旧友のアーロンとアンチュマンと3人で自宅でこじんまりとゲーム会を、と思っていたのですが、友は友を呼び、DCゲーマーズのラリーとローラも飛び入り参加で総勢7人。こういうこともあるのですね。
モダンアート カードゲーム Modern Art: The Card Game
(説明 10分 プレイ時間 25分)
まず、アーロンが到着し、その直後、DCゲーマーズでスチームを遊んでいたというラリーとローラが到着。4人になったところでまずはモダンアートカードゲームです。アーロンはモダンアートの経験があるので説明は楽でした。今回はクリプト大人気で追加2点チップが写真のように3枚も集中。このゲームはやはり終盤の3、4ラウンドが勝負ですね。4ラウンド目で71点を叩きだして勝利。
結果:自分 126、ローラ 105、ラリー 87、アーロン 74
チーキー モンキー Cheeky Monkey
(説明 5分 プレイ時間 20分)
袋にはいった8種類52枚の動物トークン。これらの動物トークンをなるべく多く集めていきます。それぞれの動物で単独首位であれば、その動物トークンの総数だけボーナスが付くので、このボーナスを狙っていくことが大切です。動物によってトークンの数は3から10個。最も少ない象は3個中2個集めればボーナスの3点が付くのに対し、最も多いチーキーモンキーは10個のうち最多で10点。どちらが得なのかは他のプレイヤーの動向によります。
手番にはトークンを1枚ずつ袋から引きます。2枚目以降はこの手番中に既に引いた動物を引いてしまうとバーストとなりこの手番の成果は0となってしまいます。これだけだとただのプッシュユアラック系のバーストゲームなのですが、このゲームを面白くしているいくつかの要素があります。
まず、各プレイヤーはそれまで得たトークンを一つの山にしてポーカーチップのごとく積んでおきます。もし袋から引いた動物が他のプレイヤーの山の一番上の動物と一致するならば、それら全てのトークンを奪うことが出来ます。奪ったトークンの次のトークンが同じ動物であればそれも奪えます。つまり同種の動物を山の一番上に重ねておくことは非常に危険なのです。
チーキーモンキーは10個もある一番多い動物ですが、これにだけは特殊能力があります。チーキーモンキーを袋から引くと、通常通りに自分のものとするか、あるいは他のプレイヤー誰かの一番上のトークンと交換できるのです。
こうして新たに得た動物トークンは好きに順番を決めて自分のトークンの山の一番上に重ねます。ここでもひねりがあって、もし新たに得た動物が全て同じであれば山の一番下に入れることが出来るのです。これによって最多を狙っている動物を守ることが出来ます。
6人で何か出来るものはないかということで、未プレイだったこのゲームを出してみました。ラリーはプレイ経験があるというので説明を任せます。ただ、今回は、新たな動物が一種の時には山の一番下に入れられるというルールを見落としていました。それでも十分面白かったですが、後日ちゃんとしたルールで遊んだ時には戦略度が増してさらに面白かったです。
結果:ラリー 27、アイスン 21、アンチュマン 20、アーロン 8、自分 5、ローラ 2
ビジョナリー Visionary
(プレイ時間 約30分)
目隠しをして積み木を重ねていくゲーム。2チームに分かれて速さを競います。各チームは同じ積み木のセットを持ちチームの1人がビルダーとなって目隠しをします。その後、今回の建築物をカードでめくって決め、開始の合図と同時にスタート。各チームの他のプレイヤーがビルダーに指示をするのですが、もちろん積み木に触れるのはビルダーだけ。早く積み上げたチームが1点得ます。
ダイスを使ってゲームの種類を決めるのが正式なルールですが、今回は5点先取でプレイ。最初の積み木の配置もビルダーが手で触って分かり易いようにという親切プレイで遊びました。慣れてくると箱の中にランダムに入れて必要な積み木を探すところからやるとより面白いと思います。指示を与えるインストラクターは他のプレイヤー全員がやっても良いのですが、順番に交代でやった方が混乱が少ないと思います。
アンチュマンのチームに4点を取られて4対1でしたが、ここからもりかえして逆転勝利。メイクンブレイクと似ているように見えてプレイ感覚はかなり異なります。個人的にはビジョナリーの方が好みです。入手難なのが残念。
結果:ラリー&レニー&アーロン&自分 5、アンチュマン&アイスン&ローラ 4
ベニスの仮面舞踏会 Maskenball Venezia
(プレイ時間 20分)
7人でもう一つ何か遊ぼうと言うことでベニスの仮面舞踏会です。今回はズルをするプレイヤーもなく、真剣に遊びました。3ラウンドで10点を獲得したプレイヤーが2人も出てゲーム終了。結構コツの要るゲームです。
結果:アンチュマン 12、アーロン 11、アイスン 8、ローラ 7、自分 7、レニー 6、ラリー 3
