ウォルドーフゲーム会 2007.09.14

今月のウォルドーフは、初めてTGCで知り合ったジャックが参加。カープール(相乗り)をして、一緒にウォルドーフまで行きます。合計で10人以上も集まっていて、常に2-3ゲームが展開されていました。



ドクターファウスト Doctor Faust
(プレイ時間 10ー20分)
DoctorFaust.jpg到着したときには丁度2テーブルともプレイ途中だったので、未プレイだったブラッツ社のドクターファウストをプレイすることにしました。ボードはなにやらマス目にドクターファウスト関係の言葉が書いてあるのですが、全てフレーバーテキストなのでプレイ自体はテキスト依存はありません。情報は完全公開ではないもののアブストラクトゲーム色の強いゲームです。

ひとりがドクターファウストの手(赤)、もうひとりが足(青)を担当し、それぞれの色のデビルストーン(ガラスのコマ)を2つスタートに置きます。またドクターファウストの魂(透明のピラミッド)は一周あるボードのほぼ反対側に置かれ、手も足も魂もボード上を時計回りに進みます。手番には、自分のコマを進める、魂を進める、カードを裏向きに置く、を合計で7アクション使い切らなくてはなりません。制限が多少あって、カードを置くのは手番に1回まで。また魂は他のコマを追い越すことは出来ません(*)。

7アクション目で自分のコマが魂に追いついたとき、魂が自分、又は相手のコマに追いついたときには魂を奪ったことになり、得点カードを取ります。その後、魂のところにあるコマを同色のもう一つのコマのあるますに移動させます。それが出来ないとき、つまり魂が同じ色の二つのコマのあるますに移動してきたときはサドンデスとなります。

さらに魂がボードの角を曲がったときは、7アクション目でなくても得点カードを取ります。つまり、手番では最高で2枚までとれるのです。得点カードは3から13までがあらかじめつまれてあるので後になればなるほど得点が高いです。

また相手の邪魔をするためにカードを裏向きにおくことが出来ます。カードには進むと戻るの2通りあって、相手の置いたカードのマスに止まったら、めくって指示に従わなければなりません。もちろん相手を進ませるカードは相手が有利になることが多いのですが、手札に残していると数値がそのままマイナスになります。逆に相手を戻らせるカードはプラスになります。ここがだんだん高くなっていく点数カードの絡みともあいまって面白いところですね。

1ゲーム目は何が何だかわからなかったが、2ゲーム目となるといろいろと作戦が見えてきた。魂が角をまがらせるのか。相手が置いたカードを推測して、どのタイミングで踏むのか。など。

ギークでの評価も低く、あまり期待していなかったのですが、思ったよりずっと面白いゲームです。ジャックが2勝しました。ちょっと悔しいですね。

英訳をもとにして遊びましたが、日本語訳には無いルールがあります。(*)の部分、「魂はコマ(デビルストーン)を追い越せない」というのは英訳にしか書かれていません。かなり重要なルールなので、もしも原文のドイツ語がわかる方がいたら教えていただきたいです。

結果:
1戦目:ジャック 61、自分 51
2戦目:ジャック 66、自分 40



ズーロレット Zooloretto
(説明 10分 プレイ時間 40分)
Zooloretto.jpg名前が示すようにコロレットを元にしたゲームで、前作よりボリュームのあるボードゲームとなってます。今年のSdJ受賞作品です。テーマはカメレオンから動物園に変わり、得点方法もだいぶ変わりました。

3種類の動物タイルしか得点にならないのはコロレットと同じですが、それぞれ上限数がボード上の囲いで決まっていて、上限かそのひとつ手前まで集めないと、その脇に売店タイルを置かない限りは点数になりません。点数もそれぞれの囲いで違っています。4種類目以降の動物は小屋に置かなければならず、これは最後にマイナスとなります。

お金の要素が加わり、動物タイルを引くか、タイルが乗っているトラックを取るか、の他に、お金を使う、というのが加わりました。お金タイルは動物タイルに混じっていて、コロレットの+2のカードのような扱いです。また囲いによっては上限まで集めるとお金がもらえたりします。

お金は相手の小屋の動物を引き取ったり、動物園を拡張して4種類まで得点できるようにしたり、自分の小屋の動物と囲いの動物を入れ替えたり、小屋の動物を殺したり、といったアクションに使います。タイルを取りたくも新たにめくりたくもない、というシチュエーションでパスが出来るので、使うタイミングを考えるのも面白いですね。

他にコロレットには無かったルールはオスとメス。動物タイルにはオスとメスが示されているものがあって、囲いの中でオスとメスを集めると子供を産んでくれます。つまりタイルが自動的に増えるのです。

