ウォルドーフゲーム会 2009.12.11

今月のウォルドーフは再びピートの自宅です。丁度クルマが故障してしまったので、ジャックにカープールをお願いしました。前回の反省をふまえて渋滞を避ける為に早めの出発。



ブレーキングアウエイ Breaking Away
(説明 10分 プレイ時間 1時間25分)
BreakingAway121109.jpg先週に引き続きこんどはウォルドーフでブレーキングアウエイ。でも7人はちょっと多過ぎだったかもしれません。人数が多いと、システム上、大きな移動力を得られるということにもなるのですが、やはり4-5人くらいが理想かも。ルークとピートは気に入ってくれたようで、今度は少人数で又遊ぼうということになりました。写真は32の青い自転車(自分)がブレーキングアウエイをしたところで先頭です。30が周回遅れの最後尾。

結果:自分 52、ルーク 31、アレックス 25、ピート 23、キャメロン 14、エリックC 7、ジャック 4



フィット Fits
(プレイ時間25分)
リクエストで持ってきたフィット。このあとも何度か遊ばれていました。久し振りだったので勘が鈍っていて20を越えることは出来ませんでした。ジャックは「自分はこのゲーム得意だったのに」と悔しそう。このあとも何度か別のメンバー間でプレイされていました。

結果 アレックス 17、自分 14、ピート 12、ジャック 11



ドラゴンマスター Dragon Master
(プレイ時間 10分)
DragonRobot.jpgドラゴンマスターは韓国のペーパーイヤギで無料配布されていたクニツィアのゲームです。2人用のカードゲームで、のちにロボットマスターとして製品化されました。プレイヤーは縦列と横列に分かれて、自分の一番弱い列が強かった方が勝ちというゲームです(詳しくはロボットマスターのレポートを参照)。なお、ロボットマスターでは2人の他、4人のパートナーシップゲームのルールやバリアントもあります。

ルールの違いは以下の通りです。

カード構成
ドラゴンマスター:1-6が5枚ずつの30枚
ロボットマスター:0-5が6枚ずつの36枚
なお、どちらのゲームでもランダムに25枚(ロボットマスターのパートナーシップゲームでは29枚)を使い、残りは使いません。使うカードのうち1枚が場の中央のカードとなります。

手札と山札
ドラゴンマスター:手札5枚、山札14枚。1枚プレイして1枚補充。
ロボットマスター:手札12枚、山札なし、補充無し
(ただしバリアントルールではドラゴンマスターと同じ)
パートナーシップゲーム:手札7枚、山札なし、補充無し

列の強弱
ドラゴンマスター:ファイブカード、フォーカード、スリーカード、ツーペア、ワンペアの順。同役だと高数字が勝つ。
ロボットマスター:スリーカードは100点、ペアは数値の10倍と点数化されている

DragonMaster.jpgこの2つのシステムは整合性が取れており、ほぼ同じとみなして構わないと思います。例えば、ロボットマスターでのツーペアの最高は5-5-4-4-3の93点なのでスリーカードの方が常にツーペアより高得点になるわけです。一般的に言って勝負となる弱い列はツーペアやワンペアとなります。ロボットマスターではスリーカードは数値に関わらずすべて100点ですが特に問題はなく、逆にツーペアやワンペアが細かく点数化されているのでタイになりにくいという利点はあります。

ドラゴンマスターからロボットマスターになっての大きな変化は数値0のカードの存在です。0のスリーカードは100点ですが0のペアは0点。よって必然的にスリーカード狙いになり、激しい攻防となります。

今回は、オリジナルのドラゴンマスターをアレックスとお試しで1ゲームだけプレイ。写真は縦列のアレックスの勝利が確定した状態です。最も低い役は二人とも1のペア。二番目に低い役はアレックスは4のペアなのに対して僕は3のペアです。

結果:アレックス



ジェムディーラー Gem Dealer
(プレイ時間 各15-20分)
先月のウォルドーフで「また来月持ってきて欲しい」と頼まれたもの。今回はグリフォンのデラックス版なので宝石が付いてきます。ルビー、サファイア、ダイアモンド、アミシスト、エメラルドを巡る熱い戦い。1戦目は皆カードを出し渋っているうちにあっけなくマギーの勝利。これではいかんということで臨んだ2戦目。マギーが10を出した時に勝負に出てマギーは宝石を1つ失いましたが、その後着々とカムバック。最後には僕が10を出した勝負で僕が負けてしまい、マギーの勝利です。

元のアタックに無いルールとしてラウンドに1回だけ伏せ札を出せるのですが(1枚1として数える)、これがゲームに新たなスパイスを与えていてとても良い追加ルールだと思いました。

結果
1戦目:マギー 4、エデン 1、メーガン 0、自分 0
2戦目:マギー 4、メーガン 3、エデン 3、自分 2



キャッスルパニック Castle Panic
(プレイ時間 35分)
CastlePanic.jpg近年それなりのペースで出ている協力ゲームですが、このキャッスルパニックもその一つ。エリックKの持ち込みです。彼の勧めで1対多のゲームを遊びました。エリックCは中央の城を破壊しようとし、他の3人は協力してそれを阻止しようとするのです。

ボードの中央には城があり、6つの塔と6つの城壁の二重円構造になっています。中央の6つの塔が全て破壊されたら負けです。まいかい出てくるモンスターをカードで倒して行くだけなので、割と単調に思えました。他のプレイヤーとカードを交換できるのですが、選択肢は自明な部分が多く、ゲームとしてはどうなのかと思いました。ダウンタイムも大きく、全ての面でパンデミックに劣ると言わざるを得ません。

結果:エリックC(勝利)、エリックK&ケイディ&自分(敗北)



