今週末のDCゲーマーズは独立記念日の関係で月曜の振替休日に隣のバージニア州のリシの家で行われました。アラカルトの新版やシャムの王のパートナーシップができたのは収穫です。もう一度続けてやりたいと思ったゲームがいくつもあり、そのたびに提案するのですが、無視されてしまいました。さすが殆どがノンリプレイ派のDCゲーマーズ・バージニア部。同じゲームを何度か遊ぶか新しいゲームを遊ぶかのバランスはいつも難しい問題ですが、リプレイ派の自分はバージニアに行く時は新しいゲームとの出会いを求めて参加しています。
ハンザ Hansa
(プレイ時間 1時間)
30分ほど遅れて到着すると、「賽は投げられた」と「ハンザ」の2テーブルに分かれています。「賽は投げられた」の方は既に始まっていたので「ハンザ」の方に入れてもらうことにしました。ただ既に3人だったので4人のハンザになってしまい悪いかなと思ったのですが、それほどダウンタイムを感じずになかなか楽しめました。このゲームはプレイヤーの癖が結構出るゲームで、ラリーは手番の最初にじっくりボードを見て全ての行動を考えてから行います。自分はかなり直感で、大体やりたいことと持っているアクションポイント数を見て動かしながら考えます。
何故かだれも商品の補充をやりたがらないのが少し不思議でした。アクションポイントを1つ消費するので無駄と考えるのかもしれませんが、自分は商品の補充はとても強い手だと思っています。その次の商品補充までは間があるのでどの色が安全なのかもわかるし、自分の商館が強い都市がいくつかなくなったらほぼ必ず補充をします。おそらくこれが功を奏したと思うのですが、一度に4つの商品トークンを売ったりして大差で1位になりました。
結果:自分 57、ラリー 41、リシ ?、エミリー 30
ヴァンパム Wampum
(プレイ時間 35分)
2度目のプレイ。大分面白さが分かってきました。ビッドの枚数が変えられないのも良いし、ビッドのスート構成によって手札と交換なのか得点なのかという流れもなかなかユニークです。効率よく得点する為には1-2種のスートを大量にビッドすれば良いのですが、そうすると手札は減るし、手札上限は増えるので他のプレイヤーは強くなるしと大変です。ビザンツ、マネーなどのカード交換系が好みだったらお勧めの一品です。
結果:ラリー 18、リシ 17、ステュアート 14、自分 14
スライド5 Slide 5
(プレイ時間 1ディールのみ 8分)
6ニムトのスキー版。ルールもカード構成も全く同じです。隣のテーブルのギャラクシートラッカーが終わるまでの繋ぎに1ディールだけプレイ。いろいろと6ニムトについて雑談をしながら遊びましたが、抜けてる数字が無いバリアントは皆使ったことが無いそうです。あと面白かったのは10人が一番面白い(抜けている数字が無い為もあるが)と思っているのは自分だけで、他のプレイヤーは4人くらいが面白いと思っているようです。こういう感覚の違いも興味深いですね。
結果:リシ 9、自分 13、ステュアート 17、ラリー 21
アラカルト A La Carte(新版)
(説明 10分 プレイ時間30分)
去年のエッセンでみかけた新版です。旧版と比べるとコンポーネントがリアリスティックになりカラフルになった他、ルールにもかなりの変更が加えられています。
調味料:ボトルがひと廻り大きくなり、調味料は円柱でなく星形になりました。また、調味料と塩の比率が7:4から15:5に変更されており、塩がやく3分の1だったのが4分の1と塩分控えめになっています。ひとつ調味料の名前が変更されています。また調味料を振り入れるときにこぼれても新版では入ったとみなします。
メニュー:難易度によって4種類に色分けされており、同じ難易度はできるだけ選ばないというルールになっています。また、できあがると裏にして完成したカラフルな絵を見せるようになっています。この絵がグロテスクと言うことをいくつかのレビューで読んでいたのですが、あまりそうは思わずユーモアがあって良いと思いました。料理を失敗しても豚の餌にはならずペナルティ無しで捨てます。ほかにパンケーキ(クレープ?)という特殊なメニューもあり、これは温度が上がりきらないうちにひっくり返すと完成になります。
サイコロ:温度を上げることに使います。0、1、2、3、A(全員1)、W(調味料を他のプレイヤーに入れる)だったのが、0の代わりに1-3のワイルドに、Wの代わりにコーヒーブレイクの特殊タイル取得になりました。
コーヒーブレイク:旧版ではアクションの一つでしたが、新版ではサイコロでコーヒーブレイクの目をだすと特殊タイルがもらえる、というかたちになっています。特殊タイルは1点、他人とコンロごと交換、調味料を他のプレイヤーに入れる、火を弱める、などがあります。
コンポーネント:コンロと鍋は非常にしっかりとリアルにできています。手番中の3アクションを示す為の、へら3つがついてきます。
トムが持参してきた新版を漸く遊ぶことができました。旧版は持っているのですが、どういう変更が加えられたのかはとても興味がありました。、また積極的に他のプレイヤーを邪魔する手段が格段に少なくなったのは残念です。旧版ではサイコロのWで調味料攻撃ができたのですが、新版ではまずコーヒーブレイクの目を振って、さらに数種類あるタイルから調味料攻撃をひかなければならないのです。またアクションとしてのコーヒーブレイクが無くなり能動的に他人を邪魔することが殆どできなくなりました。
