秋葉原水曜日の会 2010.05.26

前週に引き続き、東京の秋葉原で行われるタナカマさん主催の水曜日の会に参加しました。
古代王国のゲームを正しいルールで3人で遊べた他、ヤバラス、トリット、モールヒルといったアブストラクト、さらにモダンアート、ハイソサエティといったクニツィアの名作競りゲームやあいだの数といった小気味良い新作も遊べて充実したゲーム会でした。



古代王国のゲーム The Game of Ancient Kingdoms
(説明 8分 プレイ時間 40分)
AncientKingdoms3player.jpg先週に引き続き2度目です。今度はルールの間違いが無く遊べました。多人数アブストラクトなので、3人の方が4人より良いかもしれません。ちゃんと収束するし、最後は見落として勝者が決まってしまいました。人を選ぶゲームだと思いますが、また機会を見つけて遊びたいですね。

結果:Kさん(勝利)、自分、ぎゃ猿



ヤバラス Yavalath
アブストラクトの強者、ナグナツさんとの対戦。自分はアブストラクトは好きですが、それほど強いわけではないので、かなり苦戦してしまいました。間を2つ離して正三角形に置くのが強力に見えますが、それに対抗する方法を研究したことがあります。でもその辺りはすっかり忘れていました。初めてのナグナツさんに2敗。もっと研究しなければ。

ナグナツ 2、自分 0



あいだの数 Himmel, A... und Zwirn!
HimmelAundZ.jpg最近割と良くレビュー記事を読む機会があって、気になっていたゲームです。最初に出した数字が上限、2番目に出した数字が下限となり3枚目以降はその間の数を出していかなくては行けません。出したカードは2番目に出したカードの上に重ねていき、これが新しい下限となります。この上限/下限の組み合わせが2つあり、どちらにも出せなくなると、2つのうち古い方にあるカードをすべて失点として取らなければなりませんが、あたらしい上限のカードをプレイできます。このほか、相手のカードを取る、リバース、上限を好きなカードで更新するといった特殊カードが彩りを添えています。これを3ディールプレイして合計で勝敗を競います。

この手の数字をうまく使ったゲームを見ると、感心してしまいます。大きな数も小さな数もそれなりに大切なのかなあと思いました。特殊カードがかなり強いのですが、短時間カードゲームとしては面白いと思います。ちょっと欲しくなってきました。

結果:ナグナツ 15、自分 27、ぎゃ猿 38、草場 43、あきみん 56



バラエティ Variety
(プレイ時間 70分)
Variety.jpg目的が8つもあるという4人専用の異色のトリックテイク。配られたカードがどんなカードでも戦えるように、ということらしいのですが、この八種八様のゴールに慣れるまでが大変です。以下が8種のゲームの詳細です(括弧内は切り札)

1:多く取ったスート枚数の多い方に12点(なし)
2:各トリック2点(クラブ)
3:各スペード2点(ハート)
4:赤1点、黒-1点(ダイア)
5:黒の10、J各5点、赤の10、J各-5点(スペード)
6:赤1点(クラブ)ローカードがトリックを取る
7:各クラブ-2点(スペード)
8:各トリック-2点(なし)

トリック数を競うもの、取ったカードの点数を競うもの、特定のカードを取るもの、ミゼールと多彩でそれぞれの切り札や強さも決まっているのがややこしい。このうちのどれかを2対2で戦うわけです。

面白いと思ったのはパートナーとゲームの種類を決めるビッドの方法。順番に自分がやりたいと思うゲーム番号1-8のどれかをビッドしていき、同じ番号を2人目がビッドしたらビッドは終了。ビッドした2人がパートナーとなり、その番号に対応したゲームが始まるのです。

規定通り8ディールプレイして終了。惨敗でしたが楽しかったです。ちなみに今回のビッドは 5、3、3、4、3、6、4、2で3番のゲームが人気でした。1番、7番、8番も遊んでみたかったです。

