ポールの誘いで自宅でゲーム会です。メンバーはポール、マイクBと僕の3人。マイクが来るまでポールとレーパーバーンをプレイし、そのあとは予定通り1851など長時間ゲームを楽しみました。
レーパーバーン Auf der Reeperbahn nacht um halb Zwei
コスモス2人用ゲームシリーズはドイツの2人用ゲームのパイオニアと言えると思いますが、レーパーバーン(英語版はタイムズスクエア)はこのシリーズでのクニツィアの最新作。今までもロストシティー、指輪物語・対決、ブルームーン、頭脳絶好調ミニと傑作を多数出しており、期待が高まります。なおタイトルはレーパーバーン夜1時半という意味で、ドイツ語の時間表現の難しさからか2時半という誤訳が英語サイトにかなり見られます。
アンギャルドに似たボードは17マスでそれぞれ端の2マスが自分のバーになります。カードをプレイして6つのコマをうまく操り、緑のコマのリリー、またはチャーリーを自分のバーに引き寄せれば勝ち。ただしそのためには他の4つのコマも重要です。
まず、リリー(緑)は常に2人のボディーガード(灰色)の間に居なければなりません。リリーカードは数値1のみなので少ししか動かせませんが、ペアで使うとリリーとボディーガードをセットで動かせます。ロラ(赤)とハン(黄)にもそれぞれ異なった能力があり、ロラがリリーより自分の近くに居れば、数値の高いロラカードを他のコマに対して使えます。また、ハンはカードをプレイする代わりに他のコマを瞬時に同じ場所に引き寄せます。そして、大ボス、チャーリーだけはカードで直接動かず、手番終了時に自分のバーにいるコマの数とリリー&ボディーガードの場所で動くのです。このように全てのコマが複雑に絡み合っているので慣れるのに少し時間がかかります。間違えやすいルールも多いので以下にまとめてみました。
1:カードはその数値だけ動かせなければプレイできない。また相手のバーに向かって動かすことも可能。(特にリリーカードをペアで使うには、ボディーガードが動けなければならない)
2:ハンはロラを引き寄せることはできない。(でもロラカードはハンに対しても使える)
3:一手番には一種類のカードしか出せず、一種類のコマしか動かせない。つまりボディーガードを両方動かすことはできるし、ロラカードではロラを動かすかワイルドとしてひとつのコマ(ボディーガードだけは2つ)を動かすかのどちらかで両方はできない。
4:山札が2回目に切れた時点ですぐに終了する(このときチャーリーは動かせない)。タイブレークはリリー、そしてチャーリーの順。
今回はポールと先手後手交代で2度プレイ。コマがダイナミックな動きをするなか、糸を手繰り寄せるような感覚は面白いですね。2度ともポールが勝ちました。やっと何手か先まで何が起こるか読めてきたのでもう少し続けてやってみたいです。
結果:ポール(2勝)
1851
(説明 15分(1830との違い) プレイ時間 4時間25分)
1830で知られる18xxシリーズには本当にさまざまなバージョンがあります。1851はテネシーとケンタッキーというアメリカの境界南部2州が舞台で、ゲームキットとして1998年に発売されました。作者はマーク・デリックとクリス・ローソン。当時はクリスがブラックウォーターステーション Blackwater Station というサイトを通して、ゲームキットを精力的に製作して販売していましたが、近年は全てのキットが絶版です。それに代わってディープソートゲームズ Deep Thought Game というところが今はゲームキットや完全製品版を製作販売しているようです。
1851は3時間程度で終わる18xxだというので買ったのですが、最初のプレイのとき鉄道会社が6つしかないのに最大の5人でプレイしたためバランスが悪く、それ以来8年もお蔵入りになっていました。今回は3人という理想の人数なので良い機会なので出してみました。1830との主な違いを書いてみます。
簡略化されている部分
プライベート会社のオークションが無い。開始時にランダムに1つずつ配られる。
プライベート会社には特殊パワーが無く(L&Nの株券が付いてくるのみ)一定の配当だけ。鉄道会社に吸わせることも出来ない。
PAR価格がなく、すべての株は時価。
村(ドット)がなく、全て都市。
複雑になっている部分
50%で設立。そのとき資金は50%しか入ってこず、残りの株は会社持ち、売れるたびに収入が入る。またバンクプールに自社株を売ったり、バンクプールから買い戻したりできる。
株価以上の配当がないと株価が上がらない。
半配当がある。その場合、半分は留保(端数切捨て)半分を配当。配当した分が株価を超えていれば株価は上がる。
その他の独自の工夫
3列車出現以降は、黄色タイルならば2枚置ける(これによってプレイ時間は短くなる)。
ボードの端の赤いヘックス同士を結ぶルートを走らせると、収入が都市につき$10あがる(このルールは線路が現実的に引かれていくので結構好きです)。
未運行の会社の株は売れない。
株は売ってから買う(売って買って売るは出来ない)。
プレイエイドが豊富で初心者にもわかりやすい。
駅トークンはなんと木製!
