自宅でDCゲーマーズです。3人から4人とこじんまりとしてましたが、遊びたかったゲームが色々と遊べて満足。
犬夜叉 アクションダイスゲーム Inuyasha: Das Action Würfelspiel
(説明 15分 プレイ時間 40分)
高橋留美子の著名な漫画、犬夜叉を題材にしたゲームです。原作を殆ど知らないのですが、ジャパニメーションとしてアメリカでもそれなりに知られているようです。プレイヤーは犬夜叉とかごめに分かれて、それぞれ別のダイスセットを使います。ダイスは大きさや出目がいろいろあり、立方体のダイスに加え、ブースターの4面ダイス、透明なレスキューダイス、さらにそれぞれに正8面体のキャラクターダイスもあり、なかなか戦略的に出来ています。今回は基本ルールとして、敵は1つずつだったのですが、どうやら上級ルールの敵が3つの方が格段に面白そうです。ショーンはダイスゲームがあまり好きでないらしく、不評でしたが、ポテンシャルはあると思うのでまた遊んできちんとレポートしたいと思います。
結果:自分(犬夜叉)31、ショーン(かごめ)17
スチールドライバー Steel Driver
(説明 20分 プレイ時間 2時間25分)
ブリキの小径、アフターザフロッドと共に、ワレスの3部作の一つ。ワレスは蒸気の時代やブラスを始め、ヒット作を多く出している今注目のデザイナーです。鉄道ゲームも多く手がけているワレスですが、スチールドライバーも鉄道ゲーム。株の要素もあり、18XXシリーズを彷彿とさせますが、それよりはずっと短時間で気楽に出来ています。
ゲームの中心となるメカニクスは、鉄道会社の株の購買と連動した鉄道会社のコントロール。株を買った手番は鉄道を延ばすことができます。各会社は5株あり、全5ラウンドでひとつずつ競りに掛けられます。
もう一つのメカニクスは鉄道会社の価値の決め方です。5ラウンド終了後にすべての都市にキューブを置き、各会社の筆頭株主が順番にキューブを盤上から取っていきます。もちろん取れるキューブはその会社の線路が繋がっている都市からに限ります。キューブは5色あり5色セットは15の価値、4色、3色、2色、1色のセットは10、6、3、1の価値というおなじみの三角数なので、なるべく5色集められるように線路を引いていくのです。
5ラウンドで赤の会社の株を4個も買いましたが、計画的に路線を延ばし、都市を5色一つずつ独占(フェニックス、エルパソ、オマハ、ボルチモア、ボストン)。つまり、赤の会社だけがこれらの都市に接続している、という状態をうまく作り上げる事が出来ました。結果、赤の会社の株は210の最高値。続く黄色が110、緑90、黒80、青と紫が70でした。この株価により初プレイ初勝利。やはり勝つと嬉しいですね。
ワレスのゲームはあまり自分には合わないと思いましたが、これは悪くないと思います。ただエンドゲームはパズルを解くような部分があってかなり時間がかかってしまいますが。今回、特に会社3つの筆頭株主だったラリーは最前手を探すのに一苦労していたようです。
結果:自分 1890、ショーン 1570、ラリー 1490
皿洗いゲーム Qui va faire la Vaisselle? (Who is going to do the dishes?)
