交的、変態、などの属性があり、それに合わせて描かれたイラストがこのゲームのほとんどすべてと言っても良いでしょう。とにかく笑えます。
手番にはカードを1枚出して相手を募ります。属性のどちらかが合えばカップルとなり、持っているプレイヤーは出さなければなりません。そのあとダイスを2つ振って、デート中か結婚か破局かが決められます。無事結婚となれば得点となり、一番早く3組を結婚させることに成功すれば勝ちです。
ゲームというよりはアクティヴィティなのですが、絵柄がとにかく見ていて楽しかったです。同じ手番でシミーズさんと自分が同時に3組目を達成。手番順でシミーズさんの勝利。写真は自分が結婚させた3組のカップルです。シャイカップル、ギークカップル、それにキンキー(変態)カップル。どれも幸せそうですね。
結果:シミーズ 3(勝利)、自分 3、他 0
交易王 海の英雄 Handelsfürsten: Herren der Meere(ペガサス第2版)
(プレイ時間 各25分)
アル隊長さん持参の交易王。ペガサスの新版で箱が大きく、産物キューブも大きいものですが、それ以外はペガサスの初版と変わりません。アル隊長さんがインターネットで見つけたという特殊カードの説明など見せてもらいましたが、ルール間違いがあるのが残念です。このゲームでは特殊カード(といっても3種類ですが)は購入後すぐに効力を発揮し、すべての能力は「追加」で行います。商館は「追加で1枚補充」、協定は「追加で2点獲得」、港湾労働者は「追加で産物を1つ交換」なのです。同じカードを2枚持っていれば、これらも倍になります。なお「追加補充」は最新のギーク情報ではしてもしなくても良いそうです。また「追加で交換」は買ってすぐ効力を発揮するので直後に1つ交換できます。
客商売さんと自分以外は初めてということもあり、とにかく特殊カードを買うという展開で1戦目は船以外の3種はすべて売り切れてしまいました。とくにささおやじさんはなんと4種を1つずつ購入して、勝利点がなくなるんじゃと思いましたが堂々の2位。2戦目も同様に特殊カードが売り切れましたが、やや非協力的な流れとなって、協定と船というわかりやすい作戦での勝利。
今回は誰がどのカードを購入したかも一緒にのせてみました。協定がやはり強いのでしょうか。
結果(商館(8)、船(10)、協定(11)、港湾労働者(12))
1戦目:客商売 67(協)、ささおやじ 64(商船協港)、自分 59(船)、アル隊長 41(商船港)
2戦目:自分 54(船協)、客商売 44(協)、アル隊長 39(商港)、ささおやじ 26(商船港)
トレンディー Trendy
(プレイ時間 35分)
「モダンアートカードゲーム」が好きというささおやじさん。それではと、さらに軽い「トレンディー」を遊びました。持ち主のアル隊長さんも1ディールで遊ぶという遊び方しかやったことがないとのことで、せっかくなのでスタートプレイヤーをずらして5ディール戦としました。4ディール目終了時にはアル隊長が102点、続く客商売さんが99点、自分はこのディールで41点という大量点を獲得したこともあって98点と追いつきましたが、最終ディールではまた引き離されてしまいました。アウトカードの使い方が意外と難しいゲームです。写真は、3と5と6が廻っているときの自分の手札。何故4と7しかないんじゃ!
結果:客商売 125、アル隊長 119、自分 117、ささおやじ 106、アレイラス 101
暗黒の金曜日 Schwarzer Freitag
(説明 20分 プレイ時間 70分)
フリーゼと言えば殆どのゲームがFで始まります。このゲームも暗黒の月曜日をもじって暗黒の Freitag(金曜日)という訳です。箱やついたてに描かれているのはブルとベアでブルマーケット、ベアマーケットという経済用語を表しています。プレイヤーが株価を操作できる部分と偶然性がほどよくミックスされており、運の要素もかなりあるとはいえなかなか面白い株ゲームになっていると思います。
目的は勝利点となる銀をなるべく多く購入すること。銀はお金に戻せないのですが、どんどん値段が上がっていくというシステムになっており、最終的には開始時の5倍まで値上がります。プレイヤーは5種類の株の売買でお金を儲けて、それを程よいタイミングで銀の購入に充てていくのです。株の購入、売却、そして銀の購入がそれぞれ6起こるたびに「株価変動」というイベントが発生し、株価や銀の値段が劇的に変動します。このとき袋からランダムに引いた株が多いほどその株が値上がりするので、自分が買っている株がなるべく多く袋に入っているように操作していくのです。
手番は4択で、株の購入、売却、銀の購入、パスです。株を購入すると購入した中で1つが次に袋に入る株となります。売却すると、逆に候補から1つ取り除かれます。売り切れると株価が上がり、売却されると株価が下がります。銀の値段は「株価変動」のたびにそれまでに買われた銀の数に比例してあがっていくので、それを予測して変動の直前に銀を買うのが良いと思います。またゲームが進めば進むほど株価が暴落しやすくなっており、このあたりのリスクマネージメントも魅力の一つでしょう。
道化師さん持ち込みで、説明もしていただきました。道化師さんが言うには初期設定など間違ってプレイされやすく、ちゃんとしたルールで遊ばないとゲームになりずらいそうです。アル隊長は「こういうゲームは苦手だなあ」と言っていましたが、そんなアル隊長がいつの間にか銀を15も購入しておりダントツの勝利。とりあえず第1回のプレイとしてはかなり気に入りました。詳しいことはもう何度か遊んでから改めて書きたいと思います。
結果:アル隊長 15、道化師 12(87)、自分 12(84)、ささおやじ 12(48)、アレイラス 11
(括弧内はタイブレークの残金)
草場純
暗黒の金曜日は暗黒の木曜日のもじりではないのかな?
けがわ
今見てみたら、暗黒の月曜日も木曜日もあるようですよ。ブラックマンデーの方しか聞いたことが無かったのですが、木曜日は世界大恐慌の引き金になった方なのですね。
草場純
ブルーマンデイは株とは無関係なので、当然1929年10月24日の暗黒の木曜日のもじりでしょう。
草場純
と、思ったら1987年にブラックマンデーというのもあったのね。知りませんでした。だったら確かにそちらのもじりかもね。とは言え、その暗黒の月曜日はかの暗黒の木曜日を意識して呼んだものでしょうから、元祖暗黒の木曜日の方がいいかも。本当のところどうなのか、今度フリーゼに会ったら聞いてみて!
私はどうも最近の出来事に疎くてね。ところで明日、下北沢タウンホールで遊戯史学会が午後2時からあるけど来ませんか? 1827年の文献を研究したので発表します。ただし千円です。