北新宿ボードゲーム部 ゲーム会 2011.01.30

Raelさんに誘われて、東京四ッ谷で行われる北新宿ゲーム会に行ってきました。Raelさんと一緒に腹ごしらえをしたあと、小学校の後を改築した建物の中へ。ここは博物館にもなっていて、時間があるときに改めて遊びにきたいなあと思いました。教室の中のように黒板などがそのまま残っていて、なんだか昔に戻ったように居心地が良い空間でのゲーム会でした。



リバーフィーバー Flussfieber
(説明 15分 プレイ時間 55分)
Flussfieber20110130.jpg2008年のフリーゼのレースゲームです。英題は Fast Flowing Forest Fellers で原題のドイツ語よりもFづくし。各プレイヤーは2つのコマ(男と女)を持ち、それを両方ともゴールさせるのが目的です。コースはテーマ通り急流下りで、ヘックスが並んでいます。プレイヤーは同じカード構成のデッキを持ちます。カードは数値が1から5で、男のコマか女のコマかというスートがあります。1枚だけはどちらにも使えるビーバーの3も含まれています。手番には3枚の手札から1枚出して自分のコマを進めて1枚補充です。デッキを使い切ったら捨て札をシャッルフして再び自分のデッキとします。

このゲームの要となるのがこのカードで進むルールです。プレイヤーは途中で自由に方向を変えることができ、また自他問わず他のコマのいるマスに進むときには相手をその先のマスに押し出すのです。連続して2つ繋がっておかれているコマならば押すことができますが、3つ以上繋がっているときや、先が壁になっているときは押せません。ボードの端の方には急流マスがあり、手番終了時にここにあるコマは押し流されてしまいます。コースの前半では押し流されて先に進めるのでうまく使いたいのですが、後半では押し戻されてしまうという憎い作りになっています。またコースの途中には丸太コマが3つほど転がっており、これらは他のコマ同様に扱うのでうまく相手の邪魔をするようにします。といってもなかなか難しいのですが。

Flussfieber2011-130-2.jpg今回使ったゲームはRaelさんが持参してくれたものです。Raelさんには説明だけさせてしまってすみませんでした。レースゲームというのは、遅れているコマにいかにメリットを与えるのかというのが問題になりますが、このゲームでは後半の急流戻しで十分に逆転のチャンスがあるので悪くないなあと思いました。やはり男と女の2つのコマを平均的に進めていかなくてはならなかったようで、かなり出遅れてしまいました。たくすさんの友人のDavisの勝利です。

結果:Davis (1位)、涼矢、たくす、Hiro、自分



ポイズン Poison
(プレイ時間 お試し10分+通常40分)
Davisと一緒に手軽なゲームを遊ぼうということで、個人的には一押しのポイズンを出してみました。お試しでHiroさんとの3人で1ディールだけでしたが、どうも今ひとつだったようです。その後、あらためてプラティニさんとりぶさんを誘っての4人プレイ。なかなか熱い戦いで、3ディール目まではHiroさんが勝っていたのですが、最後は意地でなんとか勝利しました。

結果:自分 20、Hiro 22、プラティニ 27、りぶ 44



ライナー・クニツィアの革命万歳 Long Live The Revolution
(プレイ時間 フランス革命ルール55分)
LongLiveTheRevolution20110130.jpgここで月斎さんに誘われて、一緒に革命万歳を遊びました。まず、ロシア革命ルールとフランス革命ルールの説明をして「どちらで遊びますか?」と聞くと「とりあえずロシアから」というので山札のある同時出しのロシアルールを遊びました。ところが1ディール遊んだら「もういいや、次はフランス」というので、これはまずいかもと思いながらもフランス革命ルールを説明。こちらの方が受けも良く、きちんと人数分のディールをこなしました。最後の5ディール目で逆転しようとギャンブルに出てしまい0点。Pan-Taさんは毎回コンスタントに4-6点を取って、安定してトップでした。

