今月4月の江戸川ゲーム会は瑞江駅近くの和室の会場でした。畳の上でゲームというのものんびりとして良いものです。そのあとは、主催のひろさん宅に場所を移して、軽いゲームを中心にたっぷりと遊びました。
商人 Mercator(古代ローマの新しいゲームより)
(プレイ時間 30分)
到着したときに7人になったので「7人で遊べるゲームはありますか?」ということでメディチの元になったと言われているメルカトルを遊びました。この古代ローマの新しいゲームには7人で出来るゲームが2つあり、それなりに重宝しています(もうひとつは交渉ゲームの「法廷」)。7人だとカードの数値合計のトップのプレイヤーから60、50、・・・というように得点がつきます。さらに5色ボーナスの10点が結構大きいです。自分はお金を余り使わないという作戦でしたが、あまりにケチすぎて元本割れです。これは大失敗ですね。やはり、ビッドするところはビッドして押さえるところは押さえるというメリハリのあるやり方の方が良いようです。主催のひろさんは結構気に入ってくれたようで良かったです。
結果:河原 87、さくさくばんだ 77、ひろさん 74、fukutan 65、ダイビキダ 62、ゴン 59、自分 47
モダンアート カードゲーム Modern Art: The Card Game
(プレイ時間 20分)
手札のカードの価値を操作してタイミングよく得点を稼ぐという傑作ゲームです。今回は各ラウンドがあっという間に終わってしまい、2種類しか画家が場に出ないことも多くて、翻弄され続けました。手札も余り気味です。いつも通りに4ラウンド目の大量得点を狙いますが、今回はそれだけでは全くトップに届きません。こういう展開になったときの戦い方も考えなければ。
結果:ゴン 91、どきゅん 81、ひろさん 78、自分 73、ダイビキダ 68
勝利への道 コンパクト Verflixxt kompakt
(プレイ時間 15分)
元のゲーム「勝利への道」のタイル数を減らして物理的なサイズもかなり小さくしたゲームです。さらに元のゲームにはない虫のコマが付いてきます。ダイスで1か2を出すと、自分(または中立)のコマを動かす前か後に虫のコマを進めることができ、このコマに追いつかれたらマイナスタイルを取らなければなりません。後半はマイナスタイルがないので逆に手元のマイナスタイルを返却することができます。これだけのルールなのですが、ゲームにスパイスを与えていて好感触です。
どきゅんさんの持ち込み。自分はこのコンパクト版は初プレイ。ゴンさんとアンディさんは「勝利への道」自体が初プレイとのこと。自分は手堅くマイナスをプラスにするタイルを3枚取って勝ち切りました。
結果:自分 14、ゴン 2、どきゅん 0、アンディ -3
アール エコ R-Öko(アミーゴ版)
まだ、隣のテーブルが終わりそうにないということでアールエコです。すぐにみんなこつを飲み込んで、場のゴミの数を最大にしてしまいます。ほどよく不法投棄をしながらも得点カードを大量に得たゴンさんの勝利。不法投棄をしてまで点数を取りにいくかがこのゲームの戦略の岐路です。
結果:ゴン 11、自分 7、アンディ 2、どきゅん -1
ポイズン Poison
(プレイ時間 40分)
続けて、軽いなりに戦略のある好ゲームのポイズン。自分以外は全員初プレイです。4人でスタートプレイヤーを廻しての4ディール勝負です。1ディール目には今回唯一のパーフェクト(0点)を取ったダイビキダさんでしたが、そのあとはみんなに毒を盛られてしまいました。狙っているスートに毒を入れられたときにどの辺まで妥協して取るかが考えどころです。他のスートを数枚取った方が良いことも少なくありません。
結果:自分 15、きなこ 17、ゴン 24、ダイビキダ 34
死者の日 Dia de los Muertos
(プレイ時間 40分)
メキシコで3日間を通して行われる祝祭をテーマにしたという、4人限定のパートナーシップのトリックテイク。3日間が3ディールに対応しており、動物の魂が戻る前夜祭(10月31日)、子供の魂が戻る諸聖人の日(11月1日)、そして大人の魂が戻る死者の日(11月2日)の3日間というように、実際の祝祭を元にしています。特に前夜祭はハロウィンとして日本でも近年は親しまれています。