ゲームの感覚としてはコロレットに色々足した感じですが、どれも割りとよく機能していて、このくらいの追加要素なら悪くないな、という感じです。ただ、多少ルールがごちゃごちゃとはしてしまいましたが、まあ許容範囲ではないでしょうか。

今回は、最初に色々取りすぎて、最後には小屋の中に虎のオスとメスが残ってしまいました。勿体ない!(写真)

結果:ジャック 31、ハリー 27、ジョサイア 23、自分 23 



にわとりのしっぽ Zicke Zacke Hühnerkacke + 追加セット うんちふんじゃだめ! Zicke Zacke Entenkacke
(プレイ時間 15分)
ZickeZackeHuehnerkacke.jpg結構久し振りのにわとりゲーム。難しい!拡張セットも入れて3人で遊びました。知名度のあるゲームらしく、ハリーは前からやってみたかったとのこと。でもやはりハリーの子供のジョサイアにはかないません。記憶力ってどうして子供の方があるのでしょうね。それにしても木でできた「うんち」が入っているゲームも珍しいと思います。一度は巨大版を遊んでみたいものですね。



サバイブ! Survive!
(プレイ時間 40分)
Survive.jpgジャックが持ってくるたびにプレイしています。運の要素も程よくあって、なかなか良くできたファミリーゲームです。今回は途中まで得点の高い6と5のコマを無事に船に乗せたのですが、渦に巻き込まれてしまいました。あれがなければ勝てたのに。

ジャック 18、自分 16、ジョサイア 10、ハリー 8



王と枢機卿 Kardinal & König
(プレイ時間 25分)
KardinalUndKoenig.jpg準古典というべき、何度プレイしても良いゲームです。ハリーはチャイナ派だそうですが、僕はこちらの方がテーマもルールも好きです。やはり決算が2回あるという部分と、表になっているカードが2枚だけというのが良いですね。

途中で手札中1枚しか使えない状況(残り2枚は別々のワイルドとしてしか使えなくなったカード)で使うと相手に枢機卿をおかれてしまうという不利な場面があって、珍しくカードを捨てて場から取る、ということをしました。殆ど忘れかけていたルールですが、ルールが存在するからには使う場面もあるのですね。でもきちんと確認しなかったので、2枚捨てて2枚取ってしまいました(本当は1枚捨てて1枚取る)。まあいいか。

結果:自分 51、ジャック 42、ジョサイア 41、ハリー 34



マジェラン Magellan
(説明 5分 プレイ時間 55分)
Magellan.jpgかなり久し振りのマジェラン。フェニキアの作者、レーマンの競りゲームです。今回はA面-A面でのプレイ。5人プレイなので18回の競りがある第1ラウンドでは平均より多い4回勝つことができて調子が良いなと思ったのですが、どうもお金を使いすぎたようです。その後、2ラウンド目では1回しか勝てず、最後の3ラウンド目は全敗。資金がないと本当につらいですね。そんなわけで最下位になってしまいました。特に、1ラウンド目ではケビンが2勝、僕が1勝し、続く2ラウンド目では唯一の競争相手だった僕が資金不足で脱落したのが明暗を分けました。当然、ケビンは3ラウンド目に競りなしでガマを進めて大勝利。

結果:ケビン 49、マイクH 38、ハリー 38、ジョサイア 36、自分 28



メディチ Medici
(プレイ時間 1時間30分)
Medici1.jpgここで半分くらいに人数が減って6人となり、ダンの希望でメディチ。多人数競りゲームを一晩に2つというのも良いものです。メディチはシビアなゲームなので、結果としてはかなり経験者と未経験者の差が出た結果となりました。

1ラウンド目。序盤出てこなかった緑2枚と銀色3枚の組み合わせ。どちらも1位を取ります。調子のいい出だしです。

Medici2.jpg2ラウンド目。自分以外は3枚以上購入している状態となり、手番にめくった3枚を1で購入で、銀色4枚と金色1枚という素晴らしい組み合わせで、銀色はすでに合計7枚でボーナスの20点がつきます。

Medici3.jpg3ラウンド目。2ラウンド目同様の、果報は寝て待て戦法。やはり自分以外が3枚以上になってから、手番で3枚めくります。なんとその3枚が全て5。これを1で購入。銀色1枚、金2枚、赤1枚、青1枚。銀色は余分ですが、数値合計で1位。そして金色3枚は2位を取ります.。

6人で初心者も多かったので時間がかかりましたが、やはり面白いですね。

結果:自分 128、ダン 99、ジャック 86、エリックK 54、ルーク 48、エリックW 39

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