結果:Pan-Ta 24、のぶ 17、自分 17、月斎 14、りぶ 12



テーベの東 Thebes / Jenseits von Theben
(説明 30分 プレイ時間 1時間40分)
Thebes20110130.jpgテーベの東は2004年にプリンツが初版を出して非常に話題になりました。その後、2007年にクイーンから再販され、コンポーネントの良さも相まってメジャーなゲームとなりました。このときにルールの変更が大きかったので、play:game database やボードゲームギークでは別エントリー扱いになっています。ドイツ語版では両方とも Jenseits von Theben なのですが、英語圏中心のギークでは新版を英題の Thebes として分けているようです。

ルールの最も大きな違いは学会に関するルールです。旧版では学会カードには、日数と必要なアーティファクと場所が書かれています。デッキから学会カードが出ると、現在の週から記載された日数を足したところにカードをじかに置きます。学会に参加する為には、指定された週に指定された都市にいなければならないので、かなり綿密なスケジュール調整が必要となるのです。複数のプレイヤーが同じ学会に参加すると、持っているアーティファクトとサイコロの戦いになります。新版では学会カードには日数はなくなり、3枚までオープンにされている学会カードはだれでもその都市に行くことによって満たすことができるのですが早い者勝ちなのです。他にも、地図にマイナーな変更が加えられていたり、特殊カードが増えていたり、用途が変わっていたりと色々と違いはあるようなので興味がある方はボードゲームギークのフォーラムを見ると良いでしょう(ここ)。

ThebesMyCards20110130.jpgコンポーネントの違いもいくつかあります。旧版ではカードだったアーティファクトが、厚紙のディスクとなり、それぞれの袋から引き出すようになりました。この新版の袋から出すというのは、くじ引きのような楽しさがあります。さらに旧版では知識と発掘期間によって引けるカードの枚数は一覧表になっていたのですが、これが円形のディスクになっていました。雰囲気はあるのですが、どのくらいの知識と発掘期間が効率的なのかということを調べるには、以前の一覧表の方がわかりやすかったです。今度旧版と新版のこの表の違いを調べてみたいですね。

とだっちさんが丁寧に説明してくれたのですが、一般知識は特殊知識以下しか使えないというルールを忘れていて、一般知識を6、特殊知識を各色1ずつ集めるという大ぼけなプレイをしてしまいました(写真)。この部分のルールは旧版と同じなので完全に自分のミスです。さらに引き運のゲームだということは知っていたのですが、それにしても引き運が悪く惨敗でした。

結果:まれ 68、あいまい 58、とだっち 48、自分 30



精霊さん Spirits!
(プレイ時間 20分)
Spirits%2120110130.jpg「有頂天(第七天国)」というゲームのリメイクですが、得点方法が少しだけ違います。「有頂天」では毎ディールでもっともバーストの回数が少なかったプレイヤーが1点を得て、誰かが3点を取るまで続けるという方式でしたが、「精霊さん」では3ディールやって単純にバーストの回数を競います。もちろん最も少なかったプレイヤーが勝ちます。

デザイン的に問題なのがカードのインデックスで、なんとカードの右下にしかありません。よってカードを持つときには逆さまにして、インデックスが左上に来るように持ち数字を逆さまに読むか、縦に並べて持つか、あるいはインデックスを無視してカードのイラストの幽霊の数だけ見るか、と方法を編み出さなければなりません。

ゲームは可も不可も無くという感じなのですが、まあ6人はちょっと多すぎかと思います。4人くらいで遊んでみたいですね。(以前の有頂天のレポートはここ

結果:まれ 2、Hiro 2、rkusaba 5、自分 6、草場 7、とだっち 8



ペンギン Pingvinas
(プレイ時間 10分)
Pingvinas20110130.jpg最後に15分ほど余った時間で遊びました。「オイそれは俺の魚だぜ!」の初版で、説明を含めても15分で遊べるゲームというのは偉大です。アブストラクトなので長考しがちになりそうなのですが、コンポーネントの可愛いさもあってか、非常にサクサクと進むのです。まれさんが大きな領地を独り占めしてしまい、圧勝。

結果:まれ 42、自分 29、とだっち 28



そのあと、レストランで田口さん、Pan-Taさん、たかりんさんとペンギンパーティーと交易王を楽しみました。交易王は大接戦で、Pan-Taさんがコスト12のカード(1つ余計に交換できる)だけで勝ったのが非常に印象的でした。

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