日本ではそれなりに有名で、メビウスから再販されましたが、アメリカでは全くの無名のゲームです。手に入れてからもう何度かプレイしてますが、DCゲーマーズで遊ぶのは初めて。
各プレイヤーは、ドリンク、鶏肉、魚、アイスクリーム、フォーク、ナイフの6つのタイルを受け取ります。裏は食べた後の汚れた皿の絵が描かれてますが、赤、青、黄色、緑の4色のどれかに色分けされています。ゲーム開始時には裏は見てはいけません。
手番には、自分のタイルをどれか裏返して汚れた皿にするか、すでに裏返した皿を他のさらに重ねるか、どちらかです。重ねる時は、種類か色のどちらかが合致していなければならず、また山になった皿ごと全て重ねます。殆どの場合は他人の汚いさらに押し付けるのですが、戦略的な理由で自分のものに重ねても構いません。最終的に、皿の数が一番少ないプレイヤーの勝ちです。戦略はないようでいてあり、それを探るのが楽しいゲームだと思います。
海外では無名でも日本では有名というゲームはかなりあって、ドメモ、ウントチュース、皿洗いゲームなどはどれも日本で再販されています。これは本当に素晴らしい事だと思います。
結果:ショーン
交易王 海の英雄 Handelsfürsten - Herren der Meere
(プレイ時間 各30-40分)
ラリーのリクエストで交易王。ギーク(play:gameの英語版)では多くのDCゲーマーズのメンバーが評価5を付けているので、僕が評価8を付けている理由が知りたいとの事。そんなわけで2回プレイしました。面白い事にこの2回はかなり異なった形で進んでいき、このゲームの奥深さを再認識する事になりました。
1ゲーム目ではラリーとショーンはカードを溜め込み、大量得点に備えようとします。対抗して僕は少しずつカードをプレイし、場にある同じカードで何度も得点して勝利。2ゲーム目ではカードを買い過ぎて大敗しました。
結果
1ゲーム目:自分 48、ショーン 43、ラリー 32
2ゲーム目:ショーン 98、ラリー 72、自分 65
ボニーとクライド Bonnie and Clyde
(説明 20分 プレイ時間 1時間)
ミステリーラミーシリーズの新作。ワイアットアープ(アレア小箱の1番)と切り裂きジャックを遊んだ事があるのですが、このシリーズは根強い人気があって色々と出ているようです。ボニーとクライドは強盗だったと思いますが、面白いのはボードに1から10までの場所があって、そのどれかにボニーとクライドが隠れているというところです。数字はカナスタのように同ランクのみ(連続数字はダメ)で、メルドをする事で場所のカードを見る事が出来ます。これがもしボニーカードかクライドカードであり、かつクルマがその場所にあれば、彼らをクルマで脱出させたことになりボーナスがもらえるのです。なかなか面白いラミーのバリアントだと思いました。
結果:ショーン 121、自分 112、ラリー 96
デデュース オア ダイ Deduce or Die
(説明 15分 プレイ時間 2時間強)
ラリーがデザインしたゲームの一つ、推理ゲームの Deduce or die 「推理せよ、さもなくば死ね」というカードゲームです。3スート(愛、死、金)9枚のカードを6枚ずつ4人に配ります。3枚余りますが、これを推測して犯人を捜すのがこのゲームの目的です。
手番には別のデッキからカードを3枚めくり、このうち2枚を使って質問します。2枚のスートが同じならそのスートについて、違うならば第3のスートについての質問をする事になり、数字はその範囲となります。これを好きなプレイヤー1人に聞くのです。例えば愛の3と金の7をつかって死の3から7(3、4、5、6、7)、または死の7から3(1、2、3、7、8、9)の枚数を聞く事が出来るのです。これを繰り返し、基本的には中央のカードを当てれば勝利となります。
今まで推理ゲームをいくつか遊んだ事がありますが、このゲームはかなりの難しさ。3つのうち1つは正しく推測しましたが、あとの2つは間違っていたようです。聞きたい質問があっても出てくるカードによって出来る質問が限られる事、あと聞いた質問は全員に聞かれるので全員が同じ情報を得る事、などが問題点だと思います。手応えはあるので興味がある方は遊んでみるのはどうでしょうか?短時間バージョンの Deduce or Diet 「推理せよ、さもなくば減量だ」というのもあるようです。
