友人宅ゲーム会 2010.01.31

30日土曜日のDCゲーマーズは忙しかったことと大雪が重なって参加せず。その代わりと言っては何ですが、ショーンの家で31日にこじんまりとゲームを楽しみました。午後1時に到着するとしばらくしてダグも到着。ショーンが色々と家の雑用をしている間に2人で軽く数ゲーム。そのあとショーンの母のタンディや奥さんのカリッサも交えて交代で遊びました。



デュエル Duell
(プレイ時間 15分)
Duell.jpgアンギャルドのラベンスバーガー版ですが、これだけはラウンドカードが付いておりルールが異なっています。前進攻撃のルールがありません。そのかわりに各ラウンドの始めにラウンドカードをめくってそのラウンドでの特別ルールを決めるのです。

8枚のラウンドカードの詳細(Xは2枚。それ以外は1枚ずつ)
3 :手札は5枚でなく3枚
10 :手札は5枚でなく10枚で補充無し(5枚ウィドーがある)
目 :手札は公開してプレイ
矢印:後退禁止
? :スタートプレイヤーが上記の4つうち好きなルールを決められる。
X :特殊ルール無し(このカードだけ2枚ある)
X2:特殊ルール無しだが勝つと2点

すべてのラウンドカードを使うと9ラウンド分となるので5点先取の勝負の決着がつくようになっています。

色々なゲームを遊び尽くしているように見えるダグがアンギャルドは初めてというので出してみました。デュエルは前進攻撃がないのでルールは易しいですが、毎ラウンドのラウンドカードが変化を与えています。あまり評判が良くないラウンドカードですが、これはこれで面白いと思います。

今回は、X(特殊ルール無し)、目(オープンハンド)、?(10枚ハンドをプレイ)、X2(2倍)を連覇しストレート勝ち。オープンハンドゲームが難しく、かなり頭を使いました(写真)。

結果:自分 5、ダグ 0



クブラズ ギャンボル Kubla's Gambol
(プレイ時間 5分)
KubrasGambol.jpg2005年のクブラコン KublaCon 2005 というゲームのコンベンションのパンフレットに付属で付いていたらしいゲームです。内容は古代ローマの新しいゲームの2人用カードゲーム、ローマ七丘のバリエ-ションで、のちにコルドバとしてもリメイクされています。変更点は各自10枚、手札1枚、タイブレークは1点のチップというもので、結構駆け引きもあって手軽で面白いゲームです。クニツィアの数比べのゲームの元ともいえるゲームで、各チップでの大ブレークは先手であること、また同じチップには連続で置けないというルールなどが光ります。

結果:自分 17、ダグ 11



マオリ Maori
(説明 10分 プレイ時間 25-35分)
MaoriGame1.jpgブルクハルトと言えば、変わったカードゲームなどが有名ですが、これは珍しくボードゲームです。2009年の新作ですが、コンポーネントを見た感じではヴァイキングにそっくりに見えます。

目的は各自のボードの海のマス目を島で埋めること。誰かがすべてのスペースを埋めると終了でその時点で完成していない島は取り除かれてしまいます。島にはヤシの木が描かれており、ひとつ1点。このヤシの木があるタイルはヤシの木がちゃんと生えているように置かなければならず、方向が決まっています。

他にも小屋があるとその島のヤシの木が2点、レイ(花輪)が完成すると10点などとあり、得点のシステムはちゃんと把握しておいた方が楽しめるでしょう。

MaoriGame2.jpg場には4x4で16枚のタイルが広がっています。周辺のタイルのある1辺に船を置き、船は4x4の周辺の16辺分を時計回りに移動します。手番には自分の移動力内で必ず船を動かさなければなりません(スタート時の移動力は2)。その後船の横方向にあるタイルを取ることが出来ます。すぐ隣ならば無料ですが遠いタイルは距離に応じて通貨である貝殻を支払います。

