再び、ちょっと時間が出来たのでTGCに寄ってみました。
大道芸人 Feuerschlucker
(プレイ時間 25分)
クニツィアにしては珍しい個人攻撃のあるカードゲーム。カードには様々なアトラクションが描かれており、7種各4枚で28枚。その他にピエロ12枚、綿菓子7枚、人間ピラミッド6枚、ライオン2枚があり合計で55枚です。各プレイヤーは大道芸人です。様々なアトラクションをプレイすることで多くの観客を引き寄せることが目的です。
手番には手札5枚から1枚、自分の前にプレイするだけ。アトラクションの場合には、その数値(2-4)だけ場から観客チップを得点としてもらえます。ただし、他のプレイヤーが既に同じアトラクションを直前に出していた場合には、得点はそのプレイヤーから奪うのです。プレイしたカードは最後に出したものだけが有効なので、手札にあるアトラクションが4枚中何枚出たかに気をつけて、安全になってから出すのが基本です。
基本構造はこれだけ。アトラクション以外では、一度に何枚でもプレイできて出した枚数だけ得点になるピエロ、任意の他人から2点奪える綿菓子、場に出た合計数だけ得点する人間ピラミッドなどがあります。
ライオンが出ると、最後に出した自分のカード分だけ点数を場に戻さなくてはならず、そのあと手札以外のカードをリシャッフルしてあらたに山札とします。ライオンが出そうだと思ったら失点の少ないピエロをプレイし、得点より失点が多くなりがちな人間プラミッドは避けるのが良いでしょう。こうして場にある60点ある観客チップが尽きたらラウンドオーバー。3ラウンドの総計を競います。
全員が取れる点数の総計は60点。4人だと平均は15という一種のゼロサムゲームです。この辺りを考えて平均を超えている時にラウンドを終わらせるのがコツだと思います。とはいっても、綿菓子などの直接攻撃の要素が強く、運の要素もかなり強いのでどうにもならないことも多いのですが。
アメリカ版としてR&R社から蚤のサーカスをテーマとしたフリーサーカスがあります。絵柄はコミカルなような毒々しいような感じですが、観客は犬(2点)と猫(1点)のフィギュアでとても可愛いです。一番の問題点は、同じく蚤のサーカスがテーマのフロカティサーカス Zirkus Flohcati / Circus Flohcati というカードゲームがあることです。同じ作者で同じテーマなので非常に紛らわしいです。
以前、大道芸人が出たばかりの時に一度だけどこかでプレイしたことがありますが、殆ど記憶にありません。そんなわけで、なんとなく遊んでみたくなって持ち込んでみました。メンバーが直接攻撃も大丈夫だったので、軽いのりで楽しめましたが、あまり深みのあるゲームではありません。カードカウンティングをしていたのですが、ライオンが出るとシャッフルなのでそこまでする必要があるのかなあと思いました。あと、ライオンプレイが多発するとゲーム時間が無駄に長くなると思いました。ファミリーゲームとしては手軽で良いと思います。
結果:自分 46、イヴ 45、マイクA 45、ウェスリー 44
スリードラゴンアンティ Three Dragon Ante
(プレイ時間 50分)
ポーカーとトリックテイクを合わせたようなゲーム。カードは角が丸みを帯びており、美しい仕上がりです。スートによって特殊能力が書かれています。ラウンドの始めに1枚選んで同時公開のビッド。最も高いビッドの数値が1人当たりの掛け金となります。カードを3枚出して、その合計値の最も高いプレイヤーが総取りするのですが、カードの出し方がトリックテイクに似ています。
リードプレイヤーは、必ずカードの特殊能力を行使できますが、それ以後のプレイヤーは直前のプレイヤーより低い数値でないと特殊能力が使えません。こうして1巡し最も高い数値のプレイヤーが次のリードプレイヤーとなります。この特殊能力はそれほど種類も多くなく、高い数値で総取りを狙うか、低い数字で特殊能力を使うかのジレンマが面白いです。また出した3枚が同スートや同数値だと、役となります。
難を言えば、ゲームの終了条件が誰かの破産となっているところです。今回は割と早く収束したらしいのですが、場合によっては終わらないこともあり得ると思います。
もうひとつの問題はスートによって数値構成が全く異なること。ギークに一覧表が載っているのですが、6を3枚集めようと思ってもどのスートに6があるのかなどとても覚えきれません。どうしてこんなに複雑怪奇なカード構成にしたのかは不思議です。
ゲームとしてはなかなか面白いので、終了条件を変えて又遊んでみたいです。
結果:イヴ 23、自分 17、ウェスリー 9、マイクA 破産
これ以外にはモダンアートカードゲームを2回遊びましたが2回とも2位でした。
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