ポールの提案で金曜の夜自宅でゲーム会をしました。本来は4-5人の予定だったのですが、キャンセルが出て3人に。でも3人のゲーム会って結構好きです。
レーパーバーン Auf der Reeperbahn nacht um halb zwei
(プレイ時間 15分)
クニツィアのゲームには時々面白さが分かるまで時間がかかるものがあります。僕の場合はモダンアート、ラー、指輪物語ボードゲームなどがそうでした。このレーパーバーンも初めは今ひとつかなあ思っていましたが、4-5回目くらいからカードの効果的な使い方や駆け引きの面白さが分かってきたゲームです。思いのほか色々な作戦があって、決してカードを使うだけ使えばいいというものではないことや、リリーとロラの位置関係を変えるために逆方向に動かした方がいいこともある場合などがわかってからさらに面白くなった気がします。今回はハンでリリーを引き寄せて牽制しながら、最後はチャーリーで勝ちました。
アルハンブラ Der Palast von Alhambra
(プレイ時間 55分)
ここでジャックが到着。3人ということでジャックが持ってきたアルハンブラを久しぶりにプレイ。僕はスティムトソー派なのでアルハンブラは持っていないのですが、プレイするのは結構好きなゲームです。今でも壁の要素は余計だと思っていますが。でも見た目はアルハンブラの方が綺麗ですね。
最初は負けていましたが、最後には壁を19もつなげて勝利。お金は2-3種類を温存しながらも無駄な買い物はせず、出来るだけ一つ目は丁度で買うのがコツかもしれません。建てられない建物も1位2位争いのため、終盤に買うのは需要です。
結果:自分 139、ジャック 124、ポール 114
十二星座ゲーム Sternenhimmel
(説明 5分 プレイ時間 40分)
ボードゲームギークで十三番目の星座(海蛇座)の知られざるミニ拡張セットの写真を見て以来、なんとなくプレイしたくなっていたのでエントリー。小さな数字も2位に滑り込むためには必要なので、そのあたりがわかると面白いと思うのですが、他の他二人には今ひとつの反応でした。出来るだけ多くの星座で1位か2位に絡むことが何よりも重要なゲームです。
(ルール概要はここ)
結果:自分 58、ジャック 51、ポール 46
パラッツォ Palazzo
(プレイ時間 40分)
ポールの希望で3人がベストだと思われるアレア中箱第2弾のパラッツォをプレイ。序盤での競りと購買の波に乗れずにほとんど買えず、それが響いてか最後までかなりきつかったです。3人より4人の方がバランスは良いのかな?3人がベストだと思ってましたが、どうもそうではないかもしれません。
(ルール概要はここ)
結果:ポール 54、自分 39、ジャック 36
ツタンカーメン Tutanchamun
(説明 5分 プレイ時間 15分)
3人でも面白い簡単なゲームということで、エントリーしたツタンカーメン。ジャックはアウトオブザボックス版の経験があり「ピラミッドにコインを入れていくやつでしょ?」と言われましたが、アミーゴ版はコインはありません。その代わりにどでかいスコアボードがついてきます。
まずランダムにタイルを混ぜてから一列に並べてコースを作ります。その一方の端がスタートとなり各自コマをタイルの脇に置きます。もう一方の端がゴールピラミッドで、ここには三角形の金のマスクタイルを置きます。ただし目的はゴールに着くことではありません。あらかじめ決まった得点を減らして0にすることです。
手番には自分のコマを何マス動かしてもかまいません。「幾つ進んでも良いすごろく」と言われますがその通りです。動かした先のタイルを取って自分のコレクションに加える、それだけです。動かすのは前方向だけなので、後ろには戻れません。一番後ろのプレイヤーが素通りしたタイルはもう誰も取れないので、ゲームから取り除かれます。
タイルには1、2、4、6、8と数字が書かれており、これはそのタイルの枚数です。各数字3種のタイルがあり、同じ種類のタイルが無くなると、そのタイルの決算が起こります。一番多く持っているプレイヤーがタイルにかかれた数字だけ得点し、2位はその半分を得点します。
特殊能力のタイルは3種類あり、コインタイルは他人から自分が既に持っているタイルと同種のタイルを盗むことが出来ます(盗まれたプレイヤーは1点獲得します)。ファラオタイルは一度だけタイブレークを破ることが出来ます。ゴールにある金のマスクタイルはワイルドタイルです。
