先月に引き続き、今月もケビンの家でウォルドーフゲーム会です。来月からはようやく公共の会場が見つかりそうとの事。
ドラゴンの宝 Schatz der Drachen
(プレイ時間 各10-15分)
子供と一緒に遊べるゲームという事で、まずはドラゴンの宝です。同作者のノアの方舟を元にしたと思われるゲームで、神経衰弱(メモリー)のようにめくった絵柄を合わせて多くタイルを取ることを目的としたゲームなのですが、フロカティサーカスのようにプッシュユアラックの要素もあり、楽しいゲームに仕上がっています。
まず、タイルによって、1~4枚で組になるという違いがあります。宝石やドラゴンのように1枚で組になるタイルは、1枚だけで取れてしまいます。そして組み合わせが出来ようが出来まいが、好きなだけめくり続けて良いのです。ただし、クモの巣(3枚)とドラゴン(12枚)の存在がゲームを面白くしています。
まずクモの巣をめくった場合は即座に手番終了で、タイルは獲得できません。それまで表にしたタイルはすべて伏せて、クモの巣を好きな場所に動かします。
また、すでに玩具をめくっているのにドラゴンをめくると強制終了。逆にドラゴンをめくっているのに玩具をめくっても強制終了です。宝石だけは中立で、そのあとに玩具とドラゴンのどちらをめくっても大丈夫なのですが、欲張ってついめくり続けてしまうのです。
ドラゴンを最も多く取ったプレイヤーには、ボーナスとしてクモの巣タイル3枚がプラスされます。枚数を数えて最も多くタイルを取ったプレイヤーの勝ち。2ゲーム続けてプレイしました。それほど記憶能力は要らないし、大人と子供が互角に遊べる良いゲームだと思います。
1ゲーム目:自分 18、マギー 15、ケビン 11、エデン 5
2ゲーム目:マギー 22、自分 13、ピート 12、エデン 2
トゥー メニー クックス(余計な料理人) Too Many Cooks
(プレイ時間35分)
カウントアップ系(というより加算系?)のカードゲームで、以前遊んだのはこのゲームが出たばかりのときなのでもう7年も前になります。そのままほったらかしてあったのを、Area51さんに触発されて再びプレイしてみようという気になりました。
カードは52枚。豆、きのこ、玉ねぎの3スートが14枚(ブイヨンの0が2枚、沸騰の0が1枚、1-5が各2枚、10が1枚)、唐辛子スートが10枚(1-5が各2枚)です。
場はスープを作る鍋でそれに手札のカードを入れていく、と考えると分かりやすいと思います。手番ではリードされたカードのスートをフォローしなければなりませんが、唐辛子がプレイされるとフォローの義務が無くなります。プレイするたびにそれまでの場のカードの数値の合計に加算していきます。(ただし沸騰の0がでると場の合計は0にリセットされます。またリードの10は0です。)こうして、場の合計を10以上にしたプレイヤーが出されたカードをすべて取って、再びリードをするのです。説明書の中で、便宜上「トリック」という言葉を使っているのですが、必ず1巡で終わるわけではないので、トリックテイキングゲームでは無いと思います(この辺りは個人によって意見が分かれますが)。誰かのカードが尽きてディール終了です。
これを5ディール行うのですが、各プレイヤーには全員同じメニューカードをあらかじめ5枚配ります。これには4種類(豆、きのこ、玉ねぎ、唐辛子)に加え、「今日はスープ無し」というミゼールのメニューもあります。これをディールの始めに選んで全員公開。一度使ったメニューは使えず、5つのメニューを全て行う事になります。
豆、きのこ、玉ねぎ、唐辛子スープのメニューでは該当するカードが各1点。ただし、豆、きのこ、玉ねぎでは唐辛子1枚につきマイナス1点です。唐辛子ではブイヨンがマイナス1点になります。「今日はスープ無し」では取った札が全てマイナス1点ですが、開始前に5点もらえます。