以前はコーヒーブレイクを起こすタイミングとかが面白かったのですが、新版では基本的に自分の料理を淡々とこなしていくことになります。コンポーネントは特にガスレンジが素晴らしく、またパンケーキのアクションもおもしろいです。今回は残念ながら自分がパンケーキにチャレンジする前に終わってしまいましたが。
結果:トム 16、ラリー 13、ベッカ 10、自分 7
シャムの王 König von Siam
(説明 10分 プレイ時間 45分)
かなり久し振りです。4人での初のパートナーシップ。このゲームはかなりミニマリスティックで公開情報も多いため短時間の割にヘビーなのですが、それがペア戦でどうなるのかは非常に興味がありました。ルールは通常と同じで、取ったキューブをチームで合わせたりすることはありません。自分が勝つか自分のパートナーが勝てば勝利というわけです。
向かい合わせに座ったトムと自分がペア。ベッカとラリーがもう一組のペアです。トムとラリーは二人とも黄色を集めていたのですが、トムが一つ少ないのでこのままでは負けてしまいます。よって、別の色を盤上で勝たせて僕が勝つようにすれば良いんじゃないかと思ったのですが、そう言ってもトムは聞いてくれません。この辺りのチーム内でのやりとりが、なかなか面白かったです。結果的にはラリーも黄色以外を取り出して、トムが勝ったと思います。このパートナーシップは面白いですね。またやりたい。
結果:トム&自分 勝利 ベッカ&ラリー 敗北
くるりんパニック!! Looping Louie
トムが持参したクルクルケッコーのニューバージョン。旧版のクルクルケッコーよりもふらふらする感じですが、なんとか270度ターンで左隣のプレイヤー(トム)を攻撃するこつをつかみました。トーナメントゲームの3点先取で勝利。
結果:自分 3、ジェイコブ 2、リシ 0、トム 0
クメル Khmer
(プレイ時間 5分)
ここで他のグループがタイムズアップを始めたので、あぶれた僕とステュアートでいくつか2人ゲームをプレイ。まずは賽苑のクメルから。ステュアートの勘が冴えていて3連敗で6対0の完封負けでした。
結果:ステュアート 6、自分 0
ダズル Dazzle
(プレイ時間 各10-15分)
続いて同じく賽苑のダズル。こちらは得点の山札をつくっていくところがユニークです。1戦目は僅差で勝利。2戦目は欲張り過ぎて敗北。
結果
1ゲーム目:自分 17、ステュアート 15
2ゲーム目:ステュアート 25、自分 11
カリフォルニア California
(説明 5分 プレイ時間 25分)
再び組み分けで、ベッカとローラと3人でカリフォルニアを遊ぶことになりました。3人なのでどのフロアタイルもコストがかかります。シャハトらしいジレンマのあるゲームで、戦略的なコロレットという人もいます。めくるか取るかというコロレット/ズーロレットのジレンマが、カリフォルニアでは大金を払って取るか、或はお金を取って皆の為に金額を安くするか、というジレンマになっています。全員がほぼ同じボーナスタイルを得て、さらにプレゼントの数と埋めたフロア数もほぼ同じ。よってローラと自分が同点でしたが、残金のタイブレークで負けました。
結果:ローラ 25、自分 25、ベッカ 24
ショッテントッテン Schotten-Totten
(プレイ時間 各10分)
ベッカが少し疲れて休憩したいとのことなので、ローラと2人用ゲームを幾つか遊びました。まずはバトルラインデッキを使用してのプレイ。以前遊び尽くしたショッテントッテンですが、久し振りに遊ぶとやっぱり良いゲームです。今度はアクションカードを入れたバトルラインルールでもやってみたいですね。
結果
1ゲーム目:自分 5、ローラ 4
2ゲーム目:自分 3連続
ロストシティ Lost Cities
(プレイ時間 25分)
2人のロストシティは久し振りです。このゲームは暫く遊んでないと、ショッテントッテン以上に勘を取り戻すのが大変です。どこでカードが尽きるかの感覚が分かってなくて、つい4スート、5スートと始めてしまうのです。2人でケルトを遊ぶと4-5スートも十分有りなのですが、ロストシティでは多くて4、通常は3スートでないと高得点は臨めません。徐々に勘を取り戻して、1列8枚を達成。3ディールでの合計で勝負しました。
結果:自分 128、ローラ 96
ラーの司祭 Priests of Ra
最後にホストのリシも交えてラーの司祭。リシに「持って来てくれ」と頼まれていたゲームです。ローラもリシも初プレイ。自分は2回目です。
ローラもリシも「ラーの方が良いね」と言ってましたが、「もしラーとこのゲーム(ラーの司祭)が同時に出版されていたらどちらの評価が高いと思う?」と聞くと「それは難しい問題だな、ラーを知っているからどうしてもオリジナリティを評価するけど、同時に出ていたらもっと公正に評価するんだろうな」と言っていました。これからゲームを始めてラーに触れるプレイヤーは2種類の選択肢があるわけで、これはこれで悪くないと思います。ただどうしてもタイルの袋を使わなければならないのはちょっとマイナスですね。
結果:自分 95、リシ 64、ローラ 50
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