以前、2004年に最も遊んだゲーム、2005年に最も遊んだゲーム、というタイトルでその1年を振り返る記事を書きましたが、その後、多忙となり、さらにゲーム熱が一時期冷めたこともあって、毎年書こうと思っていたものが2年間だけになってしまいました。3日坊主ならず、2年坊主です。
幸いなことに、プレイ記録は当データベース play:game database と BoardGameGeek に付けていたので、集計は楽です。それをもとにして当時のゲームシーンを交えながら、2006年、2007年、2008年に最も遊んだゲームを順番に振り返ってみたいと思います。
(そして2010年初頭には2009年版を書く予定)
ではまず2006年から。
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2006年の SdJ は郵便馬車、DSP はケイラスでした。ノミネートされたり上位になっているゲームで今でもコンスタントにプレイしているのはブルームーンシティだけです。
2006年は、年始にニューヨークのゲーム会に参加したり、18XXシリーズを何年か振りにプレイしたりしました。ブルームーン(カードゲーム)に本格的にはまり始めた年でもあります。指輪物語やバベルの塔も結構遊びました。プレイ数はそれほど多くなく、レポートは2月から7月までは書いていません。やはり手軽な2人用ゲームが上位に来ます。ロストシティ、レーパーバーン、ブルームーンというクニツィアのコスモス2人用3部作、そしてアブストラクトのピラミッドや碁がトップ10入り。
2006年は184種類、延べ556回というプレイ回数で、前年(230種類、857回)に比べるとかなり減っています。なお、タイトルのあとが2006年のプレイ回数。括弧内は前年(2005年)のプレイ回数です。
1.ブルームーン Blue Moon 36回 (5回)
ブルームーンシティではなく2人用のカードゲームの方です。前年の5回に比べて7倍のプレイ回数。一度のプレイは5点勝負なので最低でも2回勝負、多い時には5回勝負くらいとなります。ブルームーンの大ファンの友人と知り合ったおかげでコンスタントに様々なデッキをプレイ。拡張の40枚でのプレイやブカなど、色々と試しました。
2.ピラミッド Pyramido 28回 (2位:40回)
当時、アブストラクトゲームが好きな同居人と住んでいた影響で、クニツィアの知られざるアブストラクトゲームのピラミッドです。底から自分のマーブルを置いて他のコマを踏み台にしながら上に上がっていくのですが、強制落下のルールが秀逸。多少ながらもペンギンパーティーなどに影響を与えていると思われます。そういえば以前アブストラクトクニツィアというレビューシリーズを書いたっけ。ピラミッドが第3弾なのですが、下書きを書いたままもう3年。そのうち書き上げます。
3.碁 Go 25回 (0回)
故郷のポーランドでチェスチャンピオンだったという当時の同居人を碁に目覚めさせてしまったのがこの年。やはり碁は、アブストラクトゲームの王者です。下手ながらも、定石を学ぼうと、多少なりとも本などを買って勉強した時期でもあります。写真はマグネットのポータブル版。一応19路盤です。同居人は綺麗な木製のボードと石を持っていたのですが、写真を取り忘れました。
4.ヘックメック Heckmeck am Bratwurmeck 17回 (4回)
この年、一番プレイしたダイスゲーム。プレイ人数は7人までですが、実質3人以下でないと機能しません。3人だと丁度いい具合に終わって「もう一回!」のコールがかかり易いゲームです。逆転のチャンスも最後まであるし、手軽に熱くなれるゲームですね。アメリカ人の同居人が結構気に入ったこともあって、よく遊びました。一度は36のタイルを取ってみたいものです。
5.ロストシティ Lost Cities 16回 (3回)
2人用カードゲームの古典。とっつきの良さと受け入れられやすさ、ルールのシンプルさ、などから色々な人と遊ぶゲームです。一応3ディールマッチで1ゲームとして計上していますが、時には1ディールだけということも。本質的にはボードは要らないのでカードだけ手製の箱(写真)に入れて持ち歩いてました。当時はボードゲーム版や、はたまたそのカードゲーム版、タイル版が出るなど思いませんでした。
5.ハイソサエティ High Society 16回 (2回)
