11月のウォルドーフゲーム会。いつもより遅れて到着しましたがクニツィアばかり5ゲームプレイしました。チグリス得点方式のゲームを3つと今までずっとプレイしたくて未プレイだったゲーム2つができて大満足です。
チグリス ユーフラテス Tigris & Euphrates (Euphrat & Tigris)
(簡略説明10分 プレイ時間1時間5分)
長いことボードゲームギークで2位を保っていたチグリス。一時ケイラスに追い抜かれましたが、再び2位の座に。と思って今見たら、電力会社が2位、トワイライトストラグルが3位でした。(ジェイソンやるなあ。ジェイソンはDCゲーマーズのメインとなるホストでトワイライトストラグルの作者でもあります。)そんなわけで現在4位です。しばらく絶版が続いたこのゲームにも最近新版が出たようですね。マップも変わり新しい要素も増えたとのことで、ぜひ遊んでみたいです。
今回はピートの持参したメイフェア版でのプレイ。ピートもケビンもかなり久し振りなのでルールをざっと説明します。序盤でモニュメントをかなりの間キープ出来た事もあってか、順調に点数を稼ぐ事が出来ました。途中からケビンがものすごい勢いで戦争をしかけてきましたが、なんとか逃げ切って勝利。
結果:自分8-8-8-22、ケビン 7-7-7-12、アレックス 5-6-9-11、ピート 5-6-6-9
チグリスユーフラテス 王たちの戦い Euphrat & Tigris - Wettstreit der Könige
(プレイ時間40分)
ボードゲームの次はカードゲーム。初の2人プレイです。チグリスを知っているキャメロンなのでルールの説明も楽です。先月押さえていたわかりにくいところを中心に説明してから早速プレイ。
バリアントとして、自分の得点札の山はいつでも見ることができるようにしました。さすがに記憶に頼るのはつらいです。
2人だとボードゲームよりはカードゲームの方が面白いと思います。途中からコツを飲み込んできたキャメロンは「面白い」を連発。一気に僕の指導者を3人も除外させるという戦争を仕掛けたりしてきます。最初の蓄えが効いて何とか勝ち逃げることができました。またぜひ遊びたいですね。
結果:自分9-9-10-17、キャメロン 7-9-13-15
頭脳絶好調 Ingenious (Einfach Genial)
(プレイ時間40分)
ここでさらにチグリスチックなゲーム。同じ日に3つもチグリス得点方式のゲームをプレイしたのは初めてかもしれません。エリック持参の英語版です。といっても箱のデザインが違うだけで、コンポーネントはまったく同じです。4人だと先が読みにくいのでどうしても防御を中心としたプレイになります。各色の需要と供給を見て、流れに乗って点を稼いでいきますが、タイルの埋まり方が面白く、裂け目のようになってしまいました(写真)。
終盤でタイミングよく天才を連続させて、なんと5色18点で残りの1色が17点という自己最高得点を達成しました。やはり何度プレイしても面白いですね。(ゲーム概要はここ)
結果:自分 17、キャメロン 11、ルーク 10、エリックK 8
指輪物語 二つの塔 カードゲーム Der Herr der Ringe - Die Zwei Türme das Kartenspiel
(プレイ時間 各30分)
指輪物語を題材にしたゲームはとても多く、クニツィアだけでも拡張を含めて9種類あります。
指輪物語ボードゲーム(協力ゲーム)と拡張3種(友と敵、サウロン、バトルフィールド)
指輪物語子供ゲーム
指輪物語 対決 とそのデラックス版
カードゲームシリーズ2種(旅の仲間、二つの塔)
これらのなかでもマイナーな部類に入ると思われるのがカードゲームシリーズ。1作目の旅の仲間はサムライに似たゲームでしたが、この2作目はジャンボグランプリに似ています。映画とタイアップして製作されたと思われ、映画のシーンがそのままカードのグラフィックスに使われています。英語版はなく、ドイツ語版だけなのもあまり知られていない理由かもしれません。映画は3作あるのにカードゲームは最初の2つ分しかないというのもなんとも中途半端です。カードゲーム王の帰還を作って欲しいものですが、もう無理なのでしょうか。それはさておき、ゲームはなかなか良く出来ています。
カードを並べて作られたボードに沿って旅を続けます。0(アモンヘン)から始まって1-6の6カ所で決算があるのですが、決算と決算の間にカード補充ラウンドがあります。カードに書かれたマス目の数だけ補充ラウンドがあり、各自その枚数だけ手札を増やすことになります。
カードは4スート4シンボルが5枚ずつで合計80枚。それにガンダルフカード(ワイルド)が12枚加わって合計96枚です。各決算では1-3個シンボルが書かれており、そのシンボルを最も多く公開したプレイヤーから得点チップを取っていきます。得点チップはプレイヤー人数マイナス1なので取れないプレイヤーが必ず出てきます。