ひとつだけ手元にタイルを保存しておけるなど、サンクトペテルブルグやアルハンブラ的なルールもありますが、僕は一度も使いませんでした。適度に他人がどのタイルを欲しいかを考えて、なるべく安く与えないようにします。プレイ感覚はちょっとフィンカに似ていると思います。

割とシンプルなタイル集めゲームで、30分前後で終わります。4人で遊んだ1戦目はレイ(花輪)が無かったがすべて早く埋めてヤシの木で勝利。3人での2戦目は船で移動力を増やし、欲しいタイルを安く得るという作戦。結果、船と貝殻でトップを取ったこともあって勝利(写真は1戦目と2戦目終了時の自分のボード)。

結果
1戦目:自分 38、ショーン 36、タンディ 30、ダグ 27
2戦目:自分 54、タンディ 46、ダグ 26



タイトロープ Relationship Tightrope
(プレイ時間 35分)
RelationshipTightrope.jpg綱渡りのウーバープレイ版。男女関係をモチーフとしており、イラストはアメリカ的です。マイナス点となる青と赤の棒は男女らしく青とピンクになっています(人生ゲームに見られるように伝統的な男女の色らしいです)。青は男が女を怒らせること、ピンクは女が男を怒らせることが描かれています。例えば、青は一日中テレビゲームをしているとか、トイレの便座を下げるのを忘れるとか、高価なスポーツカーを買ってしまうとかで、ピンクはトイレで女友達と長話をするとか、買い物に付き合わせるとか、ルールを書いた紙を押し付けるなどです。このあたりもいかにもアメリカ的と言えばアメリカ的です。

3人がベストだと思うので出してみました。大体一度くらいは完璧に0点を取れるのですが、今回は3ラウンドともすべて失点。それでも経験の差で何とか1位。

結果:自分 15、タンディ 18、ダグ 18



ゼロ Zero
(プレイ時間 20分)
ZeroBoxes.jpgクニツィアの交換カードゲーム。7スート1-8までの56枚のカードを9枚配って5枚は場札にします。残りのカードは使いません。目的はなるべく手札の数値の合計を低く抑えること。このとき同じ数字は1度しか数えず、また5枚以上の同数字や同スートは0点として数えます。よって、手札の9枚に5枚の同数字と5枚の同スートがあって1枚は共通になっていれば0点。タイトル通りこれがパーフェクトなスコアです。

手番には場札の5枚のうちどれか1枚と手札の1枚を交換するかパスするだけ。パスの時にはテーブルをノックし、2度目のノック(同じプレイヤーでなくても良い)があるとあと1巡でラウンド終了(ノックしたプレイヤーの直前で終わり)。パーフェクトに0点が揃った時はサドンデスとなりノック無しで即ラウンド終了です。人数分だけスタートプレイヤーを変えてラウンドを行って勝敗を決めます。

ZeroCards.jpg場札のカードと交換というのが古くはトランプの51、またはのちのクニツィアのマネーなどを思い起こさせます。重要なのは山札が無いところ。3、4、5人だと、使わないカードの枚数は24枚、15枚、6枚。よって欲しいスートや数字は実は最初から無いという可能性だってあります。それを皆のカード交換から見極めていくというギャンブル性が面白い。またカードの構成から同スート5枚の方が同数字5枚よりも揃え易いのですが、同スートは4枚までは揃えても得点が全く下がらないのでリスクが伴います。手札によっては、完璧を目指さずにさっさとノックしてラウンドを終わらせてしまうのも手でしょう。

ZeroBerliner.jpg最近フランスのアシンクロンゲームズから再販されたので手に入れ易くなりました。写真は今回使った昔のベルリナー版と新しいアシンクロン版、そしてボードゲームキングダムの付録として付いてきたバージョンの箱やカードの比較です(箱:左がベルリナー版、右がアシンクロン版。カード:上からベルリナー版、アシンクロン版、ボードゲームキングダム版)。色使いがそれぞれ若干異なりますが、大差はありません。