最初に配られたプライベート会社は、マイクがET&WNC、ポールがL&O(L&N社長株付き)、僕がM&Cでした。ポールはそのままルイビルを基盤とするL&N(青)、マイクはチャタヌーガのディキシー(オレンジ)、僕はナッシュビルのテネシーセントラル(灰色)を運営します。僕とポールはお互い協調路線で共に2列車2台と3列車1台で稼ぎます。この時期が少々長引いたのがマイクにとってはつらかったと思います。その後僕がいち早く2社目のジャクソンのCM&O(赤)を経営。資金のなくなったテネシーセントラルはバンクプールに1株残っていたの僕が5株、マイクとポールが2株の状態では社長押し付けは無理かと思われましたが、運行ラウンドで自社株買戻しによってバンクプールの1株を買い、次の株式ラウンドでプライオリティー(何故か1853のような象の絵)を持っていたため5株売って手放すことに成功しました。この自社株買戻しは1830には無い要素ですね。
後半はノックスビルのサザン(緑)を2社目として手に入れた僕は、東のジャクソンビル経由で2タイル引けるのをいいことにはるか北のレキシントンやルイビルに直結。見掛けほど悪い会社ではないですね。ここからなんとか赤ヘックス同士を結ぶドル箱ルートを作ろうとしますが、なかなかうまくいきません。マイクは8列車で赤ヘックス同士のドル箱ルート確保に成功。追い上げを図りますが、最初に稼いだのが効いたのか僕がダントツで勝ってしまいました。
1830と比べるとルートはわかりやすく、株価もわかりやすいです。でも後半は少々単調な展開でとくにオレンジ(茶色)タイルは都市のアップグレードにしか使われずに、盛り上がりにかけるような気がします。でもギークの写真では色々な路線が引かれているので展開次第なのかもしれません。
18XX初心者には向いていると思いますが半配当やは要らない要素かな?どうせなら徹底的にシンプルなルールのものを作って欲しかったです。でも慣れれば3時間以内にはなりそうですね。
結果:
自分 6507(現金3432+株3075)
ポール 5426(現金2811+株2615)
マイク 4801(現金2231+株2570)
プエルトリコ Puerto Rico - 拡張セット Expansion
かなり久しぶりのプエルトリコ。拡張を入れて始める前に建物を順番にドラフトしていく方法でやってみました。以前は基本と拡張、全ての建物をいれてましたが、これだと建物が無くなってしまう緊張がまったく無いので、ドラフト方式の方が良いですね。選ばれた建物である程度の長期的な戦略をたてるのが面白いです。
1ゲーム目は樵小屋を手に入れて森作戦。そのほかにはブラックマーケットや灯台を購入。負けていると思ったのに最後には勝ってました。
2ゲーム目はアクアダクトを購入し大量インディゴモノカルチャー作戦をやってみましたが、インディゴが場に出ずに挫折。資金繰りも苦しく、後手後手に回る羽目になってしまいました。後半ワーフで少々挽回したものの、ポールの圧勝。
結果
1ゲーム目:自分 53、マイク 47、ポール 44
2ゲーム目:ポール 68、自分 56、マイク 52
最後にキャントストップを2度プレイして、今回は終了です。自宅での長時間ゲームはやっぱりいいものですね。
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