今回のDCゲーマーズは18XXシリーズを遊ぶという企画です。当初はサイモン所有の18FLを遊ぶという事だったのですが、予定が二転三転し、1830の5人プレイとなりました。5人集まるまでの間、日本語版の購入者を募るという目的で皿洗いゲームやウントチュースを遊びました(皿洗いゲームは省略します)。
ウント チュース! Und Tschüss!
(プレイ時間 20分)
ワレスの隠れた名作、同時アクションの傑作、ウントチュースです。ワレスが苦手な自分にとっては一番好きなワレスのゲームです。でもコアなワレスファンからは怒られそうですね。
手札8枚に、得点カードが場に4枚(プレイヤー数マイナス1)。この得点カードを各自が奪い合うのですが、一人だけ取れないプレイヤーが出てきます。それはなんと2番目に強いプレイヤーなのです!
手札から全員でカードを選んで伏せて同時公開。最も数値が小さな人が「チュース!」と言って(言わなくても良い)最も小さな得点カードを取って脱落します。残りのプレイヤーで手札から同時公開。以前のカードに足されていくので、他のプレイヤーのカードをみて出方を決めましょう。2枚の合計が最も小さいプレイヤーが、残りの得点カードから最も小さいものを取ります。これを繰り返し残り2人になったところで大勝負。勝ったプレイヤーが最後の1枚の最高値の得点を得、負けたプレイヤーは何ももらえないのです。このシンプルさが実に面白いです。
手札と得点札は共用で、マイナス5とマイナス10があるので、これをうまく使って早めの撤退を計るのも策です。最初に脱落したプレイヤーは手札を好きなだけ交換する事が出来、これはかなりのメリットがあります。
少々足し算が面倒なので、もう少しカードの数値を絞れなかったのかなあと思いますが、(例えばプラスは10と5、4、3、2、1にするとか)まあその辺は昔のゲームなので調整不足なのかもしれません。日本語版を早速注文しました。楽しみです。
結果:自分 47、ドリアン 38、ローラ 34、ショーン29、アンチュマン 24
1830 1830: The Game of Railroads and Robber Barons
(説明 1時間、お試し 1時間、プレイ時間 4時間40分)
5人のうち、プレイ経験があるのはアンチュマンと自分だけ。説明にはたっぷり一時間かかりました。その後、最初の3列車が出るところまでプレイし、ある程度ゲームの感覚が分かった辺りで一度終了。もう一度初めからやり直しました。1830のような長いゲームでは全貌が見えにくいので、この方法は良かったと思います。
さて、本番のレポートです。プライベート会社のビッドのシステムは、それだけでテームになりそうなしっかりしたサブシステムなのですが、初見では価値が非常に分かりずらいです。特殊効果にはあまりこだわらないこと、主な目的は鉄道会社に吸わせる事を強調したのですが、初手番だったショーンが20を定価で買った後は、40(アンチュマン)、70(自分)と順に買うだけで誰もビッドしません。ところがこのあと誰も110を買いたがらず、160と220にビッドが集まります。結局自分が110を買いました。その後も設立されると思って買ったB&Oが設立されなかったりと予定外のハプニングが続きます。ドリアンがPRRを、ショーンがC&Oを共に67で設立。自分は何故かNYNHの2株社長になってしまいました。
第2株式ラウンドで、みんなNYNHを売りに出して株価が30まで低落。でもローラとショーンがまだ2株づつ持っていたので、プライベートを360で吸わせたあと、次の会社の設立と社長の座の交代(押しつけ)を狙います。次の第3株式ラウンドでアンチュマンがB&Mを67で設立。自分はNYCを71で設立です。運行ラウンドでは稼ぎまくるC&Oですが、第4株式ラウンドで持っていた4株のNYNHを全て売却。社長株は2株持っていたローラに、ローラは1株売却し、C&Oの社長だったショーンはNYNHを引き取るはめになりました。自分はNYNHでそれなりに稼いだ資金を元にCPを90で設立。CPが運行ラウンドで最初の4列車を買ってからが大変。みな資金繰りに苦しみ始めます。
その後アンチュマンがErieを100で設立。最後の4列車と最初の5列車を購入します。自分は首尾よく5列車を2つ(NYCとCPに)購入。第6株式ラウンドでB&Mの株を殆ど売りに出したアンチュマン。手番上、自分が全て拾いました。その後Erieが破産宣言で終了。
ショーン、ドリアン、ローラの3人はまったく初めてだったのですが、ショーンやドリアンはかなり気に入ったようです。逆にローラはこのゲームはつらいと言ってました。でも一度体験してみたかったので良かったとのこと。今回は破産終了だったため、予想よりも短い4時間40分でした。なかなか遊ぶ機会がありませんが、また時間がある時に遊びたいものです。
