この日は「まんまる」の旗揚げ、つまり第1回のゲーム会とのことです。都内では「袋小路」などいくつかのゲーム会があったにも関わらず、すごい人数が集まりました。これからも東京のゲーム会の核のひとつとして育って欲しいですね。
ボツワナ Botswana
(プレイ時間 35分)
1994年に発表された「フリンケピンケ」は、その後「クアンダリー」「トール」「ロコ」と3度もリメイクされています。その最新のリメイクがグリフォンのブックシリーズの11番目として出た「ボツワナ」です。コンポーネント面ではチップの代わりに動物のフィギュアになっており、これがなかなか人気を博しているようです。細かいルールが色々と異なる各エディションですが、「ボツワナ」のルールは「ロコ」に準じています。ただし数値0のカードを出しても「ロコ!」と叫ぶ必要はありません。
5人で5ディール勝負。初版「フリンケピンケ」のように、チップ(動物フィギュア)が1つ少ないと2点ということがないので、自分の手番で終わらせることにより重みがあります。
結果:自分 77、HTP 67、いわいし 64、道化師 60、リッパー 52
ドレトルダイス Take It or Leave It
(説明 15分 プレイ時間 35分)
シュミットからの2010年の新作。白黒赤の3色のダイスを20も振るという、あまりないゲームです。手札のミッションカードにはダイスの組み合わせの条件と完成時の得点が書かれています。例えば「白1、黒2、黒3の組み合わせ」とか「黒だけで合計が10未満」とか「色は問わずに1、2、3、4」などなど。ラウンド開始時にはスタートプレイヤーが白黒9個ずつと赤2個の20個のダイスを振ります。手番にはダイスを1つずつドラフトしていきます。赤のダイスはワイルドとして白黒どちらにもなりますが、使うと1点失点します。また、ミッションに使えない余ったダイスも失点となるので、余計に取らないことも大切です。特殊カードはダイスの振り直しや目の変更などいろいろなことができるので、うまく使いたいものです。
PAN-TAさんの持ち込み。5人で20のダイスだとひとりあたり4個くらいなのでミッションは多くて2つまでというのが基本的な考え方になります。ミッションカードや特殊カードの種類がやたらと多いので説明が大変ですが、ゲーム自体は始まってしまえばスムースだと思います。ただ、その場その場の最善手をやっていくしかなく、あまり読み合いなどの絡みはありません。ミッションも種類が多いので、他のプレイヤーが何を狙っているかなど考えるだけ無駄なのです。そのあたりが気にならなければ、程よいファミリーダイスゲームだと思います。ただ5人だとこなせるミッションの数に幅が出ないので3-4人の方が良いかも知れません。
結果:PAN-TA 23、ナルオ 21、自分 21、Hiro 20、だだ 12
ダック ダック ゴー Duck! Duck! Go!
(説明 10分 プレイ時間 30分)
このゲームでまず目を引くのはアヒルのコンポーネント。一匹一匹が異なる塗り分けで、なかには形まで違うものもあります。これらのアヒルを使ってのレースゲームで、目的はボード状にある3つのブイを全てクリアすること。カードは進み方が図で描かれており、1-4マスほどの進み方と進んだ先での向きが指定されています。またそれぞれのカードには固有の数値が書かれており、これを手札から同時に選んで公開した後に数値の低いプレイヤーから進むというオーソドックスな作りです。この手の他のゲーム(「ロボラリー」や「バンパーカーアリーナ」など)にないルールとしては、他のプレイヤーのアヒルなどの障害物に当たると180度方向転換するというのがあります。また、浮き輪はほかの浮き輪にワープできるマスなのでこれを効率よく使うのが勝利への道でしょう。
これもPAN-TAさんの持ち込みです。名前だけは知っていましたがプレイは初めて。ボードがヘックスのマスなので、複雑なカードの指示もあって移動を考えるのが大変です。「ロボラリー」よりもそのあたりのプレイアビリティは悪いと思います。ヘックスを使うところとカード1枚で複数マスの動きを表そうとしているところなど「バンパーカーアリーナ」に一番似ていると言って良いでしょう。偶発的な要素が大きいのとカードの指示に自由度がないので、かなり流れに任せるというだけのゲームに感じました。コンポーネントは可愛いのでちょっともったいないです。
結果:けろ(勝利)、トンガリ、PAN-TA、ナルオ、自分
モダンアート Modern Art
(プレイ時間 各40-60分)
最近、遊ぶ機会の多いモダンアート。この日はメンバーを替えて2回続けて遊びました。1戦目は場をうまくコントロールして、写真のように青を高く売って儲けての勝利。2戦目は、初めて遊ぶという、まだ中学生のあいりちゃんを交えてのプレイ。飲み込みが早く、公開競りではもう一歩とつり上げたところで「じゃああげます」と引き取らされてしまう展開が続き、すっかりかき回されてしまいました。ちょっと難しいかなあと心配していたのですが、それなりに楽しんでいたようで良かったです。客商売さんが1位。あいりちゃんは自分と同点で2位でした。また一緒に遊びましょう!