面白い事に、各プレイヤーは各スートにつき1種類のシンボルしか公開できません。ワイルドのガンダルフカードはどの列にでもプレイ出来ますが、先頭の1枚としてしかプレイ出来ず、さらに単独ではプレイ出来ません。また公開した時に得点チップを得たならば、それぞれの対応するシンボルの列を一枚ずつ捨てなければなりません。これはバサリにも通じるところがありますが、良いルールです。よって出来れば少ないスートで多く該当するシンボルの枚数を集めたいものです。公開した手札は次の決算でもそのまま使う事が出来ます。つまり、既にある列に同じシンボルとスートの札を足す事が出来るのです。
このゲームの中心のメカニクスともいえるカード補充は、先に触れたように、同作者のジャンボグランプリに似ています。場札か山札から1枚補充するか、または手札から1枚場札に捨てて、その後場札と山札から合計2枚補充するかのどちらかです。(注:場札と山札両方からとる場合は、先に場札をとる) どちらにしても手札の枚数は1枚増える事になります。ジャンボグランプリの場合はこの場札がスートごとに表向きに積んでいくようになっていて、ロストシティ同様にその一番上のカードしか取ることが出来ませんでした。しかし、このゲームではどのカードでも取る事が出来ます。捨て札には必然的にすぐ必要ではないがちょっと先で必要なシンボルが集まるので、今回の勝負を降りて将来に向けて捨て札を集めるのも一つの手です。
こうして6回の決算が終わった時に最も得点の多いプレイヤーの勝ちです。ジャンルとしてはカードドラフト、セットコレクションだと思いますが、考えるところも多く、完成度の高いゲームだと思います。
結果:
1ゲーム目:自分 23、ルーク 16、エリックC 14、エリックK 14
2ゲーム目:自分 18、ルーク 15、エリックC14、エリックK 13
略奪(ルート) Loot
(プレイ時間 各20分)
帰る前にあとひとゲームということで、海賊のリメイクの略奪(ルート)です。エリックKが持参したもので、オリジナルの海賊もそのリメイクのコルセアやルートもすべて未プレイで、長い事やってみたかったゲームの一つです。エリックKが持参しました。
カードには貿易船(得点2-8が合計で25枚)と海賊船が4色(攻撃値1-4が合計で各色12枚)、それに海賊(各色1枚)と海軍大将(1枚)があります。オリジナルの海賊と比べると若干カードの枚数や数値が変わっているようです。これらのカードを全てシャッフルし、6枚配ってゲーム開始。
手番には手札から貿易船を1枚プレイするか、海賊船や海賊を1枚、相手の貿易船にプレイして攻撃するか、または山札から1枚補充します。自分が手前に出した貿易船は、そこから1巡の間に攻撃されなければ次の手番の始めに自分のものとなります。しかし、その間に他のプレイヤーの海賊船カードで攻撃されると、その攻撃値以上のカードを出さなければ防御出来ません。
手番には1枚しか出せないので、必ずしも防御するのが良いわけではないのが難しいところ。3で攻撃されたら、3を出してひとまず硬直させるか、4で防御するか、または他のプレイヤーの貿易船を攻撃するか、あるいはもうひとつ貿易船を自分の前に出すか、など様々な選択肢があります。こうして手番の始めに自分の攻撃/防御値が最も高ければその貿易船は自分のものになるのです。
面白いのは海賊船の色の縛りです。複数のプレイヤーが同色の海賊船で同じ貿易船を攻撃/防御する事は出来ません。あとで追加に海賊船や海賊を出す時には、最初に出したのと同じ色でなければなりません。この色の制限によって、特に複数のプレイヤーに攻撃されたときは、全く防御出来なくなる事も多いです。
海賊と海軍大将は最も強いカードで、全ての海賊船に勝ちます。ただし後出し勝ちなので負けると悲惨です。海賊はそれ以前に同色の海賊船をプレイしてなければならず、攻撃専用。海軍大将は単独でも出せますが防御専用です。
こうしてデッキが無くなってそのあと誰か1人の手札が無くなったらゲーム終了です。他のプレイヤーの手札に残った貿易船はマイナス点となります。プラスマイナスを合計して最も点数の高かったプレイヤーの勝利です。(修正:2010年5月3日)
面白くてまたもや2回連続でプレイしてしまいました。エリックK曰く「最近のカードゲームは、色々と種類別にわけなければならないから面倒だけど、これは良いね。全てまとめてシャッフルするシンプルさが良い」。まったく同感です。今度はオリジナルの海賊やそのリメイクのコルセアもやってみたいです。
結果:
1ゲーム目:エリックC 38、自分 27、エリックK 15、ルーク 11
2ゲーム目:自分 27、ルーク 16、エリックK 15、エリックC 4
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