2ヶ月振りのウォルドーフ。あいにくいつも一緒に行くアンチュマンは盲腸で行けませんでしたが、TGCのジャックを誘って参加。いつもなら45分の道のりを、4回も渋滞に巻き込まれて75分。まあ45分ゲームでもたまに75分になるからこんなものでしょう。
ダブル オア ナッシング Double or Nothing
(説明 5分 プレイ時間 各10-15分)
プッシュユアラック(push-your-luck)系 、つまり運試しのゲームですが、このゲームだけにしかない魅力もあります。カードは計66枚。そのうち7枚のボーナスカード(後述)を除いた残りの59枚にはトランプのスート(SHCD)が色々な組み合わせで描かれています。プレイヤーには「イン/アウト」を表示するマーカーが与えられ、各ラウンドは全員「イン」の状態からスタートです。
手番は山札から1枚めくるか、降りるかの2択です。場にはめくられたカードが並べられていきます。場の全てのカードに共通して描かれているスート(複数の場合もある)が有効スートで、これが降りた時の得点源となります。
めくったカードに有効スートがあればオーケー。カードを場に加えて手番終了です。有効スートがひとつもないと失格で「アウト」となり、カードは捨て札となってこのラウンドは無得点です。例えば出ているカードが SHC、SHCD、HCDの3枚だったら有効スートはH(ハート)かC(クラブ)です。めくったカードにはどちらかがなければなりません。
めくらずに降りる場合には得点を得ます。得点は有効スートのシンボル数の合計です。上の例だとHとCが3枚にあるので6点となります。降りたあとは「アウト」となってそのラウンドにはそれ以上参加しません。
山札には点数(3-7点)が書かれたボーナスカードが7枚あります。めくったボーナスカードは脇によけておき、降りた場合はボーナス得点として加算されます。ただし、ラウンド中に2枚目のボーナスカードをめくるとその場でラウンド終了、「イン」のプレイヤーは全員失格です。また最後のボーナスカードがめくられるとゲーム終了となります。
面白いのがダブルオアナッシングというルールです。ゲームのタイトルにもなっていますが、1人を除いて全員アウトになった場合、最後の1人は降りることは出来ません。山札から2枚めくってアウトにならなければなんと得点は倍になります(ボーナスカードは倍にならない)。これは重要な得点源で、ゲーム中に何度かダブルオアナッシングに挑まないと勝つことは出来ません。
またゲーム開始時に各自3枚手札を持っており、めくる代わりに手札からプレイすることも出来ます。ただし、ダブルオアナッシングの時には1枚しか使えません。つまり2枚のうち最低1枚はめくらなければならないのです。
このゲームの素晴らしいところは、個人の失敗(有効スートをめくれなかった)と全員の失敗(2枚目のボーナスカードをめくってしまった)の2種類が混在するところです。これが同系統のクラウド9やダイアモンドとの決定的な違いです。また、場の状況が悪い時には他のプレイヤーにダブルオアナッシングをしむけたり、3枚の手札をうまくつかったりと、運の要素が高いながらも非常に盛り上がります。
さらにカードの配分もよくできています。66枚のうち7枚はボーナスカードで残りの59枚が通常のスートの組み合わせが描かれたカードです。4スートの様々な組み合わせがすべてあり、各スートは39枚のカードに描かれています(うち2枚はそのスートだけが2つ描かれたダブル)。よってある特定のスートをめくる期待値は半分以上(およそ59%)。まだボーナスカードが出ていないならば、ボーナスカード、または特定のスートをめくる期待値は2/3以上(およそ70%)にもなります。よってついついカードをめくってしまい、このゲームをよりエキサイトなものにしているのです。
ピアトニック版はカードの質もよく、扱い易いです。ウーバープレイ版はコンパクトで絵柄も良いのですが、カードの質がかなり悪く、シャッフルしずらいことこの上ないです。フランスからピックポケットというスリをテーマにしたバージョンが発売されましたが、そちらはまだ遊んでいません。
2ヶ月前のウォルドーフがこのゲームの初プレイ。その時に5連続のプレイという大人気だったゲームです。今回持参のピアトニク版はカードのすべりもよく、得点ボードもつかいやすく、箱がちょっと大きいところを除けばウーバープレイ版に勝ると思います。メンバーを多少入れ替えての4人プレイ3回。最後にぎりぎり2点差で勝つことが出来ました。
結果
1ゲーム目:アマンダ 72、自分 61、ジャック 35、ニッキー 34
2ゲーム目:ピート 75、アマンダ 70、ジャック 37、自分 35
3ゲーム目:自分 49、ジャック 47、ピート 42、アマンダ 40
キャッチミー Catch Me
クニツィアのカードゲームで未発売。テストプレイ3回目です。ちょっと海賊(またはリメイクのコルセア、略奪)に似ています。カウンティングが大切ですが、結局コントロールできない部分も多いのが難しい。
結果