ロストシティが誰にでも薦められる2人用ゲームだとすれば、ハイソサエティは誰にでも薦められる多人数用の短時間競りゲームです。相場がそのグループで何となく決まるのも面白いし、その暗黙の了解である相場を壊そうとするプレイヤーが居るのも面白い。色々なプレイスタイルがありますね。
5.レーパーバーン Auf der Reeperbahn nacht um halb Zwei 16回 (未プレイ)
夜中の1時半のドイツの繁華街を舞台に自分の店に客を呼び込むゲーム。フェンシングゲームのアンギャルドを発展させたようなゲームで、カード構成とそれぞれのコマの特殊効果を覚えるまでは厄介ですが、一度覚えると、ただカードを出していくだけのゲームではない事が分かります。引き際も大切。どこで勝負を掛けにいくかも面白いです。この年が初プレイです。
8.クルクルケッコー Looping Louie(くるりんパニック!!4回を含む) 15回 (12位:15回)
この年、最もプレイしたアクションゲーム。電源を使うのですが、通常はボードゲームの範疇とみなされます。帰国時に新版にあたるくるりんパニックも遊びましたが、小さくて不安定な感じがしました。でもまた違った面白さがありそうです。
9.ロボトリー Robotory 14回(未プレイ)
これもこの2006年が初プレイ。カワサキファクトリーの隠れた名作です。非常にユニークな短時間アブストラクトゲームで、この系統ではのちにガウスが出ています。カワサキファクトリー関連では、ワイルドラッシュや、カルタゴの最初の製品版をプレイしたのもこの時期。思い出深いですね。
9.カタンの開拓 Die Siedler von Catan(トラベル版2回、歴史シナリオ1回を含む)14回 (3位:37回)
前年の半数以下ですが、カタンはコンスタントにプレイしていますね。写真はコンテナストア Container Store でずっと前に買ったカタンのコマを入れるコンテナです。船も同じ大きさに入ります。記録によると、この年はトラベル版や歴史シナリオを遊んでいます。歴史シナリオは2の方のトロイ戦争だったかと思いますが、残念ながらそこまでは覚えていません。
11位から20位までは以下の通り。
11.バベルの塔 Der Turmbau zu Babel 12回 (11位:16回)
前年に続いて11位の地位をキープ。コンスタントにプレイしている良作です。
11.指輪物語ボードゲーム Der Herr der Ringe (拡張セット敵たち3回、サウロン2回を含む) 12回 (9位:17回)
この年、初めて拡張セットを入れてのプレイ。限定版を手に入れたのもこの年です。
13.頭脳絶好調 Einfach Genial(ミニ1回を含む)11回 (15位:9回)
これもコンスタントに色々なところで遊べる良作です。
14.クロキノール Crokinole 9回(2回)
帰国時にpuppiさんのところで何度か遊びました。
14.ブラフ Bluff 9回(7位:19回)
さすがに飽きがきたのか、ブラフはかなりランクダウン。
16.指輪物語 対決 Der Herr der Ringe - Die Entscheidung(デラックス6回を含む)8回(0回)
デラックス版が出た年であり、何度か新しいキャラクターを入れてのプレイ。元の版のほうが、プレイアビリティは高いし、カードの質も良いし、コンパクトです。新しいキャラクターはバランスが悪いという記憶があります。
16.ウェイキック Weykick 8回(未プレイ)
ジェイソンの家にたまたま置いてあったアクションホッケーゲーム。結構面白くて一日で8回もプレイ。
18.フリント船長の財宝 Der Schatz des Kaept'n Flint 7回(4回)
一時期、かなりネットで話題になったゲームです。フリントブームというか、プリミティブなクニツィアの良さを感じるゲームですね。のちにプレイルームからリメイクが出ました。
18.ポイズン Poison 7回(未プレイ)
プレイルームの鍋付きの版しかなかったころです。4人がおすすめ。
18.古代ローマの新しいゲーム Neue Spiele im Alten Rom 7回 (15位:9回)
14ゲーム全てプレイした記念すべき年です。カテリーナの陰謀、そして近衛兵をプレイしてコンプリート。
18.ラインズ オブ アクション Lines of Action 7回(0回)
知る人ぞ知る60年代のアブストラクトゲーム。ギプフシリーズに勝るとも劣らない佳作です。チェス版とチェッカーのコマがあればできるのでお試しあれ。
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