ここで3人と4人に分かれます。
王と枢機卿 Kardinal und Konig
(プレイ時間 各35分)
シャハトの名を一躍有名にしたこのゲーム。シャハトらしいシンプルなルールとセンスが光るゲームです。舞台は中世ヨーロッパ。9つに分かれた国に修道院と枢機卿を配置して得点を稼ぎます。30分ほどで終わるという短時間エリアマジョリティーの傑作です。
ボード上の9つの国は5色に色分けされています。フランス以外は各色丁度2つの国がある訳です。カードはこの5色で構成されていて、対応する2つ(フランスの場合は1つ)の国の名前がカードに書かれています。手番には手札3枚からこれらのカードを使って対応する国に修道院(家のかたち)や枢機卿(シリンダーのかたち)を置いていき、それぞれで最多となることを目指します。修道院は道路で繋がった修道院のマスに、枢機卿は国の中央の紋章の上に置きます。同じカードが2枚あるとワイルドとして使えます。そのあと手札を3枚になるように補充するのですが、オープンになっているカードからドラフトしても良いし、山札からとっても構いません。相手の取ったカードを覚えておくことが重要です。
このゲームを面白くしているのは、なんといっても修道院と枢機卿の置き方に対する縛りです。
1:基本的には手番には1国2個3枚が上限(ルール1-2-3と勝手に呼んでます)。つまり手番には1つの国にしか置けず、置けるコマ数は合計2つまで、プレイできるのは3枚まで、ということです。3つ置けないので3枚同種のカードを持っているのは得策ではありません。2枚+1枚の組み合わせが理想的です。例えばフランスを2枚とイングランド/スイスを1枚持っているとすれば、フランス、イングランド、スイスに2つか、どこでも好きな場所に1つ置くことが出来ます。
2:各国で最初に置く場合は修道院1つのみ。これは先行逃げ切りを防ぐ非常に優れたルールです。
3:枢機卿の数はその国で最も多いプレイヤー1人の修道院の数が上限となる。つまり修道院で最多を取っているとその国の枢機卿の上限をコントロールできるのです。
こうして山札が尽きたら前半終了。捨て札をシャッフルし山札として続けます。もう一度山札が尽きたら全員同数手番行ってゲーム終了です。得点は3通りあります
修道院:各国で1番多いプレイヤーは修道院の合計数を、2番目のプレイヤーは1番のプレイヤーの修道院数、3番目のプレイヤーは2番のプレイヤーの修道院数、というように得点します。よって僅差で勝つことが大切です。
道路:修道院が4以上直線上に(分岐せずに)繋がっていれば、その修道院数だけ得点となる。
枢機卿:隣り合った国で枢機卿の数が1位(同着1位でもよい)ならば2国の枢機卿の総数が得点となる。
前半終了時には修道院だけを、ゲーム終了時には修道院、道路、枢機卿のすべてを得点します。この修道院のスコアリングシステム(1位が全部、2位は1位の分などなど)は当時は非常に斬新でいまでもよく出来ているなあと感心します。
アーロンは以前遊んだときの印象が忘れられなかったようで、また是非遊びたいとのこと。道路はあまり大きな点数にならないので、アーロンも自分も初心者のレニーの道路の長さに気づかす、レニーは何と道路だけで15点という大量得点。道路でこの点数は初めて見ました。2戦目はさすがに道路はブロックするようにプレイしていきました。リメイクのチャイナの方が地図が分かり易いのですが、こちらの方がテーマや雰囲気が好みです。
1戦目:レニー 59、自分 50、アーロン 47
2戦目:自分 61、レニー 49、アーロン 30
メディチ Medici - French edition
(プレイ時間 1時間40分)
最後に6人になったところでフランス版のメディチです。フランス版の絵柄は分かり易く視認性も良いのですが、各自の得点表示のコマがスタンド付きの船で非常に分かりずらいです。ラリー曰く「メディチの呪いだ。どうして誰もメディチのコンポーネントをまともに作れないんだ!」。リオグランデ版といい、アバクス版といい、オリジナルのアミーゴ版といい、コマの色の選択、スコアボード、カードのデザインなどなにかしら欠点があります。
アーロンとレニーは初プレイ。フランス版には特殊カードが付いてくるのですが、今回はそれは無しで普通に遊びました。競りゲームの難しさからか、ある時点で非常に安くカードを競り落とさせてもらって、楽々勝利。早抜けだったので片付けなどしていましたが、1時間40分という長丁場だったようです。
結果:自分 100、アイスン 79、ラリー 75、アンチュマン 62、アーロン 52、レニー 27
このあとラリーが考案したと言うプロトタイプの2人用トリックテイクメルドゲームを3回遊びました。詳しいことは書けないのですが、かなり斬新なアイディアで短時間だし面白かったです。
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