向かい合ったプレイヤー同士がパートナーで、3ディール勝負です。カード構成はかなり変則的で、4スート(赤青緑黒)で数値は0から10ですが、写真のように0が多く9はありません。各ディールごとに3枚の食べ物と4枚の生け贄を混ぜ、これらをセットにして取るのが目的です。食べ物はすべて黒の2ですが、生け贄は、テーマ通りに動物(緑の4)、子供(赤の4)、大人(青の4)と変わり、スートも変わります。スートがあるのですが、マストフォローではありません。代わりに、各トリックでは赤青緑の3色は1枚ずつまでという縛りがあります。つまり、既に出された黒以外の色は出すことが出来ないのです。マストノットフォローとでも言うべきルールです。どうしても出せなければ、1枚を公開して捨て札としてゲームから除外されます(2や4の得点カードでも取れません)。トリックを取るのはスートに関わらず高い数値のカードで、同数値は先出し勝ちとなります。
カードには最強数字の10を無効にする3のほか、最弱の0はすべて特殊能力があります。それらは「パートナーとの手札交換」「特定の色を出せなくする」「質問を1つできる」「食べ物を腐らせる」など多彩です。ゲームの目的となる食べ物や生け贄は、2や4の低い数値です。よって手札のこれらのカードをいかにパートナーと協力して取るかというのが、悩ましさであり面白さでもあります。さらに得点カードを取った直後には左隣のプレイヤーとカード交換をしなければなりません。左隣のプレイヤーがランダムに1枚抜いてから要らない1枚を返すという方式なので、良いカードを出し惜しみしていると取られてしまう危険もあります。
3ディールを通して食べ物が9枚と生け贄が12枚あるので、食べ物が争奪戦の焦点になりますが、生け贄も同枚数以上は取っていないと最後に負けてしまう恐れもあります。かなり風変わりなトリックテイクなのでもう何度か遊んでみたいです。なお、ジョリーロジャースゲームから「4匹の竜」としてほぼ同様のルールで再販されています。
結果:ゴン&自分 5、きなこ&ダイビキダ 4
ワード バスケット Word Basket
息抜きにしりとりゲームの「ワードバスケット」。リアルタイムでどんどんカードを投げ入れます。場の文字で始まり手札の文字で終わる言葉がみつかれば、その手札のカードを投げ入れて、それが次の場札となるのです。手札にはワイルドになるものや、特定の文字数の言葉を言わなければならないものなどもあり、なかなか一筋縄ではいかないです。ゴンさん、ダイビキダさんと3人で2回遊びました。
結果
1戦目:ゴン
2戦目:自分
ゴールド Gold!
(プレイ時間 20分)
前回は3人で遊んだゴールドを今回は2人で遊んでみました。マイナス2のロバカードで決算するのをためらっているうちに、どきゅんさんに大量に得点させられてしまいました。かなり理詰めのパズルっぽいゲームなのですが、不思議な魅力があります。2-3人専用とのことですが、2人でもなかなか面白いと思います。
結果:どきゅん 96、自分 61
このあとは皆で夕食を食べてから、ひろさんの家に場所を移しての後半戦です。途中であきぷさんの誕生祝いなどもあり、みんなでケーキを食べたりと華やいだ雰囲気になりました。会場を提供して下さった、ひろさんとおっきょんさんには感謝です。
ブロックス Blokus
(プレイ時間 25分)
到着すると既にブロックスが用意されていました。もう一つのテーブルは「ユニオンパシフィック」です。ブロックスは昔「フォーマ」というゲームを流用して良く遊んでおり、のちに製品盤を買いました。結構久し振りですが、以前の勘を取り戻してパーフェクト達成です。
結果:自分 0、きなこ 3、おっきょん 9、まっちぃ 24
フィット Fits
(練習 10分、プレイ時間 40分)
ではもうひとつ図形を使ったゲームということでフィットです。まず1面を試しに遊んでから、1~4面を通して点数を競いました。よくテトリスに例えられますが、残りのコマがわかるのでそこを踏まえて詰めていく必要があります。またテトリスでは良いと思われる詰め方が必ずしも良いとは限りません。いつかはマスタービルダーの31点を取ってみたいものです。どうもまっちぃさんはパズル的なゲームが苦手なようで、悪いことをしたと思います。
結果:自分 17、きなこ 4、おっきょん 4、まっちぃ -26
指輪物語ボードゲーム Lord of the Rings
(説明 20分 プレイ時間 70分)
fukutanさんが持ってきてくれたカプコン版です。カードはすべて日本語シールが貼ってあり、ボードのミスプリントもちゃんと直してあります。ここまでプレイアビリティが高いのは嬉しいですね。一通り説明を終えたあと、上級、中級、初級のどれにしようかということになりましたが、今回はゲームに勝つことを楽しむために初級でのプレイです。