結果:自分 1696、ローラ 1426、ショーン 749、ドリアン 276、アンチュマン 142
アメンラー Amun-Re
5人の定番ゲームと化しているアメンラーです。超重量系の1830のあとに、それなりにゲーマーズゲームであるアメンラーのリクエストとはちょっと信じられませんでしたが、自分以外の4人の一致した意見なのでプレイ。ショーンはいつもの前半に全くピラミッドを建てない「非建築」戦法です。それなのに神殿3つが4点ずつと特殊カード3点で15点もの高得点をたたき出しました。これはすごい。非建築ならぬ「非農民」戦略をやってしまい、かなりお金に困りました。それが後半まで響いて、頑張ったのですが3位止まり。ショーンとアンチュマンは同点1位でしたが、タイブレーカーの「最も多いピラミッド数」でショーンの勝利。
結果:ショーン 38、アンチュマン 38、自分 28、ローラ 27、ドリアン 21
このあとはアンチュマンと2人で最近ご無沙汰しているアブストラクトゲームをいくつかプレイ。
ギプフ Gipf
(プレイ時間 各35-60分)
ギプフシリーズ最初のゲーム。1997年に始まったこのシリーズは好きなアブストラクトシリーズの一つです。ギプフシリーズはギプフ、タムスク、ゼヘツ、デュボン、インシュ、ピュンクト、ツァールの順にリリースされたのですが、ピュンクトはインシュの後なのに5番目とされ、さらにタムスクは他とマッチしていないという事で最新作のツァールに取って代わられました。よって現在はどういう順番なのか定かではありません。
ギプフは結構好きなゲームなのですが、ゼヘツやインシュが遊ばれる事が多いので、久し振りです。目的は相手を手詰まりにする事。手番に置くコマは外周の点からスライドさせなければなりません。よって位置的に有利なボード中央に自分のコマを導くのはそれなりに手順が掛かります。4連以上を作ると自分のコマでも相手のコマでも回収。その時に繋がっている他のコマは全て回収(自分のコマの場合)、または没収(相手のコマの場合)となります。こうして自分のコマを適度に回収しながら相手のコマを取り、相手を手詰まりにしていくのです。これが基本ルールで上級ルールやトーナメントルールではギプフ駒という回収の選択が出来る駒が登場します。
今回は基本ルールでギプフ駒なしで遊びました。2勝負でアンチュマンと1対1の引き分け。次回はギプフ駒やポテンシャルを入れてみたいですね。
ドラゴン Draco (オリオン Orion より)
オリオンは1971年にパーカーブラザースから出ていたアンソロジー(ゲームシステム)で、10ほどの様々なゲームを遊ぶ事が出来ます。プラスチック製のユニークなボードにはローターが5x5で25個並んでおり、手番にはローターを回転させることによって葉の形をしたコマを移動させるのです。
今回は2人用の非対称アブストラクトゲーム、ドラゴン Draco を遊びました。1人がドラゴン(赤:1つ)、もう1人が騎士(緑:7つ)になります。手番は2クリック(90度回転を2回)で、騎士はコマを後戻りさせる動かし方は出来ないという制限があります。騎士が2つあるローターにドラゴンを誘い入れれば騎士の勝ち、ドラゴンが騎士の包囲網を突破すればドラゴンの勝ちです。非常に面白いアブストラクトだと思います。3ゲーム遊びました。
ラインズ オブ アクション Lines of Action
1969年に考案されたアブストラクトゲーム。アバカスの木箱のシリーズの1つとして発売されていた事があります。数年前に集中的に遊んだ事のあるゲームで、アブストラクトゲームのトップ10に入ると思います。
ゲームの目的は自分のコマを全て(縦横斜めで)連結させることです。手番には自分のコマを1つ8方向のいずれかに動かしますが、進む数はその方向のコマの数丁度でなければなりません。これには動かすコマ自身や動かす方向と逆方向にあるコマも全て含めます。自分のコマは飛び越せますが、相手のコマは飛び越せません。また相手のコマのある所に丁度進むと相手のコマを取り除きます。これによって、うまく相手をブロックしたり分断したりします。ただし、相手のコマを取りすぎると相手の連結が容易になってしまうので注意が必要です。
チェス盤とチェッカーのコマがあれば出来るゲームです。オンライン対戦のサイト(AI含む)も多くあるので興味がある方は試してみるもの良いと思います。
今回は夜も遅く、ルールを説明するだけの予定でしたが、つい1ゲームプレイ。経験の差で勝利しましたが、暫く振りなのでプレイ感覚を忘れてました。
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