今回は「今日はスープ無し」で9枚も取ってしまいマイナス4点。さらに唐辛子スープにはブイヨンをたっぷりと入れられてしまい0点と振るわず最下位でした。手軽なようでいて、いろいろと戦略もありそうで面白いです。
結果:ピート 31、マギー 23、自分 8
交易王 海の英雄 Handelsfürsten: Herren der Meere
(プレイ時間15-25分)
ここで、自分以外は全員初プレイの交易王です。みんな飲み込みが早く、3ゲーム遊んだのですが一度も勝てませんでした。特に2ゲーム目はやる事が全て裏目に出てぼろ負け。全般にコスト8の商館(カードをプラス1枚補充)が人気でカードの減りが早くゲームの進みが早かったです。コスト11の契約書(決算時にプラス2点の得点)も人気があり、特にピートは必ずこれを買って3ゲーム中2ゲーム首位。メンバーが変わると勝ち筋が見えないのが新鮮でした。
1ゲーム目:ピート 52、自分 45、マイク 36、クラーク 19
2ゲーム目:マイク 39、ピート 32、クラーク 29、自分 24
3ゲーム目:ピート 65、マイク 56、自分 45、クラーク 42
バベルの塔 Der Turmbau zu Babel
(プレイ時間 45分)
続けて結構久し振りのバベルの塔。通常通り、特殊カードは抜きでのプレイです。ディスクは2色のものは使わず、基本ルールとしました。最初の2巡で連続して建設失敗(つまり単に他プレイヤーに拒否の得点を与えただけ)をしでかしてしまい、かなり遅れたスタート。皆がディスクを集めるのを横目に、決算の順番を誘導し、終盤には未完成を見越した1位の10点を狙っていきます。結局集めたディスクは白2枚の5点でしたが、各所で1位2位を狙った配置が功を奏して、最後はギリギリ勝ちました。このゲームのバランスは絶妙ですね。
結果:自分 70、エリックC 67、マイク 66、クラーク 55
カタンの開拓者たち The Settlers of Catan + 5-6人用追加セット 5-6 Player Expansion
(プレイ時間 1時間)
ここで5人で何をやろうか?という事になり、皆の意見でカタンとなりました。ケビン所有のメイフェア版です。ドイツ版に慣れている自分にはちょっと新鮮に見えます。
実は、5人以上でのカタンはあまり好きではないのですが、その理由に、各プレイヤーの手番後の「追加の建設フェイズ」があります。これがどうもゲームのテンポを悪くしており、さらにダイスの7での手札半減のリスクがあまりなくて面白みに欠けます。そんなこともあり、追加の建設フェイズの代わりにギークに載っていた手札上限の引き上げというバリアントを試してみる事にしました。通常7枚のところ、5人だと8枚、6人だと9枚とし、追加の建設フェイズは無しにします。今回は記憶違いで5人なのに上限を9にしてしまいましたが、テンポはかなりよくなったと思います。
序盤には開拓地と最長道路を手にしたエリックCと都市を早々と建てた自分がリードに出ます。中盤からは混戦模様。エリックCの最長道路をルークが奪います。そうしている間に、自分は5が出ると鉄鉱石が6枚も出るようにし、さらに鉄鉱石港を得て、追い上げを計ります。ところが5が2連続で手札の鉄鉱石が12枚となったところでマギーが鉄鉱石独占。彼女は合計で19枚もの鉄鉱石を持っていきました。
終盤には、エリックCは騎士カードを既に2枚公開し1枚伏せてあります。これであわやゲームエンドかと思いきや、そのカードは騎士ではなかったのでほっとしました。直後にマイクが最大記し獲得。これで安泰と思ったのですが、エリックCが最長道路を取り返してゲームオーバー。やはりカタンは面白いですね。
結果:エリックC 11、自分 8、マギー 6、ルーク 6、マイク 5
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