結果:草場 144、涼矢 76、ナグナツ 72、自分 10



トリット Tritt
Tritt.jpgネスターゲームズのネスターが作ったゲームのひとつ。トリットとは3のこと。文字通り3角格子のボードでの3目並べですが、こまは3つが繋がっており、自分の色、相手の色、自分の色という順になってます。手番では自分のコマを置くか相手のコマを直線上に動かすかです。自分のコマを置くと自分の色2つ、相手の色1つを置くことになるので、できれば置きたいのですが、相手に攻撃されると動かして防御するしか無い場合も多いです。以前は相手のコマを動かすのは1マスだけだったのですが、それだとゲームが解かれてしまったのでルールを変えていくつでも動かせるとしたようです。

最初はボードの真ん中でなく、端の方に置く方が強いみたいです。もう少し続けてやってみないと分かりませんが、先攻が強いかもしれません。

結果:ナグナツ 2、自分 1



モールヒル Mole Hill(ネスター版)
MoleHillNester.jpg90年代にブラッツから出ていた2人用非対称完全情報ゲームです。最近、ネスターゲームスから再販されました。1人がもぐらになり、もう1人が農夫になります。もぐらはできるだけ長く動き回るのが目的。農夫はそれを阻止する為に柵を作っていくのが目的です。もぐらは10手以上動けた数だけ得点。役割を交代して点数の多い方が勝ちとなります。もぐらは8方向に動けるので、柵で囲っていくのは容易ではありません。

結果
1戦目:自分 7、ナグナツ 6
2戦目:ナグナツ 14、自分 7



モダンアート Modern Art
MA-Akihabara.jpgりゅうしんさんと一緒に競りゲームをやろう、ということでモダンアートです。使ったのはメイフェアの第2版のコンパクトな箱のもの。最初のうちは画家の種類があまり出ず、ダブルオークションが序盤から結構出てくるという展開でしたが、全体的にビッドが結構高かったのでビッドを控えめにし、売って儲けていくことにしました。競りゲームはプレイヤーによってスタイルが変わるのが面白くもあり難しいところです。久し振りにモダンアートが遊べて非常に楽しかったです。やはり傑作ですね。

結果:自分 522、涼矢 403、りゅうしん 393、一斗 327、りゅういーそー 250



ハイソサエティ High Society
HS-Akihabara.jpgクニツィアの競りゲーム続きということで、次はハイソサエティです。ビニール袋に入っていましたが、絵柄と資産カードの厚みからグリフォンのデラックス版(本棚シリーズ)だと思います。競りゲームの入門だと個人的には思っているのですが、それは決して易しいという意味ではなく、単に短時間なので続けて遊び易いという意味です。今回も2回遊んでしまいました。1戦目は序盤は買い控えて、終盤になってから安く競り落とすという作戦が成功。2ゲーム目はちょっと序盤に使い過ぎて、手札の金額がびっどしずらくなってしまい、大量出費を余儀なくされて脱落です。

結果(括弧書きは最低所持金で脱落)
1戦目:自分 18、りゅうしん 10.5、あきみん 5、れのん (28)
2戦目:れのん 10.5、あきみん 9、りゅうしん 8、自分 (14)



ウント チュース Und tschüss!(アトラデザイン版)
UndTschuss-Akihabara.jpg最後は最後らしくウントチュース(そしてさよなら)です。水曜日の会がプロデュースしたというアトラデザインからの日本語版でのプレイ。パッケージやカードのキャラクター「チュース君(?)」が可愛いですね。序盤は好調でしたが、終盤に2位を2回も取ってしまい再起不能に。やはり一度はビリを取ってカード交換をしないと難しいです。りゅうしんさんとれのんさんが同点一位でした。ワレスのゲームで一番好きなのはこれかもしれません。

結果:りゅうしん 44、れのん 44、月斎 41、自分 22、joe 14



カメラの調子が悪く、写真が少々ぶれてしまいました。次回はいよいよ、ゲームマーケットのレポートです。

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