水曜の会で月斎さんに誘われて高円寺盤遊会というゲーム会に参加してきました。月1回の開催で、今回が43回目だそうです。地下鉄東高円寺の駅を降り、東京杉並区の閑静な住宅街のなかで会場を探すのに少々迷いましたが、10時半頃に到着。すでに月斎さん、kitoさん、ナルオさんの3人が何やら面白そうなゲームを遊んでいました。自分を入れて漸く4人となりましたが、この後は続々とプレイヤーが現れ、最終的には5テーブルで20人くらいはいたと思います。色々なゲームを遊び、またエッセン以来はじめてストーンRさんとも会えたりと楽しく過ごせました。主催者で誘って頂いた月斎さん、ありがとうございました。
政治献金ゲーム Stimmvieh
(プレイ時間 各15分)
まずは月斎さんのリクエストで政治献金ゲームを遊びました。2種類のカードをドラフトしていくゲームですが、シンプルながらも良くできています。もう何度もレポートを書いているので説明は省きますが(興味がある方はゲームインデックスから、あるいはデータベースの政治献金ゲームのリンクページから見て下さい)ゲームは傑作だと思います。カードは色画用紙なので写真映えがしないのが残念ですが、ゲームの本質はシステムなのだということを実感するゲームです。今回は夜になってからも遊ばれていましたが、どうも足りないカードがあったことが発覚したようでそれが残念。いずれ再販されるのを楽しみに待つことにします。
結果
1戦目:自分 150、kito 140、ナルオ 85、月斎 75
2戦目:月斎 140、kito 130、自分 105、ナルオ 70
アルケミスト Alchemist
(説明 5分 プレイ時間 40分)
ここでkitoさん持ち込みのアルケミスト。まったく聞いたことが無いゲームなのですが、非常に斬新で面白いゲームでした。5種類のキューブを組み合わせて得点にするのですが、どの組み合わせだと何点になるのかを、なんとプレイヤーが決めるのです。ボードには10種類の組み合わせ得点表があり、それぞれでは指定された3色を各色2つまでで合計5つまでという制限の中でならばどんな組み合わせでもオーケーです。手番には、この組み合わせと得点を決めること、すでに決まった組み合わせを提示して得点にすること、それにキューブを補充することの3種類のどれかを行います。
面白いことに組み合わせと得点を指定するとその得点がそのままもらえるのですが、それ以降は自分が指定した組み合わせは使えません。よってあまり簡単な組み合わせを高得点にしてしまうと、他のプレイヤーが簡単に高得点を得られることになってしまいます。では他のプレイヤーには使われない方が良いかと言うとそうでもなく、自分の指定した組み合わせが使われるたびにキューブが1つ手に入ります。この辺りのバランスが非常に悩ましく面白いところです。
補充は袋からランダムに2つ、または好きなものを1つなので、序盤はランダム補充を3回も繰り返してしまいました。でもこれはやりすぎたようで、やはりもっと序盤から得点に換算していけば良かったと思います。これは是非リプレイ希望です。
結果:kito 82、みき 71、自分 62、ナルオ 59、はせがわ 57
フレッシュフィッシュ FrischFisch
(プレイ時間 45分)
ここで最近、遊ぶ頻度の高いフレッシュフィッシュです。ゲームというものは人によって好き嫌いが激しいのですが、この非常にユニークなゲームは1度は体験して欲しいと思っています。個人的にはフリーゼのゲームではもっともプレイ回数が多いこのゲームは不運なことに初版も第2版も入手難。是非再販が望まれるゲームの一つだと思います。
この日は1度遊んだ後、メンバーを替えてポイズンを遊んだ後にもう1度遊びました。
結果
1戦目:はせがわ -5(勝利)、杉山 -3、自分 -3、みき 9
2戦目:自分 -9、ナルオ -5、みずる 0、コウ 4
四匹を探せ Findevier
(プレイ時間 各10分)
今年のエッセンで気に入ったメーカーのひとつ、シュテファンシュピールの新作です。5種類の動物(うさぎ、はりねずみ、ふくろう、きつね、うし)が4匹ずつ10枚の大きめのディスクの両面(計20面)にすべて異なる組み合わせになるように描かれています。これを円形に並べてゲーム開始。タイルをめくりそこに描かれている動物をめくれば得点となります。その動物を4匹全て当てるまでならあたっている限り連続で手番が出来ます。もちろん初めは当てずっぽうなのですが、徐々に覚えていくようになります。と、思うのですが、これが意外と難しい。両面なのでけっこう混乱します。
