毎月第2金曜日のウォルドーフゲーム会。以前の会場であった教会が閉鎖されてからピートやケビンの家で集まっていましたが、今月から漸く公共の会場が見つかったとのこと。テーブルも5つくらいあってなかなか居心地が良いです。
ゴールドラッシュ Goldrausch
(プレイ時間 5分)
到着時にはロールスルージエイジスが4人で遊ばれていました。5人になるとさすがにダウンタイムが長くなるので(4人でも十分長いですが)ゲームには加わらず、暫く待っているとキャメロンとノアが到着。2人を誘って時間調整にとすぐに終わるゴールドラッシュをプレイ。カードをめくっておくだけなのに、エキサイティングなゲームです。結果的にはノアと自分が全く同じ掛け方をすることになってしまい、負けていたと思われるキャメロンが独占を2つ果たして1点差で勝利。
結果;キャメロン 19、ノア 18、自分 18
商人 Mercator
(プレイ時間 各20分)
古代ローマの新しいゲームに収録されている競りゲームで、法廷とともに7人までできます。使用するのは5スート1-10の計50枚のカードと1人50点分のチップだけ。ボードは必要ではありませんが、現在の点数を表示する為に近衛兵 Die Praetorianer というゲームのボードを使うことが推奨されています。
メディチの元になったゲームで、違いはカード構成、1ラウンド勝負であること、競りが同時入札(握り)であること、1人6枚まで競り落とせることです。カードの数値が重要で、最後には競り落としたカードの数値の合計の相対順位によって得点が付きます。基本ゲームではカードのスートはまったく関係ないのですが、バリアントでは5色競り落とすとボーナス10点が付きます。
手番には、メディチ同様にデッキから1枚表向きにめくり、その1枚を競りに出すか、2枚目をめくるかを決めます。2枚目をめくったら、同様にその2枚を競りに出すか3枚目をめくるかを決めます。上限は3枚で毎手番1-3枚が競りに出されるわけです。このあと全員で拳にお金を握っての競り。タイは手番の左隣のプレイヤーから時計回りで決めます(つまり手番プレイヤーはすべてのタイに敗れます)。ただし全員が0ビッドの時は流れます。メディチ同様に、上限以上になってしまう競りには参加できませんし、1人を除いて全員が6枚競り落としたら最後のプレイヤーは6枚になるように不足分のカードを無料で得ることができます。こうして競り落としたカードの数値合計の相対順位による得点と、残りの得点、それにバリアント使用の場合はカラーボーナスを合わせた点が最終得点になるのです。
カードはプレイヤー数の8倍を使います(ただし、6人の時は45枚、7人の時は50枚)。よって全員0ビッドが多いと6枚より少なくなる場合もありますが、メディチよりは捨てられるカード枚数が多いのでそのあたりは緩やかです。得点はメディチ同様に相対順位で、例えば4人の場合は、30、20、10、0点です。
バリアントは2種類あり、前述の5色集めると10点付くカラーボーナスと、オークション方法を公開オークションにするものがあります。
ラストパラダイスのようなきつい競りゲームが好きなエリックKとルークなので出してみました。数値合計が最下位だと0点なので元本割れするプレイヤーがほぼ確実に出ます。以前何度か遊んだ時にはカラーボーナスは無しでしたが、今回は入れてみました。その方がやはりゲームに幅が出て面白いと思います。1ゲーム目は自分以外は全員50未満の元本割れでしたが、感覚が分かってきた2ゲーム目では、なかなか良い勝負になりました。シビアですが非常に面白いゲームです。ちなみに英語では「マケーター」と発音します。「メルカトル」と言っても通じなかったです。
結果
1戦目:自分 57、エリックK 46、ルーク 43、ケイディ 26
2戦目:エリックK 68、自分 54、ルーク 51、ケイディ 43
ペンギンパーティー Pingu-Party
(プレイ時間 25分)