数独 カードゲーム Sudoku: Das Kartenspiel
(プレイ時間 20分)
SudokuCardsBoxes.jpg数独ブームもあって、数独のシステムを元にしたゲームはいくつも出ていますが、さらに絞ってクニツィア作というだけでも、ボードゲーム、カードゲーム、ダイスゲーム、デュエル、いくつものソリティアなど、かなりの数が出ています。このなかでも唯一ドイツ語版(コスモス)と英語版(Z-MAN)の両方出ているのがこの数独カードゲームです。

カードは1-9が6枚ずつ。うち5枚は青い通常のカード、そして1枚は黄色いセンターカードで3x3のボックスの中心になります。場はセンターカードの任意の1枚からスタート。5枚の手札から1枚場に配置して1枚補充するだけです。

SudokuCards.jpg配置は既に場にあるカードの縦横の隣りに置きます。青いカードは黄色のセンターカードで決められるボックス内に、センターカードは他のセンターカードから縦横に一つ置いた場所に置くのです。もちろん数独のルールにのっとり、列やボックスでは同じ数字は置けません。手札からプレイ出来ない、またはしたくない時は任意のカードを自分の前に置き、これが終了時の失点(青1点、黄2点)になります。パズルではなくゲームなので、故意に置けない場所を作ることも可能で、これが戦略性となっています。こうして山札も手札も尽きたところで終了です。

コスモス版には、9つの赤いキューブがあり、これは黄色のセンタータイルが定義するボックスを完成させたプレイヤーのものとなり、プラス2点です。

他にも細かいルールの違いとしては

コスモス版:プレイヤーの中で最も高い数値の黄色カードを持ったプレイヤーからそのカードをプレイしてゲーム開始。
Z-MAN版:ランダムに黄色のカードを1枚選ぶ。

SudokuCardsManuals.jpg
あと写真にあるように説明書の図もかなり異なり、コスモス版の方が全てのケースを網羅しているので優れています。

以前日本で一度だけ遊んだことがあるゲームで、そのときはキューブのないZ-MAN版だったので、コスモス版を遊んでみたくて持ち込みました。2人ですが、お互いに置けるカードをブロックしてなかなか楽しめました。3人か4人で試してみたいです。

結果:エリックC -1、自分 -5



ハーベスト Harvest
(プレイ時間 15分)
エリックKを待つ間に6人での短時間ゲームということでプレイ。4人の方が全員同じ条件なので面白いと思いますが、6人でも悪くないです。

結果:キャメロン 150、ジャック 140、エリックC 80、ルーク 70、自分 70、ピート 50



ごいた Goita
(プレイ時間 各15-20分)
これも先月に「また来月持ってきて欲しい」と頼まれたゲームです。ジャックはごいたを非常に気に入って、何とカードを自作してしまったそうです。そんなわけで4人で3ゲーム。1戦目は好調な出だしでしたが、2戦目は全てが裏目に出てしまうような展開でした。温存しておいたものが無意味だったり、歩(し)でコテンパンにやられたり、読みを誤って勝たせてしまったり。3戦目は途中まで0でしたが、キャメロンが王のダブル上がりで一気に100点。これで調子がついて勝利です。

結果
1戦目 キャメロン&自分 190、ピート&ジャック 60
2戦目 ピート&ジャック 180、キャメロン&自分 0
3戦目 キャメロン&自分 150、ピート&ジャック 90



ホットポテト Hot Potatoes
(プレイ時間 10分)
HotPotatoes.jpgここで息抜きにホットポテト。今回が初めてですが、非常に運の要素が高いファミリーゲームです。手の形をしたボードを各自ひとつもって、サイコロの目だけ大小のポテトを時計回りに動かします。途中4回ある決算の時に自分の手に熱いポテトがあるとおおやけど。減点です。その他ミトンで片手をカバーできたりと多少の戦略性は残されています。3人だということもあって少々大味な展開だったのかもしれません。20点から始めた得点がどんどん減って最後にはエリックKと僕は1点。今回のポテトキングはルークです。10分で終わるので、6人でパーティーゲームののりで遊ぶのが良いと思います。

結果 ルーク 15、エリックK 1、自分 1



ザックンパック Zack & Pack
(プレイ時間 各10-25分)
Zack%26Pack.jpg英語の名前は、パックアンドスタック Pack & Stack。色々なところでレポートを見て、気になっていたゲームです。トラックに見立てたカードに様々な長さの直方体を積み重ねて行くゲームです。

直方体は1x1x1の立方体から1x1x5まですべて棒状で5種類あります。それを5つのダイスで各自積み荷をランダムに決めます。その後各自2枚のトラックカードを同時公開して、自分の積み荷にあったトラックを早い者勝ちで取るのです。そのあと積み荷を積んで、トラックの空きスペースはそれぞれマイナス1、詰めなかった分はそれぞれマイナス2です。

トラックのカードは、色々な形があり、高さが1から4の数字で書いてあります。例えば自分の積み荷が19だとしたら、高さ4で面積5か高さ3で面積6のトラックを狙う訳です。あと積み荷に1x1x5があるときにはトラックによっては全く積めないので注意しなければなりません。

結局はトラックカードの運なのだろうと思います。それぞれの積み荷が違うのでそれほどトラックの争奪戦にはなりません。頭でかけ算をして一番合うトラックを取る、というそれだけのゲームだと思います。1x1x5の荷物が2つあるのにそれを積めるトラックが無いということがあり、これだけでマイナス40点確定です。これはゲームとしてちょっと酷いんじゃないかと思いました。

2回遊んだのですが、ルークがダントツで2度とも勝っているところを見ると、運だけではないのかもしれません。

結果
1戦目 ルーク 52、エリックK 36、自分 0
2戦目 ルーク 56、自分 2、エリックK 0

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