この日のメインイベントはコンテナを拡張セット込みで遊ぶことです。ユリチョフさんから前日にお誘いがかかり、コンテナ好きとしてはありがたいことです。拡張を入れると少々長めのゲームなので、水曜日の会など短時間ゲーム中心の場所ではあらかじめプレイヤーを募っておくのは得策だと思います。コンテナが始まるまでに短時間ゲームで時間調整をしました。
四匹を探せ Findevier
ちょっと久し振りに持ち込んだゲーム。タナカマさんが「コロモも良いけど、これも良いじゃないですか!」とちょっと興奮気味です。1度目は通常ルールで、2度目はカシノバージョンという途中で辞められるけど間違えると点数が減るというバリアントで遊びました。カシノバージョンの方が面白いかと思います。
結果
1ゲーム目:タナカマ 11、ユリチョフ 4、自分 4
2ゲーム目:不明
精霊さん Spirits!
(プレイ時間 20分)
7ミラーを自分と関係ないところで起こさせるゲームです。説明のときに、そのあたりまで説明した方が面白さが伝わると思います。3ディール勝負なのですが、2ディール目以降で失点が0だとそれまでの失点3を返上できます。あとで気がついたのですが、このために、バーストしてもおばけを取らず、カードの山を作ってそれまでの失点と区別しておくのですね。経験者のまるむしさんがパーフェクト勝利。なにげに経験がある程度ものをいうのかもしれません。
結果:まるむし 0(勝利)、BG 2、自分 2、道化師 4、Hiro 6
コンテナ Container + 第二の輸送 the Second Shipment
(プレイ時間 2時間)
この日のメインともいえるコンテナの拡張入りです。どの拡張を入れようかということになり、黄金のコンテナだけとしました。手番開始時に無アクションで、2つの任意のコンテナ(同色でも異なっても構わない)を黄金のコンテナにできます。2つのコンテナはプールに戻されるので、どうしてもゲームが少々長引きます。また各自、工場のエリアと倉庫のエリアに各1つずつまでしか黄金のコンテナを置けません。黄金のコンテナは1つ当たりの価値が持っている個数の2倍という少々ややこしいシステムです。つまり、黄金のコンテナを1、2、3、4、5、6・・・個持つと、1つ当たりの値段は、2、4、6、8、10、12・・・とあがっていき、合計は2、8、18、32、50、72・・・となるのです。つまりN個持っているとすればNの自乗の2倍です。よって、1、2、3、4、5、6・・・個目の黄金コンテナの価値は、2、6、10、14、18、22・・・となります。
シミーズさん以外はプレイ経験があるので比較的スムースに始まりました。タナカマさん、月斎さん、ユリチョフさんは3倉庫体制なので、それに対抗すべく3工場体制で生産で稼ごうと思いました。これはある程度はうまくいっていたと思いますが、月斎さんが良い値段で競り落とし、大勝利。全く競り落とさずに現金勝負のタナカマさんや、黄金のコンテナを集めたユリチョフさん、それに最初に競りでちょっと高値を付け過ぎた自分は、いまひとつふるいませんでした。黄金のコンテナは5種類のボーナスとは無関係だしさして重要な役割を果たしていませんでした。
結果:月斎 151(33+118)、ユリチョフ 118(44+74)、タナカマ 117(111+6)、自分 103(7+96)、シミーズ 95(41+54)(括弧内は、現金+コンテナ)
チルノのさんすうゲーム Chiruno no Sansu Game
(説明 5分 プレイ時間 10分)
ノイのようなゲーム。12まではオーケーで13だとバースト。13以上になってしまうカードを出してからペナルティカードを受け取ります。ペナルティカードが3枚になるとゲームオーバーです。ペナルティカードには救済ルールとしての特殊能力などがあるのですが、今回はそれは使いませんでした。カードはプラスとマイナスがあるものの他、合計を9にするもの、パス(0)、リバース、ショット、ダブルプレイ(2枚プレイする)などがあります。まあノイの101よりは12までなので冗長感が余りないのは良いですね
結果:道化師 0、ささおやじ 0、自分 0、れのん 1、BG 3(負け)
モダンアート Modern Art (Lautapelit 版)
(プレイ時間 70分)
モダンアートの北欧版は2008年に Lautapelit というフィンランドの会社から出版されました。カードの絵柄はすべて本物の北欧の画家で、競りの種類を示すアイコンが非常にわかりやすいです。難点は12枚スートの黄色と14枚スートの茶色の見分けが少々つきにくいことですが、実際にプレイするとそれほど支障はありませんでした。お金は紙製で好きなタイプなのですが、メイフェア新版同様に10のコインがありません(1、5、20、50、100)。スクリーンには北欧の各都市が書かれています。ひとつだけ聞いたことのない町、マリエハムン Mariehamn がありましたが、これはフィンランドのオーランド諸島の自治州の州都だそうです。メイフェア新版にあるビルバオといい、けっこう政治的なメッセージが込められているのかもしれません。