他のテーブルが終わるまでの時間調整にペンギンパーティーをプレイ。規定通りに人数分4ディールを遊びました。エリックKはファンタジーフライトの「ペンギン」のことは知っていたようですが、カード版は初めてとのこと。アミーゴのカードゲームはリオグランデが出ていない限り、北米ではあまり流通していないのは勿体ないことだと思います。どこでどの色のペンギンを潰すのか、潰さないとどの色が延びるのかを予測するのが楽しいです。
結果:ルーク 1、自分 1、エリックK 3、ケイディ 10
考古学 Archaeology
(説明 10分 プレイ時間 20分)
エリック持ち込みのオーストラリア産のゲームです。近年、考古学カードゲームとしてZ-MANからリメイクされたようです。概要を読むと、ボードと勝利点のお札が付いているかどうかの違いだけに思えますが、詳しくレポートを読むと考古学カードゲームではめくったアーティファクトカードは手札にするようですね。このボードゲーム版では手札はなくすべて自分の前にさらすゲームになっています。あとカードゲーム版では砂嵐カードがあるようです(このあたり、カードゲーム版をプレイしていないのであやふやです。すみません)。
手番にはデッキからめくってアーティファクトだったら自分のコレクションに加え、泥棒だったら他のプレイヤーのコレクションから盗むという単純なゲームです。アーティファクトは種類ごとに集めると貰える点数が異なります。他に鍵を集めると集めた数によって宝箱を開けられたり、マーケットでカードの交換ができたりと、単なるめくり以外の要素もありますが、それほど面白いとは思えませんでした。同じ発掘がテーマのゲームだったらテーベノ東の方が好みです。いずれはカードゲーム版も遊んで比較してみたいですね。
ケイディ 83、自分 63、エリックK 53
モノポリー ディール カードゲーム Monopoly Deal Card Game
(説明 5分 プレイ時間 20分)
続いてエリックKの持ち込み第2弾。モノポリーディールカードゲームです。モノポリーは殆どのゲーマーが嫌がるゲームの筆頭ですが(ファンの方済みません)、スピンオフは意外と面白いものがあったりするのであなどれません。以前モノポリーストックマーケットというゲームを何度か遊びましたが、なかなか楽しめました。他にもいろいろとモノポリー関係のスピンオフはあるようです。
ゲームの名前「ディール(取引き)」に反して、このゲームでは交渉はありません。手軽なカードゲームで、全部で10種類ある土地(8色)、公共会社、鉄道のうち3種類をすべて集めることが目的です。手番にはデッキから2枚ひいて、その後3枚までプレイできます。自分の前に土地や家を出したり、場にアクションカードを出してレンタル量を徴収したりするのです。お金カードは自分の前にプレイされてないと使えず、手札から直接払うことはできません。払えないと土地や家を売ることになるのはモノポリーと同じです。
手軽なカードゲームでモノポリーのルールを知っていればすぐに遊べるのは強みです。ただ、戦略があるかと言えば、自分の前にどのくらいのお金カードを出しておくかという程度で、あまり深みは感じられませんでした。
ケイディ 3、エリックK 1、自分 0
モダンアート Modern Art
(プレイ時間 55分)
最近モダンアートが遊びたくてたまらなかったのですが、漸く機会を得ることができました。古くて有名なゲームだけあって好き嫌いが分かれるので、なかなか遊ぶ機会がありません。エリックKはモダンアートが好きなので、ここぞとばかりにあと2人集めてゲーム開始。マイクGとニッキは初めてでしたが、ゲームの勘所を教えながら楽しく遊べました。今回は久し振りのメイフェア初版。スクリーンの都市名がアメリカの都市中心だったり、チップがプラスチックでステッカーを貼らなければならないなどの特徴があります。ボードは小さめですが、各画家のスートカラーが示されていないため少々分かりにくいのが残念です。
自分は以前住んでいたボストンを担当。やはりダイナミックで熱くなる素晴らしいゲームです。安く競り落として高く売ると言う王道で勝ちました。エリックKは勝ち負け関係無しにこのゲームは面白いと言いますが、全くその通りです。
