ワシントンDCは記録的な大雪です。月曜日ですが、仕事がキャンセルされたこともあって、DCゲーマーズでのバージニアのゲーム会に行こうと思っていたのですが、地下鉄がまだ止まっているので行くのは難しそうです。結局、市内に住むローラとエドを誘って夕方過ぎから自宅でのゲーム会です。
ケルト ソリティア Keltis-Solitaire
(プレイ時間 各10分)
ケルトには頭脳絶好調のように1人用のソロプレイがあります。もっともルールには記載されておらず、あとから Convivium というサイトで Keltis-Solitaire の名前で発表されました。
ルール(ケルトとの違い)
110枚中ランダムに50枚使用。
手札は通常通り8枚(慣れてきたら7枚(中級 difficult)、6枚(上級 very difficult)でプレイすることも可能)。
手番には手札から1枚プレイするか1枚捨てて、山札から1枚補充。捨てたカードは二度と使えない(よって捨て札の山を分ける必要も無い)。捨て札の山の一番上だけ見ることが可能。
山札が尽きたら手札をすべてプレイできる。手札が尽きたらゲーム終了。
通常通り、すでに10点のマスにコマがあるスートをプレイすると他のどのコまでも動かせる。もし5スートすべて10点のマスに到達した場合はプレイできるカード1枚につき2点となる。
願いの石は、0、1-2、3-4、5-6、7-8、9個集めると、それぞれ -4、-3、2、3、6、10点となる。
5スートパーフェクトで60点。願いの石9個パーフェクトで10点、さらに途中の点数タイルが14点あるので、一応84点がパーフェクトスコアです。それ以上を取るには余分なカードが残っていなければなりません。
友人の到着を待つ間に3ゲーム遊んでみました。初級(手札8枚)、中級(7枚)、そして上級(6枚)です。手札6枚だと少々きついですが、慣れれば80点を取ることも出来ると思います。最後の方は山札からめくってもめくっても使えるカードが来ないので、ちょっと指輪物語のタイルめくりでイベントタイルを続けてめくっていくようなやるせなさがあります。でも悪くないです。プレイできるカードをあえて捨てなければならない場面もあると思いますが、今回は1度だけでした。
結果
初級 86
中級 68
上級 76
ゴールドディガー Gold Digger
(プレイ時間 3ゲーム35分)
アウトオブボックスの第2版。豪華にも旗と旗立、それにボードまでついています。ここまでコンポーネントを豪華にする必然性があるのかは疑わしいです。ゴールドラッシュのリメイクと言われており、ギークでも同じエントリーになっていますがプレイ感覚はことなり、別のゲームと言って良いと思います。
ゴールドラッシュとゴールドディガーの比較
手札枚数
ゴールドラッシュ:0枚
ゴールドディガー:3枚
コインカードの構成
ゴールドラッシュ:36枚(0が18枚、1、2、3、4が4枚、6、10が1枚)
ゴールドディガー:30枚(0が15枚、1が4枚、2、3、4が3枚、6、8が1枚)
コインカード配置の制限
ゴールドラッシュ:できるだけ職業カードが既に置かれた列に置く
ゴールドディガー:制限が無い
このうち一番大きな変更は手札枚数です。手札が全く無かったドローアンドプレイ方式のゴールドラッシュに比べて手札のあるゴールドディガーでは戦略性が増しているかのように思えますが、そんなことはまったくありません。むしろ、自分の持っている職業カードの列にあらかじめ高値のコインを置けるという戦法が有効なので、コインカード配置の制限がないこともあいまって戦略性は薄くなってしまっていると思います。個人的にはゴールドラッシュのほうが何倍もエキサイティングで、上記3つの違いすべてにおいて優れており、ゴールドディガーは改悪と言って良いでしょう。ゴールドディーガーの方が一般的に広まってしまっているのはとても残念に思えます。
以前ゴールドディガーを試した時も今ひとつだと思ったのですが、第2版という豪華版もあることだしということで出してみました。ローラもエドもゴールドディガー/ゴールドラッシュは初めてです。3ゲームの合計を競うということにしたのですが、付属の得点計算用のコインは1ゲーム分ほどしかついてきませんでした。1ゲームだけ遊んでもそれこそ運だけになってしまう気がするのですが、どうなのでしょうか。2人ともライトで良いゲームだと言っていましたが、次は同じメンバーでゴールドラッシュを遊んで感想を聞いてみたいです。
