この日の水曜会には早めに行き、旧友のささおやじさんと昼食を一緒に食べてそのまま参加しました。
クオ ヴァディス Quo Vadis?(アミーゴ版)
(プレイ時間 45分)
クニツィアの古い交渉ゲームで2度再販されています。今回遊んだのはそのうち最も新しいアミーゴ版。コンパクトですが、少々得点チップなどが小さすぎる嫌いがあります。ボードもなかなか平らになりません。ちょっと久しぶりだったので勘違いしていた部分が一つありました。手番プレイヤーと約束したことはその手番プレイヤーの次の手番にできることならば有効だということです。(約束したプレイヤーの次の手番までと説明していました。すみません。でも今回はおそらく支障はあまりなかったかと思います)。
「クオヴァディス」のルールの核心は、この1巡内の約束履行の義務です。このために多彩な交渉をすることができるのです。「このコマを動かして/動かさないで」「この5人部屋の他の人に投票しないで」「○○さんと交渉しないで」などなど。今回はそれほど奇抜な交渉はありませんでしたが、それでも他のプレイヤーとの絡みをたっぷりと楽しみました。前半は得点を集め、程よいタイミングでバーターをして最上位の部屋に入り、そのあとはひたすら分のいい交渉を続けました。定員5人なので脱落者がいないこともあるというのがこのゲームのみそです。こんな濃厚なゲームが45分というのが素晴らしいですね。持ち込んでくれたkitoさんには感謝です。
結果:自分 23、なべ 19、ささおやじ 15、kito 14、河原 脱落(21)
メディチ Medici(リュイメーム版)
(プレイ時間 75分)
クニツィアの競り3部作をささおやじさんに紹介するべく、届いたばかりのフランス版を持参しました。フランス版は実はルールが異なり、くわしくはパリノアメリカノウゼンカズラというサイトにのっています(ここ)。一巡競りでなく、何巡もする普通の手番順のハードパス(一度パスしたら再参加不可)の競りとなっており、さらに4枚の特殊カードまでついてきます。
今回は今まで通りの普通のメディチルールで遊びました。6人は全員がかなりなれていない限り結構長くなってしまうのが欠点です。個人的には3-4人が好きですね。でも6人でできる競りゲームが少ないので、これはこれでありだと思います。より短時間が好みならば、メディチの元になったメルカトル(古代ローマの新しいゲーム収録)を遊ぶと良いでしょう。
結果:自分 115、kito 110、どきゅん 94、なべ 86、ささおやじ 79、河原 52
エアラインズ ヨーロッパ Airlines Europe
(説明 20分 プレイ時間 95分)
アランムーンの名作と誉れ高い「ユニオンパシフィック」。元は「エアラインズ」という航空を舞台としたゲームで、ルール少しいじってテーマを鉄道に変えたリメイクの「ユニオンパシフィック」を、元の航空というテーマに戻した再リメイクが、この「エアラインヨーロッパ」です。さらに、これらゲームのカードゲームバントでも言うべき「ぼろ儲けカンパニー」というものもあり、これも少々要素を増やして「栄光のピクトリア」としてリメイクされています。
目的は、大きな航空会社の株主となって得点を稼ぐことです。航空会社の規模は、ボード上の路線図で表されており、各セグメントには限られた数の会社しか運行できません。全部で10もある航空会社は路線を拡張するごとに価値が上がり、さらに4つの会社には特定の目的地に到達すると価値が2セグメント就航したくらいは上がるという「乗車券」のような「目的地ルール」があります。路線拡張には、価値の上昇と同額のお金が必要となります。
手番は4択で、「お金を払い任意の路線を拡張して任意の株を得る」「株を1社、または2枚まで公開して1株につきお金2を得る」「未公開の株をアバクス航空の株と交換する。1対1か3対2」「お金8を得る」とあります。アバクス航空はユニオンパシフィックのユニオンパシフィック株に当たるもので、路線を持たずに最初から決算時の価値が決まっている会社です。
どきゅんさんの持ち込み。アバクス株を無視したのが失敗だったようです。お金の要素は悪くないのですが、蛇足のような気もします。もうちょっと拡張権をあらわすトークンなどで代用できたのではと思います。
結果:ささおやじ 82、はじめ 79、河原 73、どきゅん 72、自分 68
カタン スタンダード Die Siedler von Catan(カタンの開拓者たち)
(プレイ時間 55分)
「カタン」は聞いたことがあるけどまだやったことがないというささおやじさんのリクエストでプレイ。実家では定番のゲームなのですが、ゲーム会などでやることは滅多にありません。泥棒による個人攻撃など欠点もあるゲームですが、やはり世界観がしっかりとしていて、ダイス、交渉、セットコレクション、建設、ハンドマネージメント、特殊カードなどの要素が比較的コンパクトにまとめられているこのゲームは奇跡のような気がします。今回はイエローサブマリンにおいてあったハナヤマ版の「カタンスタンダード」でのプレイ。カプコン版を踏襲したグラフィックとなっています。ささおやじさんの持つ最長道路を奪った河原さんが、すでに最大騎士と1点の勝利点カードを持っておりあっけなく勝利。初プレイで1時間以内というのは結構早いペースだと思います。慣れれば30-45分なので。
結果:河原 10、はじめ 6、自分 5、ささおやじ 4
ゾンビゲドン Zombiegeddon
(プレイ時間 45分)
いかにもB級なパッケージとコンポーネントですが、ゲーム自体は至極まともです。翌年「原始の生活」としてリメイクされていますが、これはリメイクというより、アメリカ版とドイツ版というマーケットの違いだと思います。ルールの違いは「ゾンビゲドン」のバリケードタイルが誰も通れないのに対し「原始の生活」のそれに当たる道路タイルは誰でも通れるという所です。タイルの内訳などはすべて同じなので、どちらのルールでも遊べるところは、ケルトとロストシティボードゲームの違いのようですね。
以前にも書きましたが、オレンジ一色で視認性が悪く、どこがバリケードなのかを見分けるだけで大変です。ただ、進んでくれば収束は早いのが良い所。なんとか時間ギリギリに終わらせることができました。良い勝負で僅差での勝利です。
このゲームはテーマに反するきっちりしたシステムで大分損をしている気がします。ゾンビゲームのばかばかしさを期待すると、かっちりし過ぎていて面白くないだろうし、しっかりしたゲームを遊びたいプレイヤーはゾンビゲームは避けるからです。
結果:自分 94、はじめ 89、河原 86、ささおやじ 82
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