エッセンでは上級ゲームのギャンブル板を遊びましたが、今回は初めて基本ゲームを遊びました。基本ゲームでもかなり面白いと思います。手軽な記憶ゲームの良作。総木製のコンポーネントも得点チップとなる本物の輪切りの小枝も素晴らしいです。
結果
1戦目:みき 16、杉山 13、はせがわ 9、自分 9
2戦目:みき 15、ジロウ 9、自分 9、杉山 6、はせがわ 6
ポイズン Poison
(プレイ時間 30分)
持参したポイズン。アミーゴの新バージョンで、写真のようなチャック付きのポーチに入っています。アミーゴのカードの箱サイズより一回り大きいのですが、乱暴に扱っても大丈夫なのでどこかに持っていくには適していると思います。このポーチシリーズはかなりの数が出ており、そのうち日本にも輸入されるかもしれません。
適正だと思う4人で4ディール。1ディール目でみずるさんが0点のパーフェクトを成し遂げ、そのあとも失点を抑えたみずるさんの勝利です。
結果:みずる 10、自分 19、コウ 31、ジロウ 39
世界の鉄道カードゲーム Railways of the World: The Card Game
(説明 20分 プレイ時間 50分)
Raelさん持参のカードゲーム。どうも「世界の鉄道」という蒸気の時代に似たゲームがあり、それを手軽にしたカードゲームらしいのですが、短時間すぎてゲームとしてはいまひとつだというRaelさん。彼が考えだした2つの修正ルールが良さそうだったので採用して遊びました。ひとつは、カードドラフトの公開カードの枚数を多くすること。もうひとつはピックアップアンドデリバリーの部分で自分の路線が最初か最後であれば運べるとすることです。
ピックアップアンドデリバリーのメカニクスはあまり好きではないのですが、ここまで手軽だと悪くはないです。ただ、付け加えたルールの分だけゲームは長くなってしまったようですね。運の要素が大きいので、後半以降ずっとオレンジのカードを待っていたのに結局1枚も出なかったのはつらかったです。
結果:ナルオ 101、みずる 96、Rael 83、自分 79
西部の無法者 Desperados
(プレイ時間 50分)
ストーンRさん持参のカードゲーム。得点カードは5種類あり、それぞれ2点から5点の順に積まれています。同種の得点カードを得ると最終的に最高値と枚数の積になるので、できれば同種を集めるのが得策です(たとえば、同種の2、3、5点と集めると5点x3枚で15点)。デッキ構成は10種類5色のキャラクターが2枚ずつ。手番にはこれらのカードを得点カードの脇においていき、得点と同じ枚数になると全員で同時公開の競りをするのです。カードをプレイするにも競りで出すにも「同色で異なる種類」や「同種で異なる色」などと条件があります。また、競りで出すカードの価値の決め方もかなりひねりが加えられています。この変わったカードのシステムと、がんじがらめな部分でオルネアのデザインかとも思いましたが、作者は違うようですね。
結果:ストーンR 21、どきゅん 12、自分 9、ナルオ 5
水のオランダ H2Olland
(説明 35分 プレイ時間 90分)
ストーンRさん持ち込みゲーム第2弾。小さな会社から出版されたゲームで、それほど古い訳ではないのですが既に絶版で入手困難なものを今年のエッセンで漸く見つけてきたそうです。コンポーネントは素晴らしく、風車や小屋などと雰囲気がすごく出ています。ゲームは、最後のチューリップレースに備えるべく、できるだけ価値のあるチューリップ畑を自分の拠点の近くに配置していきます。そのためには風車や小屋が必要で、また土地を干拓しなければなりません。とにかくやることの割には手続きとルールが多く、全体がどう絡み合っているのかが理解しずらいゲームです。自分はこのゲームプレイ中に眠気が最高潮に達してしまい、所々眠ってしまいましたが、なぜか2位でした。
結果:kito 45、自分 37、ストーンR 36、ナルオ 25
このあと、みんなで高円寺の駅付近で夕食。そして高円寺駅前の「すごろくや」を初めて訪問しました。じゃんけんを題材とした2つのゲーム「グースカパースカ」と「パイナップル」を遊ばせて頂きました。すごろくや店長さん、ありがとうございました。
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