初級なのでダイスでサウロンの目が出ても大丈夫かなあと思っていましたが、終盤にはガンダルフカードも2枚ほど使い、ホビットもサウロンの一歩手前まで来てしまいました。写真はゲーム終了時のホビットの位置です。久し振りに初版同様のコンポーネントで遊びましたが、少々大きくてもやはりこちらのコンポーネントの方が遊びやすいし雰囲気も良いです。
ゲーム終了後に「日時計タイルがあまりにも理不尽ではないか?」という意見が出ましたが、その理不尽さを楽しむゲームなのかなあと思います。避けられない日時計はちょうどイベントの数だけあります。よって最初に日時計がある程度出てしまえば後半は時間を稼いでカード補充が出来るのです。理想としてはメインの行動ラインの終わり近くまで進めておき、いつでも指輪の力で終わらせるようにしておくのです。それにはメインの行動ラインに対応するタイルが何枚出たかを数えておく必要があります。
結果(サウロン15):フロド=すぎさん&河原、サム=自分、ぴぴん=まっちぃ、メリー=あきぷ、ボルジャー=fukutan
79点(勝利)
ウィナーズサークル Winner's Circle
(プレイ時間 75分)
「ウィナーズサークル」はアレアの小箱として出ていた「ロイヤルターフ」のリメイクです。さらに元を辿れば「ロイヤルターフ」はギブソンというイギリスの会社が出していた「ターフホースレーシング」のリメイクなのですが、ルールは少々変更されています。「ウィナーズサークル」は基本的には「ロイヤルターフ」と同じで、馬のカードが増えて7頭の馬がランダムに登場することなどが異なります。馬のコンポーネントは豪華で、「ターフマスター」など他の競馬ゲームとくらべても遜色がない作りです。
このゲームの面白さはやはりサイコロの使い方でしょう。6面ダイスのうち半分の3面が同じ目というのが手番の選択肢を面白くしています。また一応6人まで出来ますが、ゲームとして面白いのは3-4人だと思います。5人以上だとパーティーゲームとしてとらえた方が良いでしょう。
結果: 河原 2700、自分 1700、まっちぃ 1250
カテリーナの陰謀 Die Verschwörung des Catilina(古代ローマの新しいゲームより)
(プレイ時間 30分)
ここで推理ゲームの傑作(と思っている)「カテリーナの陰謀」です。たった30枚のカードを使うだけで、よくこんなゲームを作ったなあと感心します。3人だと各自の情報量が多いので、割と易しいと思いますがどうなのでしょうか。
結果:自分(場は28)
執政官 Konsul(古代ローマの新しいゲームより)
(プレイ時間 35分)
神経衰弱(メモリー)に競りの要素を加えたゲーム。のちに「ソクラテス」としてリメイクされていました。同じ数値か同じ色をめくり続けている限り大丈夫ですが、どこまでめくれるかをめくった数値の合計でビッドしていくのです。ビッドに勝ったプレイヤーは少なくとも宣言した数値に達するまでカードをめくりますが、失敗するとそれまでに取った自分のカードを1枚返却しなければなりません。
数字と色の両方をある程度覚えていなければならないので難易度は高いです。また失敗が続くとゲームが長引いてしまうという欠点があります。それでも久し振りにこのゲームを遊んで、なかなか楽しいと感じました。
結果:自分 35、河原 8、まっちぃ 1
カッツェンジャマー ブルース Katzenjammer Blues
(プレイ時間 各15-20分)
この長いゲームの日のしめくくりは、カード交換競りの傑作の「カッツェンジャマーブルース」です。3人で3回やって、仲良く1回ずつ勝ちました。もう朝方に近くて、ジョーカーの猫の絵のような気分でした。
結果
1戦目:河原 7、自分 5、ひろさん 3
2戦目:ひろさん 10、河原 8、自分 -5
3戦目:自分 10、ひろさん 5、河原 0
ひろさん
けがわさん
古代ローマの~ はじめてプレイしました。
シンプルですが、ゲームの面白さは コンポーネントだけではないというのがわかりました。
シンプルなゲームのほうが 好みなのかもしれないです。
また気軽に遊びにきてくださいね。
けがわ
ひろさん
ゲームの面白さはコンポーネントではないですよ。もちろん使いやすいコンポーネントは大切だと思いますが、シンプルで良いゲームはたくさんあります。
また遊びましょう。