ハーベスト Harvest
(説明 10分 プレイ時間 20分)
数あるレアなゲームでもかなりレアだと思われるハーベスト。パッセンジャーサービスと言う鉄道会社JRの子会社が作って、新幹線の駅で売っていたようです。最近ようやく手に入れる事が出来ました。3種類の野菜を他人と協力して育てていくゲームです。
各自2x2の4マスの正方形の畑を持ちます。これをテーブルの中央でつなぎ合わせてボードとします。手札は3枚。手番にはまず山札から1枚補充して、どこかの畑に1枚プレイします。こうして同じ野菜が縦横斜めに3つ以上並んだら収穫となり、自分の畑の分を取って得点となります。野菜は未熟だったり腐ったりしたマイナス点のものがあり、もちろんマイナス点の野菜は他人の畑に、プラスのものは自分の畑に置きたいものです。全員の手札が無くなるまでプレイして終了。自分の畑を終了時に空にできたプレイヤーにはボーナス得点が入ります。その他にも災害タイルやゴールデンファーマーといった特殊タイルもあり、これらの使いどころも難しいです。
このゲームを面白くしているルールは、
1:自分の畑が空だったら自分の畑にプレイしなければならない。
2:相手の畑が空だったら、そこにプレイしてはならない。
の2つだと思います。これによって微妙に身動きができなくなったり、保身にまわったりできます。
今回は自分自身も初プレイだったので、かなりミスをしてしまいました。その後も何度か遊んでいますが、きちんと製品化して欲しいようなできばえだと思います。これぞ隠れた名作。
結果:アンチュマン 130、ラリー 80、ショーン 70、自分 70
ストロッチ Strozzi
(説明 10分 プレイ時間 1時間25分)
かなり長時間となったストロッチ。基本の810点に加えチャートのトップボーナスが90点だったので全員の総得点は900点。4人なので225点平均となります。第1ラウンド終了時に50点しかなく、すこし盛り返したものの勝利には遠く及ばず。ショーンがダントツで勝利で、あとの3人は平均以下でした。
そろそろカードの内訳表が欲しいなあ。
結果:ショーン 260、アンチュマン 225、自分 220、ラリー 195
もっとホイップを! ...aber bitte mit Sahne
最後はケーキの切り分けゲーム。僕は初手番だったので最初と最後の切り分けをしましたが、最後の切り分けが難しくラリーにちょっとアドバンテージを与えすぎたようです。初手番は不利なので、それに対するバリアントが色々とあるようです。今度はそれを使ってみようかな。
結果;ラリー 34、ショーン 31、自分 27、アンチュマン 23
Area51
けがわさん、はろーです!
レポートありがとうございます。
硬軟織り交ぜてっちゅう感じですなあ。
ハーベストですが、Geekの写真とは少し絵が違いますねえ。
あっちはプロトタイプなのかなあ。
こちらの絵のほうが洗練されてますけど、Geekのお茶目な雰囲気も好きです。
けがわ
旧作、新作、レアゲーム、プロトタイプなど色々混ざって楽しいゲーム会でした。
ハーベストの絵がギークのものと違うのは気がついてました。箱の絵も違います。いくつかバージョンがあるのかなあ?詳しい方がいたら教えていただきたいです。
Area51
けがわさん、交易王は第2版が出るようですが何処か違うとこがあるんでしょうか?
けがわ
第2版がでるとは初めて知りました。情報ありがとうございます。ボードゲームギークのスレッドによると、カバーの絵だけが違うようです。
http://www.pegasus.de/393+M5d62b4bef38.html
http://boardgamegeek.com/thread/377746
もしかしたら箱ではなくて缶なのかもしれません(盗まれたロンドンのように)
Area51
けがわさん、はろーです!
ホントだ、ペガサスのHPにも
Die zweite Edition erscheint mit neuem Cover, aber unverändertem Inhalt.
第2版は新しいカバーだけど中身は変わらないよ…って書いてありました。
けがわ
第2版がでるとは、結構人気なのかな?
アメリカでも流通してくれれば良いのですがね。
初版はほんのちょっとファンアゲインで扱っていたらしいですが、以降はドイツから手に入れるしか手が無い状態です。