このゲームは実は完全情報ゲームなので計画性が求められます。コースの終わりの方のタイルは決算されにくいので、決算が起こりやすいものから確実に取っていった方が良いでしょう。また自分が狙っている種類はなるべく捨てられるようにして1位を少ないタイル数で取れるようにすることも大切です。どのタイルがどのタイミングで決算され、誰が1位、2位が取れるのかを考えていくことが必要で、それの埋め合わせに1や2などの小さなタイルを取っていって調整する感じです。
ポールは初プレイ。ピラミッド近くにあるタイルと同種のものは当然ですが皆素通りしていきます。8のタイルがあと5枚くらいになるとひとつくらいは取っておくプレイヤーが出るという有様です。こまめに稼ぐジャックが序盤リードしましたが、中盤に13点残っていた僕は1をとって12点とし、8と4で一位を手堅く狙って勝ちました。
結果:自分 0(勝利)
メディチ Medici
一周の競りといえばメディチ。古代ローマの新しいゲームのメルカトルをもとに握りの競りを一周の競りに変えて、カード構成やスートのボーナスなどを加えたもので、モダンアートの数年後に出版されました。さらに数年後に出たラーの元になったと言われています。
プレイヤーは3ラウンドを通して、カードを競り落として勝利点を稼いでいきます。カードは5スート価値0-5で価値5のカードは2枚ずつ、さらにどのスートにも属さない価値10のカードが1枚入って合計36枚です。各ラウンドごとに全てのカードをよくシャッフルしてプレイヤー人数x6枚だけを使用し、残りは使いません。このウィドー(埋め札)のおかげでプレイ人数によって印象ががらりと変わります。各プレイヤーは30点(5-6人のとき)、または40点(3-4人のとき)からスタート。得点は得点ボードで表されるため公開情報となります。
手番になったら競売人となり、山札からカードをめくって競りにかけます。枚数は1枚から3枚まで。めくりながらどこで競りを始めるか決めることが出来ます。めくったカードはまとめてセットで競りにかけられるのです。競りは一周のみで、競売人の左隣から自分の持ち点でビッドしていきます。つまり値付けは一度だけで、パスか吊り上げのみ。競売人は最後にビッドするので非常に有利です。直前のビッド値プラス1で競り落とすか、降りるかの2択となります。よって自分にとって欲しいカードをめくればそこでストップ。他人が欲しいカードなら2枚目をめくってスポイルするなどというプレイが出来ます。
各ラウンドではカードは合計5枚までしか競り落とせません。5枚を越えるような競り落とし方は出来ないのです。つまり他のプレイヤーが3枚既に持っているとき3枚、4枚持っているとき2枚めくればそのプレイヤーはビッド出来ません。これをうまく利用して、競争相手を減らすのも手です。
また、5枚までという上限のために競りで全員パスという場合もあり、そのときはカードは捨てられます。デッキはプレイヤー数x6枚なので捨てられたカードがプレイヤー数を越えると5枚競り落とせなくなるプレイヤーが現れます。しかし自分だけ5枚未満の状態だと残りのカードをただでもらえるので、競りに参加しないというのも決して悪くない選択です。つまり早く競り落としても遅く競り落としてもそれぞれにメリット、デメリットがあるのです。
5枚未満のプレイヤーが1人だけになるかデッキが尽きるとラウンド終了、得点計算となります。得点方法は3通りあり、カードの合計値の相対順位による得点(3人だと1位30点、2位15点、プレイヤー数によって異なる)、これまでのスートごとの購買枚数の相対順位による得点(1位10点、2位5点)、さらにその枚数が6枚以上だと与えられるボーナス点(6枚10点、7枚以上20点)とあります。スートごとの購買枚数はラウンド終了時にボード上のマーカーで記録していきます。これを3ラウンド繰り返して勝敗を決めます。
非常にクリーンなルールながらも、考えどころはたくさんあり、また勝利点を削っての一周競りなのでなかなかシビアです。ボーナスを除いては相対順位で得点が決まるので正しくビッドするのは難しいです。先に5枚そろえると、合計値でもスート別枚数でも足元を見られてしまうのですが、かといってあまり何も買わないとろくなカードしか残っていないで、最悪の場合にはカードが5枚買えないかもしれないという典型的なジレンマです。