結果
1戦目:自分 632、道化師 576、河原 414、けろ 400
2戦目:客商売 526、あいり 464、自分 464、河原 411
冷たい料理の熱い戦い Die Heisse Schlacht am Kalten Buffet
(プレイ時間 30分)
ここで、息抜きも兼ねて気楽なちょっとひねった双六ゲームです。おそらく6人が一番絡みもあって面白いと言われていますが、ダウンタイムが短くなる4人も悪くないです。一応結構考えながら進んでいきましたが、最後はナルオさんとあいりちゃんの一騎打ち。あいりちゃんが見事に勝利です。
結果:あいり 29、ナルオ 27、自分 14、河原 9
打天九 Tien Gow
(説明 15分 プレイ時間 45分)
天九牌を使ったトリックテイクでは、以前パートナーシップで遊ぶ「鹿狩り(中原逐鹿)」を教えて頂きましたが、今回は個人戦でルールもかなり複雑な「打天九」です。スートが2種類あり、それぞれにランクがありますが、これらを判別するには全て暗記する以外になく、普通の天九牌ではプレイするのは大変です。去年、ピグフォンが出した「天九紙牌」では、この「打天九」用にインデックスでスートやランクが一目で分かるようになっているという優れものです。
目的はラストトリックを含めて2トリック以上取ること。ラストトリックの前までに1トリックも取っていないとラストトリックを取る権利は失われます。ラストトリックを取ったプレイヤーは他のプレイヤーから、それぞれ取ったトリック数を4から引いただけ得点をもらいます。よってラストトリックが取れなくてもトリックを取ることは大切なのです。中国のゲームらしく2枚リードや3枚リードもでき、勝つと2トリック分、3トリック分になります。また赤と黒の2つのスートも長さが異なり、思ったよりも色々と悩みます。何度か遊んだらちゃんと詳細レビューを書いてみたいですね。
今回は50点持ちで開始。8ディールほど遊んで、50からの差分をスコアとしました。それにしても天九牌の世界はなかなか奥が深いです。
結果:きなこ +48、草場 +1、自分 -20、ナルオ -29
ファミリア Famiglia
この日のファミリアはナルオさんとの対戦です。初めてとのことですが、こつを飲み込むのも早く、10点差で負けてしまいました。最後に場札に多く残っていたので、大丈夫かと思っていたのですが思ったよりも差がついていましたね。
結果:ナルオ 89、自分 79
ピクショナリー Pictionary
(プレイ時間 80分)
パートナーの描いた絵からテーマを当てるという、パーティーゲームの古典です。北米では一般家庭にもかなり普及しており、映画のシーンで見かけたこともあります。自分は持っていないのですが、友人が以前はよく持ってきてくれて、ホワイトボードを使って遊びました。当てるテーマには、場所&人物、物、動作、難問、オールプレイの5種類があり、時間内にパートナーの描いた絵からテーマがわかれば得点となります(サイコロを振ってその目だけ進めます。進んだ先に次のテーマが指定されています)。オールプレイのテーマは簡単ですが、すべてのチームが参加し、もっとも最初に正解したチームだけが認められます。他のテーマでもオールプレイが指示されることがあり、リアルタイムでの競争は盛り上がります。