結果:自分 46、エド 43、ローラ 29(3ゲームの合計)
バス Bus
(説明 20分 プレイ時間 1時間)
バスはスプロッターから出ているワーカープレイスメントとピックアップアンドデリバー(輸送)を主なメカニクスとしたユニークなゲームです。運の要素は無し。ボードはカラフルで、他の様々なボードゲームをもじったイラストが広がります。例えば旅客が登場する駅は1830駅とダンプフロス駅です。
ワーカープレイスメントの原点は一般的にはケイラスだと言われていますが、さらにさかのぼるとこのバスになると思います(モルゲンランドという意見もあるのですが、個人的にはあれはワーカープレイスメントというよりブラインドビディングでしょう)。まだワーカープレイスメントという用語が存在する以前の話で、そう言う意味では先駆的なゲームだと言えます。
プレイヤーは旅客を自分のバス路線沿いに目的地に運ぶことによって得点します。これだけが得点源です。毎ラウンド、旅客の行き先はオフィス、パブ、自宅と変わり、これが1日を表しています。
各自1台のバスと20のワーカーを持ってスタート。毎ラウンド、各プレイヤーはワーカーを最低2つは使わなければなりませんが、それ以上は任意です。20のワーカーは使いきりで、1人を除いて全員が使い切ったらゲーム終了。つまりゲームを通したワーカーのマネージメントが必要なわけです。
ワーカーを置いて実行するアクションには、バス路線延長、バス増加、旅客増加、建物(オフィス、パブ、自宅)建設、時計停止、バス運行、次ラウンドのスタートプレイヤー、とあり、全員が好きなだけワーカーを置き終わったら上記の順番でアクションを実行します。
バス増加と次ラウンドのスタートプレイヤーは先着1名のみ。プレイヤー1人が持っているバスの最大数が、路線延長、旅客増加、建物建設でのアクション数を決めます。先にワーカーを置くと、バスの最大数と同じだけのアクションが行えますが、それ以降は1アクションずつ減っていくのです。ただし、実行順番は置いた順番と逆になるものもあるので、置くタイミングが悩ましいです。
細かいルールながらも面白いと思ったのが路線延長のルール。分岐は出来ず、相手の路線がある道路には自分の路線は置けないのですが、相手と自分の終点同士がくっついている時に限って相手の路線と同じ場所に平行して延長できるのです。
今回で3度目。ローラが SpielByWeb のサイトで遊びたいとのことでレクチャー。ルールもワーカープレイスメントにしては難しくなく、すんなりと始めることが出来ました。ワーカープレイスメントは苦手であり、またピックアップアンドデリバーも苦手なのですが、このゲームは面白いです。今のところ自分が持っている唯一のワーカープレイスメントゲームです。最後にはローラとエドがともにアクションを使い切り、僕は3つ余らせてしまいましたが勝利。また近いうちに遊んでみたいです。
結果:自分 11、ローラ 10、エド 9
指輪物語 ボードゲーム Der Herr der Ringe
(プレイ時間 1時間10分)
最後にエドが指輪物語を遊んでみたいというのでエントリー。エドが初めてということもあり、サウロンは15からのスタート。15からでは負けたことが無いので、ゲームの内容を知るには良いと思います。ローラはこのゲームを他のところで遊んでいるそうですが、皆結構ルールを間違えて遊んでいるとのこと。たとえば、シナリオにないシンボルのカードをワイルドとして使ったりなど、それじゃあ簡単すぎるのでは?と思うようなルールでやっているそうです。
今回は自分がフロド、ローラがサム、エドがピピンというパーティーです。ピピンはスート(白/灰)を気にせずに済むので、初めてのプレイヤーには一番プレイし易いキャラクターだと思います。エドは初心者なのですがなるべく口を出さずにプレイしたいようにさせるよう心がけました。それでもそれほどきつくなくモルドールの最終地点に到着。ガンダルフカードは5枚中4枚を使いました。見事に指輪破壊に成功です。今度は中級か上級を試してみたいとのことでした。
結果;71(勝利)
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