数少ないリオグランデ版固有デザインのあるゲームで(もしかしたらメディチだけかも)、リオグランデ版ではスート別の購買枚数ボーナスが5枚からあって、5枚だと5点です。また、ボードのスコアトラックが奇数しかかかれてないので間違えやすく、またカードも小さいので見づらいです。各プレイヤーにはプレイヤーマットがあり、丁度5枚カードが置けるようになっている他、各プレイヤーの色がわかるようになっているのは好感が持てます。今回使用したアミーゴ版では各プレイヤーの色がわからないのが欠点でボードゲームギークのファイルから各色の船をダウンロードして厚紙に張り、誰が何色か一目でわかるようにしています。
今回はツタンカーメンに続くクニツィアのアミーゴシリーズ第2弾ということで出してみました。カジュアルによくプレイするゲームのひとつですが、3人プレイは久し振りです。3人だとデッキの半分しか使わないのでメンバーズオンリーのように不確定要素が多くなり感覚がかなり違います。スートを揃えるのが難しくなりますが、その分競り値はダイナミックな感じがします。6人メディチは嫌いではないのですが情報がオープンなために計算できてしまうという煮詰まり感があります、それに比べると3人というのは適正なのかもしれません。1ゲーム目はわずか2点差。あまりにも面白くて、つい2ゲーム続けてプレイしてしまいました。TGCでしょっちゅうプレイしているというジャックが2ゲーム目は勝利。
結果
1ゲーム目:自分 125、ジャック 123、ポール 116
2ゲーム目:ジャック 142、自分 130、ポール 97
カラバンデ Carabande +アクションセット Action Set
ここで久々のカラバンデ。元はといえば今のゲームテーブルを買った動機のひとつが「カラバンデがプレイできる大きさ」だったのですが、テーブルを買った2年前以来、このテーブルでは未プレイでした。もったいない。
有名な指先アクションのレースゲームで、コースを好きに作るところからはじめます。アクションセットを入れてやったので、ジャンプ台やXトラック(幅が異様に狭い)やYトラック(コース外に飛び出しやすい)があり、ジャンプ台手前ではジャンプミスした場合に戻ってくるループを出来るだけ短く、そしてジャンプ台のすぐあとには直線トラックを2つ並べてジャンプの難易度はなるべく低くしました。
各自自分のレースカーとなるディスクを1-2個もち、スタートから手番順にはじいて3周すれば勝ちというシンプルなゲームです。自分や他プレイヤーのディスクをコース外に弾き飛ばしてしまったら元に戻して手番を失います。またディスクがひっくり返ると一回休み。それ以外はレースゲームの要素が満載で、トラックの黄色いレールにうまく弾かせたり沿わせたりしてS字カーブでも長距離ショットを決められると快感です。また、カーブトラックやX、Yトラックでの場所取りやジャンプ台のクリアなどもあり、単なるアクションゲーム以上に考えどころがあります。それにもかかわらずスピーディーなのはレースゲームらしくて良いですね。
コースを変えて3回プレイ。2度目ではジャンプ台をゴールの直前とし、ジャンプだけで差がつかないようにYトラックをカーブの直後に置くなど難所をもうひとつ入れてバランスが取れたコースになったと思います。同居人のマイクが最初の2ゲームに加わって4人プレイとなりましたが彼は強いです。難なくジャンプをクリアします。才能があるのかもしれません。なお、ジャンプ台はあらかじめ慣れていないとジャンプをクリアすれば勝ちになってしまうので、初めてのときは無いほうがゲームとしては良いかもしれません。
指輪物語 対決 Lord of the Rings - The Confrontation
(プレイ時間 各25分)
最後にポールと2人ゲームの対決を2度プレイしました。デラックス版よりもこちらの方が絵柄やカードの質が良いですね。ボックスもコンパクトで、通常版のほうがデラックスなのではないかと思います。善と悪を交代で一度ずつプレイしましたが、2度とも善の勝ちでした。久し振りだったのでカードの特殊効果などの処理に戸惑いましたが、良いゲームです。
結果:1勝1敗
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