古いゲームだけにハウスルールやその場の決めも数多くあり、自分たちは、うなずいたりするのは許容範囲でやっていました。あとはジェスチャーでカット(言ったことの半分だけが回答のとき。例えば Dead Endと言われて回答がEndのときなど)などもオーケーでした。またどう考えても双六の部分が蛇足なので、先に決められた回数を正解すれば勝ちとかいうようにやっていたこともあります。あとはやはり「オールプレイ」が楽しいので、すべて「オールプレイ」として遊んだりもしました。
今回は、かなり厳しいルールで「うなずき禁止」「矢印を描くのは禁止」「ジェスチャー禁止」など、難易度の高いピクショナリーでした。ダイスの目が悪かったこともあり、前半はかなりスローでしたが、久し振りのピクショナリーを楽しみました。ボードは他のゲームの流用で(何のゲームかは失念、写真参照)、バーをスライドさせることで素早く消せるのですが、だんだんと「半分消し」などという技も生まれました。最後はまっちぃさんの「碇」をいわいしさんが当ててフィニッシュ(写真)。
結果:まっちぃ&いわいし(勝利)、さくさくばんだ&自分、たもたもり&あいり、アンディ&河原
アトリビュート Attribute
(プレイ時間 55分)
与えられたトッピックに合う、あるいは全く合わない形容詞を手札から提示するというパーティーゲーム。各自形容詞カードを手札として3枚ほど持ち、毎ラウンド、ランダムに「合う」「合わない」のどちらかのカードを得ます。手番プレイヤーがトピックを決めたら、全員それに合うか合わない形容詞カードを提示して同時公開。このとき公開されるのは形容詞カードだけで、合う合わないは伏せたままです。公開したら一斉に合うを選択していそうなプレイヤーの形容詞を探しててカルタのように手を置きます。これは早い者勝ちです。その後答え合わせをしますが、これが自分には少々ややこしく感じました。「合う」ものを選べば得点。「合わない」ものを選べば失点で、何も選ばなければなにもおこりません。また自分が提示した「合う」が選ばれると得点ですが選ばれないと失点です。逆に「合わない」が選ばれると失点で選ばれないと得点になります。
風太郎さんが独自に訳したそうで、今回は10人プレイ。10人でひとり2回ずつトピックを言ったので20ラウンド勝負をしたことになります。ダントツのびりでしたが、結構楽しめました。
結果:風太郎 21、はいばら 14、砂糖 14、きなこ 13、クロマ 13、りゅうしん 13、ほーまるはうと 9、道化師 8、にし 5、自分 1
草場純
打天九は、幺結、包尊、七支結、八支結などをきちんと押さえて遊びたいですね。ゆくゆくは、カードでなく牌で遊びたいものです。しかしそのためには、文武の区別とランクをしっかり覚えないとなりませんが。
アトリビュートは、「合う」より「合わない」のカードを少し多めに入れた方が面白いようです。まあ、ハウスルールになりますが。
けがわ
草場さん、打天九を教えていただいてありがとうございました。牌で遊ぶというのは野心的ですね。かなりハードルが高そうです。自分はまずカードを買うところから始めることにします。
アトリビュートは手札によってどうしょうもないという、連想系のパーティーゲームにありがちな問題を抱えています。たまにはよいですが、パーティーゲームよりは普通のゲームがいいかなあと思います。
ヴィレドラ
前回に引き続き、お越し頂きまして有難うございました。けがわさんをはじめ多くの方にお越し頂きまして、本当に嬉しく思います。どうぞこれからも宜しくお願い致します。
今度ぜひ一緒に遊んで下さい。
けがわ
ヴィレドラさんとはまだ一緒に遊んだことが無いですね。
次回は一緒に遊びましょう。