1ゲーム目:ジャック 8、ピート 7、アマンダ 6、自分 4、ウェスリー 2
2ゲーム目:ジャック 9、ピート 4、アマンダ 3、自分 2、ウェスリー 1
3ゲーム目:ジャック 10、自分 8、アマンダ 5、ウェスリー 3、ピート 0
ジェム ディーラー Gem Dealer
(プレイ時間 各10-25分)
グリフォンゲームの廉価版(通常版)でのプレイ。エッセンでグリフォンゲームの方と何度か話をする機会があったのですが、アメリカやヨーロッパではこの小型版は流通しておらず、中国などのアジア各国向けだそうです。今回はピートやハックの子供たち(ティーンの女の子たち)を誘ってのプレイ。宝石というテーマはやはり乙女心をくすぐるようで、マギーは描かれている全ての誕生石の月まで言い当てます。すごい。
ゲーム内容はアタックと同じですが、一つだけ違うのがラウンドに1回だけ伏せ札を何枚でも数値1として出せる点。これはかなりの改良だと思います。手札をどの程度温存して、どの戦いで効率よく宝石カードを得るかというのが楽しいゲーム。やはり4人以上でないと面白くはないと思います。2連勝したら「悔しいけど面白い、勝つまでやりたい」とのこと。3ゲーム目はみんなに狙われて、最後はマギーとの大勝負。2人とも欲しいルビーの戦いです。2人とも10を出し、そのあとの伏せ札の数を後の勝負のためにケチってしまったのが大失敗。いや、これはエキサイティングですね。このゲーム(アタックもそうですが)は3人では機能しません。最低4人は必要だということを痛感しました。
1ゲーム目:自分 4、マギー 3、エデン 2、アリッサ 1
2ゲーム目:自分 4、マギー 1、エデン 1、アリッサ 1
3ゲーム目:マギー 4、エデン 3、アリッサ 2、自分 1
ミニ ヘックメック Heckmeck - Das Kultspiel
(プレイ時間 30分)
エッセンで買った超小型の缶入りヘックメック。ポケットに忍ばせてあったものを出してみたら、ピートはまだ未プレイとのこと。それじゃ遊んでみようか、というわけで他のテーブルを待つまでにプレイ。ジャックは、今までルールを勘違いしていたらしく「失敗したら手札のタイルを戻すの?」って、それがなかったらリスク無しじゃないですか。まあリスクを犯し過ぎてかなりの低レベルな勝負になりました。
結果:ピート 5、自分 3、ジャック 2
パワーボート Powerboats
(プレイ時間 1時間25分、2レースのみ)
6人で出来るもの、ということでエントリーされたパワーボート。スノーテイルといい、レースゲームが好きなエリックKの持ち込みです。細かいヘックスが描かれたボードには島が散りばめられ、その島の間を縫ってのモーターボートレースをテーマとしたゲームです。
スタート、ゴール、そしてブイを3つ決めてコースをセットアップします。ブイは時計回りか反時計回りの指示された方向でクリアしなければなりません。各自3面ダイス(1-3)を3つ持っており、手番にはダイスを1つだけ増減させることができます。その後、ダイスを振るのですが、既に前回使ったダイスは振っても振らずに今のままの目を使っても良いというのが面白い。手番中には60度ターンを1度しか出来ないので、ブイを回ったりジグザグに進むにはかなり小刻みにすすまないとクラッシュしてしまうのです。大回りした方がスピードを落とさずに済み、このあたりのバランスも面白いですね。
こうして最初にゴールしたプレイヤーから5点、4点・・・というように点数がつきます。第2レースは点数が倍、第3レースは3倍となります。今回は都合で2レースのみ。両方ともコツを飲み込んで1位でゴールした自分の勝ちです。
一度のミスがかなり響くので、なるべくリスクを犯さずに進む方が良いと思います。アイディアは良いのですが、相手のコースを妨害するなどの要素も低く、また遅れたプレイヤーへのアドバンテージもないのでプレイヤーインターアクションはほぼ無いと言って良いでしょう。そのあたりは残念です。
結果:自分 15、ピート 10、ジョーン 10、エリックK 3、アレックス 7、 ジャック 0
ごいた Goita
(プレイ時間 各15-25分)
4人だけになり、じゃあ最後にカードゲームでも、ということで「ごいた」を紹介。DCゲーマーズではいまひとつ受けが悪かったのですが、ここでは非常に受けがよく、何度も考えてしまう場面がありました。僕自身もこのゲームの良さをこのセッションでかなり理解したと思います。「どこで受けないほうが良いのか」「『し』が沢山あるときの打ち方」「王と香のバランス」などごいた初心者ながら綾のようなものが少しずつ分かってきました。1ゲームも短いし、パートナーシップの傑作かもしれません。
結果
1ゲーム目 ジョーン/自分 170、ピート/ジャック 110
2ゲーム目 ピート/ジャック 170、ジョーン/自分 20
3ゲーム目 ピート/ジャック 190、ジョーン/自分 80
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