ダグもタンディも初プレイ。ノックのタイミングが難しいゲームであり、さらに3人なのでどこでまで粘るかの見極めが難しいのですが2ラウンド目に0を出したこともあり勝利。スピーディーで良いゲームです。

結果:自分 24、ダグ 33、タンディ 37



ラックオー Rack-O
(プレイ時間 1時間15分)
RackO.jpgラックオーはあらかじめランダムに並べられた10枚の数字カードを昇順になるように置き換えていくゲームです。各プレイヤーにはカードを立てるラックが与えられ、そこに配られた順に後ろからカードを挿していき準備完了。手番では捨札か山札のトップを取って自分のカードのどれかと入れ替えて捨てるだけ。山札から取った場合は気に入らなければ捨てることが出来ます。だれかがすべてのカードを昇順にしたところでラウンドオーバー。低い数字から見て昇順になっている枚数の5倍が点数。上がったプレイヤーは10枚x5で50点にさらに25点のボーナスがついて75点です。

カードのデザインがよく出来ていて、インデックスがカードの数値の大小を表しています。昔の電話帳みたいな感じですね。これで昇順になっているかが視覚的にすぐ分かるようになっているのです。また、山札と捨札を置くトレイもついていて、カードの中央に当たる部分が山になっているのでカードを取り易いです。このトレイは野外でカードゲームをする時などに重宝しそうです。

かなり遊んでいる10デイズシリーズの元祖のようなゲームですが、プレイ感覚は思ったよりも異なりました。後発だけあって10デイズの方が優れていますが、ラックオーも悪くはありません。ファミリーゲームとしては面白いのではないでしょうか?

ダグが持参したゲームの一つ。ダグはかなり古いゲームを時々持ってくるので楽しみです。最初は各自がスタートプレイヤーとなる3ディールで遊ぼうと言っていたのですが、全く勝てない自分はルール通りの500点先取を希望。何度かは勝てましたが、ときどき5点や10点などと言った低得点を取ってしまい敗北。11ディール後に漸くタンディが500点丁度を取りました。500点勝負はちょっと長いですが、まあ半分の250点くらいだったらちょうど良いと思います。バリアントで連続数字があると得点などというのもあるそうで、それらも機会があれば遊んでみたいですね。

結果:タンディ 500、ダグ 475、自分 350



頭脳絶好調カードゲーム Einfach Genial - Das Kartenspiel
(説明 10分 プレイ時間 35分)
EinfachGenialKartenspiel.jpg既に色々と出ている頭脳絶好調の関連ゲーム群のひとつ。自分が知っているだけでも、本家の頭脳絶好調、白箱廉価版、トラベル版(2人用)、タイル版(ゲニアール)、スペシャル、パズル、ジュニア、カードとあって、今回遊んだのはカードゲームです。

カードは6種類の頭脳絶好調に共通のシンボルが2つ書かれていますがダブル(両方とも同じシンボルのもの)はありません。よって15種類でそれぞれ4枚、計60枚のデッキです。手札6枚の他に各自の前に場札1枚があり、全員の場札のうち、プレイしたカードと同じシンボルの数だけ得点します。頭脳絶好調と同様にプレイしたカード自体は得点対象になりません。その後、プレイしたカードで自分の場札を更新します。この自分の場札1枚のコントロールが意外とひねりを利かせています。

もうひとつ面白いのは得点ボード。これはカードを3枚繋げて作るようになっているのですが、4つのエリアに分かれており、6種類の得点は常に2つの隣り合うエリア内に収まっていなければなりません。ここでいかに抜け出るかが勝負です。

7点で終了。10点取ると絶好調宣言でもう一度手番を行います。このとき、自分の場札が続けて更新されるのもなかなかプレイを難しくしています。

スピンオフでありながらも独自のプレイ感覚があり、かなり面白いと思いました。皆にも好評で、近いうちに再び遊んでみたいです。

結果:ショーン 7、タンディ 5、自分 4(7)、ダグ 4(5)