結果:自分 533、マイクG 432、ニッキ 399、エリックK 291
修道院殺人事件 Mystery of the Abbey
(説明 15分 プレイ時間 1時間45分)
今回のメインゲーム。それなりに有名なタイトルなので一度は遊んでみたかったのですが、漸くその機会に巡り会えました。修道院を舞台にした殺人事件でプレイヤーの目的は24人の容疑者(全員修道僧)のなかから犯人を当てることです。とはいってもポイント制になっているため必ずしも犯人を当てたプレイヤーが勝つとは限りません。容疑者は3種類の宗派、3種類の階級、2種の体型(でぶかやせ)、2種の口周り(ひげのあるなし)で特徴づけられており、特徴を当てるだけでもポイントになるからです。容疑者を当てると4点。特徴を当てると2点、外すとマイナス1点です。
24人の容疑者カードのうち1枚をボードの下に隠し、これが容疑者となります。他のカードは3枚ずつプレイヤーに配り、残りは山札となります。自分が持っているカードはシロなので、さっそくチェック。各自にはカラフルで豪華なチェックシートが配られ、これを使い捨てにするのは何だか勿体ない感じがします。
ゲーム中には自分のコマを動かして他のプレイヤーに質問したり、カードを奪ったりというのが基本ですが、ミサがあるとカードがプレイヤー間を移動するので、一生懸命捜査しても殆ど役に立ちません。これはカードを沢山持っていた方が得だと思った自分は、ひたすらカード集めに走り、一時は手札が8枚もありました。これだとミサがあってもいくつかのカードを隠匿できるのが強みです。これが功を奏したのか、完全に犯人(写真下)を絞れた自分が告発に成功して勝利。でも1時間45分は長かったです。
ベルを鳴らし忘れると罰として礼拝堂に戻るなど、ファミリーゲームらしいルールも多く、特殊カードの類いもかなり多いのはフェドゥティとラージットらしいです。写真のカードのように全員で歌を歌うなどというものまであります(ジョーコデルモンドのサイト参照)。なかには自分でルールを考えて書きましょうといったブランクカードまであります。
プレイヤー間をカードが行き渡って捜査を難しくするというアイディアは面白いのですが、それだと24枚は多過ぎな気がします。あと、デイズオブワンダーらしく豪華なコンポーネントは良いのですが、各プレイヤーのスコアボード(誰がどの特徴を言い当てたかを示すボード)が無いなど肝心な部分が抜けていると思いました。
この日はこれ以前にも1度プレイされていたようでウォルドーフでは一部で人気のゲームみたいです。雰囲気は良いのですが、短時間で推理ゲームを楽しむのならばカテリーナの陰謀やドメモの方が良いと思います。でも、もう一度くらい遊んでみたい気もします。
結果:自分 6、エリックK 2、ルーク 2、キャメロン 0、ニッキ 0、アリッサ -1
ごいた Goita
(プレイ時間 各15-25分)
この日の締めはごいたでした。ピートはごいたが好きなだけあって今回も全勝です。1、2戦目はあっという間(15分)に決着がついてしまい、それならとチーム替えをして望んだ3戦目。初心者のハックとマイクGも大分慣れてきてかなり良い勝負になったのですが、最後で一気に引き離されて大敗でした。それにしても中毒性のあるゲームです。新版が出るのが今から楽しみです。
結果
1戦目:ピート&マイクG 150、ハック&自分 40
2戦目:ピート&マイクG 170、ハック&自分 0
3戦目:ピート&ハック 180、マイクG&自分 80
Area51
けがわさん、はろーです!
新版ごいた、スタイリッシュですよね~!
すんごく楽しみです。英語表記もあるようなので、世界中でもっとプレイされるようになるとええですねえ。
けがわ
返事がちょっと遅くなりすみません。いつもコメントをありがとうございます。
新版のごいたは毛筆が格好良いです。インデックスも英語もあるようなので、楽しみです。トラディッショナルな良さとインターナショナルなプレイアビリティを両立させるのは大変だと思いますが、長い目で見れば需要はかなりあると思います。