タナカマさんに頼んでテンデイズゲームズから持ってきて頂きその場で購入。北欧版だと北米で買っても日本で買ってもほとんど値段に差がないのです。買ったゲームをその場で遊ぶというのはやはり気持ちがいいものです。第1ラウンド、第2ラウンドではあまり競り落としませんでしたが、もう少し積極的にいった方が良かったかもしれません。何度か4種類の画家が出て紙くずとなった画家もでるなど、なかなかシビアな展開です。第4ラウンドでもう枚数がない青の画家の最後の1枚(?)を安く競り落とし、確実に青に3位を取らせる為に早く終わらせましたが、これはあとから考えると良くなかったかもしれません。安く買った青の画家のことは忘れて、灰色の画家2枚を出して2位にするというのが良かったかなあと思います。
終わったときには、正直誰が勝っているのか、まったくわかりませんでしたが、Blueroseさんが大差での勝利でした。そして自分は最下位、まだまだ修行が足らないです。
結果:Bluerose 450、たかりん 339、ささおやじ 339、河上 329、自分 323
シミーズ
どうもっす!
コンテナありがとうございました。
全然勝ち負けに絡めないゲームとなりました・・。
序盤から結構長いこと、何がどうなっているのかさっぱりで、それを考えることに精一杯だったということと、
もうひとつ、
私の港にゲーム半ばくらいまで
「黄金」が張り付いて動かなくなってしまったのが原因だと思います。
なぜだろうか、
港におかれた「黄金」をみながら考えていたのですが・・
そもそも2個1で生まれるこの黄金の
価値が、5つ獲得してようやく1つ10点ですから
全然割に合わないんじゃないかと思います。
通常コンテナ?が、2,4,6,10,5/10で、
謎の計算をすると平均5.4。
2個1で黄金ということは
1つだけでも10金くらいは最低保証してほしいもんです。
出回りはじめの頃は特に、
競りで値がつかないだろう黄金を、
工場/港から他の商品より高く買う動機にかけます。
売る側からしても2個1で出すわけですから
高くしないと割に合わないような・・
(これは初プレイの意見ですから、展開次第では
そうでもない、ということがあるのかもしれません)
というわけで需給がアンバランスになって張り付いて
しまったんだと思います。
1つ2つ出回り、誰かが競り落としはじめれば、
そのプレイヤーにとってはけがわさんが最後に
書いているように「2,6,10,14,18・・」の数列になりますので少しは魅力が出てきますが、
それでも
今回ユリチョフさんが4つ目の黄金を買ってしまうと
むしろトップ商品になってしまうから買えない、
という事態もあるわけで・・
いろいろな展開があって、黄金が有用なこともあるのだろう、とは思っているのですが、
けがわさんはどう思われますか?
個人的には、2-4-6-10,5/10カードが必ずすべて配分される「5人プレイ」では黄金を産む価値がないように思います。ましてや足の短い「ショートゲーム」ではより一層です。
じろう
コンテナを拡張込みで遊ぶという書き出しで大いに期待したんですが、黄金コンテナのルールのみですか・・・
あれはルールを読む限りでは、ゲームが長引いてしまうし、しかも「黄金」と言う割に価値が高くなりにくいしで、何が面白いのかよくわからないんで試す価値がなさそうに思えていたんですが・・・ああやっぱりという感じです。
それよりも拡張ルールの一つの値付けが制限されるルールにとても面白そうな匂いがしていたんで、その評価に期待していたのでちょっと残念です。
次回があれば、是非別の拡張ルールを試してもらいたいです。
けがわ
>シミーズさん
一緒に遊べて楽しかったです。黄金コンテナは扱いが難しいですね。通常コンテナ2つ=黄金コンテナ、なので倍くらい価値があるかと思えばそうでもない。黄金コンテナを5つ以上集めれば、1つあたり10以上の価値なのですが、そこまであつめるためには積極的に自分で2:1交換をしていかなければなりませんね。まあもう1回ほどは検証してみたいです。
トップ商品になってしまう危惧は価値10のコンテナも同様なので、むしろ価値2を1つ増やす(捨てる前提で)ごとに、価値10と黄金の2つを増やせるというのはメリットなのかもしれません。
>通常コンテナ?が、2,4,6,10,5/10で、
謎の計算をすると平均5.4。
これはどのように算出したのでしょうか?