珍獣動物園 Einfach tierisch!
(プレイ時間 20分)
EinfachTierisch.jpg珍獣動物園はハイソサエティのテーマを変えたものでアミーゴから出ていました。上流階級が資産を買いあさるというテーマから動物園が珍獣を買いあさるというテーマに変更され、絵柄も可愛らしくなっています。一つ残念なのは競り落とすカードが普通のカードで、厚みがあったハイソサエティ(ラベンスバーガー版、ウーバープレイ版、グリフォンデラックス版)に比べると見劣りしてしまいます。競りに使うお金はネズミになっており、タイブレークは残りのネズミで決めると言うラベンスバーガー版と同じルールです。

ショーンはハイソサエティを遊んだことが無いというのでプレイ。いつも通りになるべくネズミカードの枚数を使わせるようにビッドしていき、序盤は全く競り落とさずにネズミカードを温存。タンディは僕と同じ戦略で10を競り落とし、同点に追いつくものの最後に所持金(残りのネズミ)で負けました。ショーンはネズミを使い過ぎて脱落。ダグはこの手の競りゲームは苦手なので普段はやらないそうです。

結果:タンディ 14(36)、自分 14(30)、ダグ 9(20)、ショーン 17(16脱落)



自由都市 Municipium
(説明 15分 プレイ時間 1時間15分)
Municipium20100131.jpg最近面白いなあと思っている自由都市。今回が3回目で初の4人プレイです。ショーンは一度プレイしたことがありますがすっかりルールを忘れていたとのこと。建物の特殊能力が少々面倒なのですが、それ以外は割とすっきりしたデザインです。

今回は序盤は風呂に入ってリースをつけたりするのに忙しく、出遅れてしまいました。みなが2-3点持っているところでまだ0点。ここから一気に追い上げて一時トップの4点になります。終盤、全員あと1点という熾烈な戦いのなか、ショーンは市民を赤2灰色1持っており、教会堂の特殊能力(市民3=1点)を使えば勝ちという場面。彼は法務官の特殊能力(自分のコマ再配置)でもトップを取っており、これで全部のコマを教会堂に移動しての勝利。法務官の力は侮れないです。

前回にも書きましたが、プレイの感覚はブルームーンシティに似ています。あちらがカードの特殊能力での3ー4点先取なのに対し、こちらはボードの建物での特殊能力の組み合わせでの戦いです。ブルームーンシティが好きならばお勧めです。

結果:ショーン 5、カリッサ 4、ダグ 4、自分 4



ポイズン Poison
PoisonAmigo.jpgカウントアップ系カードゲームの名作、ポイズンのアミーゴ版です。箱もアミーゴサイズで小さくなり、携帯性が増しました。ここ数ヶ月、ポイズンの面白さがしみじみと分かってきたような感じがします。以前DCゲーマーズでプレイしたときは(レポートには未掲載ですが)、5人プレイで5ラウンド。そのうち4ラウンドも0点を取ることが出来ました。運だけのゲームではないと思っています。1と2とポイズン8枚のカウンティングをしておくだけで大分プレイスタイルが変わります。各スートで最大枚数を取ると0点なのでどこで最大枚数を狙い始めるかもポイント。最大を取れるのであれば、それ以外のカードは相手に取らせて相手の失点を大きくすることも考えなければなりません。自分が集めているスートにポイズンを入れさせないように合計を10以上にしておくのも手です(ポイズンは数値4なので取らなければならなくなる)。

PoisonNewAndOld.jpgショーンもダグもかなりポイズンには慣れていて、非常に悩ましい展開が何度も続きました。4人だったので4ラウンドプレイですが、3ラウンド目まで首位だったものの最後の4ラウンド目で逆転負け。カウンティングが大事な局面でしたが、赤のカードを数え違えて失敗しました。初プレイのカリッサは「簡単なルールだけどどうやったら勝てるのかさっぱり分からない」と言っていました。

結果:ダグ 15、自分 18、ショーン 22、カリッサ 41

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