もしさしつかえなければ、謎の計算を教えて頂きたいです。
>じろうさん
黄金コンテナとローンのルール(多分じろうさんが言っている値付けのルールのことだと思います)は一緒に以前試したことがあります。レポートしているので、よろしければインデックスから探してみて下さい。
全部で4つの拡張があるらしいので、すこしずつ試していきたいと思います。
シミーズ
>けがわさん
よかった、「価値10と黄金の2つを増やせる・・」の箇所、同意見です。
基本ルールですと「価値10特化型」より「全種ボーナス」にみんな傾いてしまうんじゃないでしょうか?
展開を多様化させるために、黄金ルールを入れたような気がします。つまり「価値10+黄金特化型」vs「全種ボーナス」の構図です。
>通常コンテナ?が、2,4,6,10,5/10で、
謎の計算をすると平均5.4。
謎の計算は・・
あまり突っ込まないでください。笑
つまり、
(2+4+6+10+5)/5=5.4、です。
一般商品の価値が平均5.4だ、
というなんとも小学生的な発想です。おお恥ずかしい!
全種揃ったときに5が10に化ける(+)のと、
トップ商品は捨てる(-)ので
価値が紛れてしまいますから、とても私には計算できません!
でもなんとなく(感覚ですが)5.4っていい線じゃないかなあと勝手に思っています。
勿論、序盤なのか終盤なのか、親が誰でトップ目は誰か
などの要素は抜きにして、です。ですから実践的でもありません。
それでひとまずの結論としては、
黄金に積極的なプレイヤーが
自分以外にいないと産み損をしてしまう。
ということで「扱いづらく」、とても自分から手をかけようと思えません。
ですが、誰か裏切らない協力者がいればいいかもしれない・・
なんだか囚人のジレンマみたいな感触があります。
もう少し実践的な話に突っ込みますと、
5人プレイだとしまして、
3位、4位、5位あたりのプレイヤーたちが、
トップ目をとらえるべく、一致団結、黄金作戦に乗り出す気がします。黄金を産むとゲームが長引く、というのも辻褄が合います。さながらマリオ、チャン、光山の如しです。
じろう
おっと、値付けが制限されるルールと言うのは、ローンではなくて、ちょうどけがわさんが試されてない残り2つのルールです。
工場・倉庫の所持数に応じて値付けの幅が制限される、というルールで(より多く持つ方が安い値付けができる)、基本ルールより値付けのプレイヤー差が出て面白そうな感じを僕は受けるので、コンテナプレイヤーのけがわさんの評価が聞きたいところです。
次回に期待してます。
けがわ
>シミーズさん
細かいルールを覚えていないのですが、黄金コンテナは5色ボーナスを達成する(5/10コンテナを10とする)ためには必要がないのでしたっけ? ギークなど見ると黄金コンテナの拡張はファンがそれなりにいるようです。
2種類は価値が高いコンテナがないと難しいので、おそらくシミーズさんが指摘されているように、「価値10&黄金コンテナ」か「5色ボーナスで価値10を2種」になるのかなあと思います。
コンテナ1つの価値ですが、理想的な場合を考えて、価値2が最多コンテナで5色ボーナスがあると考えると、
(0+4+6+10+10)/5=6
となりますね(価値2を0と換算しています)。
まあ、これは中盤以降で、序盤の値付けは難しいです。
>じろうさん
なるほど、さきほどギークで拡張の概要を読んできました(現物が手元にないので)。値付けの幅制限はやってみる価値がありそうですね。ほかには同種工場の建設を許可するというバリアントもあるのですね。色々試してみたいです。
シミーズ
けがわさん、
ええ、あの場では黄金コンテナは5色ボーナスに関係ないというルールでやってました。
正式ルールはgeekにも落ちていないようなので未確認ですが。。。
コンテナの価値は仰る通りで、序盤は現金が大事だと思いますから価値が下がり・・それから親との兼ね合いもあり・・この親との兼ね合いはモダンアートと本質が似ていると思います。非常に難しい!しかしもちろん面白い部分だと感じました!!
けがわ
ギークを見てみましたが Rule please!とかいうスレッドがあるくらいで、ルールはフォーラムないでも見つかりませんでした。おそらく
1:5色ボーナスの条件には黄金コンテナは必要ない
2:黄金コンテナが最多であれば、捨てる。ほかに同数で最多のものがあれば、通常通り任意に選べる(5/10は優先的に選んで捨てなくてはならない)
で、良いのだと思います。次回ユリチョフさんに確認してもらいましょう。
競りで出品者にお金が渡るゲームというのはそんなに多くないんですよね。そう言った意味ではモダンアートと似ています。非常に自由度が高いところも似ていますね。