DCゲーマーズ 2006.09.02

今回は自宅でDCゲーマーズです。参加者はラリー、ラファエル、サイモン、リッチと僕。リッチは今回が初めての参加でDCゲーマーズもメンバーが増えていますが活動自体は毎週ということもありかなり波があります。



インダストリア Industria
(説明 10分 プレイ時間 2時間15分)
Industria.JPGかなり久しぶりにプレイしたのですが、どうしてずっとプレイしなかったのだろうと思うほど良いゲームですね。さすがに競りシステムの新鮮味は当初に比べて薄れましたが、シャハトらしい(ドンやムガルのような)ジレンマを感じるゲームです。4人目が来るまでの軽いつもりではじめましたが、2時間を超えてしまいました。

3人でうまく機能するかわからなかったのですが、3人でも十分面白いです。さすが3人ゲームの天才、シャハトだけありますね。唯一テクノロジーに乗り遅れたラリーは苦戦。途中までお金はいったりきたりを繰り返していたのですが、あるときからいつの間にかラファエルの所にお金が集中。こうなるとゲームを自分のいいようにコントロールできます。予想通りラファエルが10点近くの差をつけて勝利。

(ルール概要を含んだレポートはここ

結果:ラファエル 44、自分 35、ラリー 31



落水邸物語 Origin of Failingwater
(プレイ時間 15分 1ディールのみ)
StoryOfWaterHouse.JPG日本でろしあ忍さんのご好意で譲ってもらったゲーム。ずっとやりたかったのですが、今回はこの後に3つも重いゲームが控えているということもあってお試しの1ディールのみ。

3スートでのトランプなしのトリックテイキングですが、何と最終(第6)トリックからプレイしていきます。その後、第5トリック、第4トリックとさかのぼり、第1トリックまで場に出し終えたらトリックテイクのルールで各トリックの勝者が確定してゆくわけです。このルールだけでものすごく斬新で、最初説明したときにはわかってもらえませんでした。

ゲーム自体はパズルを解いてゆくような面白さがあり、1ディールだけでもそれなりにリバースオーダートリックテイクの妙は味わえました。本当はきちんと4ディールを何回かプレイしてみたいですね。詳しいレポートはそのときにまた書きます。

結果:サイモン 1、ラリー 0、ラファエル 0、自分 -1



ここで今回初参加のリッチが到着。5人になったところで、クレオパトラと建築士たち、テンペス、カナルマニアの3つのうちどれをやるかを投票で決めました。1番プレイしたいものに2票。2番目があればそれに1票入れます。僕は未プレイのクレオパトラに2票、カナルマニアに1票。結果はクレオパトラ6票でしたが、結局この3ゲームすべてプレイすることになりました。



クレオパトラと建築士たち Cleopatra and the Society of Architects
(説明 30分 プレイ時間1時間30分)
CleopatraAndTheSocietyOfArchetects-s.JPGコンポーネントの高品質化もここまで来たか、と思わせるゲームです。まず、ゲームの箱を裏返して土台とし、その上に庭園のボードを置いて立体感を出しています。その土台の隣にもボードを置き、土台の周りやボード上にはゲームが進むにつれてミニチュアのスフィンクスやオベリスク(ワシントンモニュメントみたいなやつ)、ゲートなどが置かれていきます。そのミニチュアがクレオパトラの神殿を作っていくさまは一見の価値はありますが、少々やり過ぎな感はあります。

ゲーム自体はカードドラフトを中心とした建築ゲーム。5種類あるリソースカードを組み合わせて豪華なコンポーネントを建てていくと得点になります。2つ3つ同時に建てるとボーナス得点なので通常は最低でも2つ同時に建てるようにします。手札制限があるのでかなりぎりぎりですがリファレンスシートとにらめっこすれば、いずれは2-3は同時に建てられる組み合わせになります。

手番にはカードをドラフトするか、建築かの2択。特殊カードやワイルドのリソース、2倍のリソースなどを使うとペナルティーのコインを受け取ります。このコインがゲーム終了時に一番多いと自動的に負けというハイソサエティー同様の(あるいはカッツェンジャマーブルースっぽい)システムです。これは短時間ゲームなら良いルールだと思いますが、このゲームのように90分で要素も多いゲームには向いてない気がします。

CleopatraPlayAid.JPG元となるルールはシンプルですが、カードの組み合わせや特殊カードなど細かいルールが多く、建物もそれぞれ点数が異なり、リファレンスシートが無いととてもプレイできません。カードドラフトで公開と非公開のカードが混ざっているのは目新しいのですがあまり好きなシステムではないです。ダイスや競りもあるのですが、ダイスの使い方は平凡だし、競りも相場がかなり不透明でゲーム中に2、3回ランダムに起こるだけなのでどうなんだろうと思います。モザイクで聖域をつくるときは、ペントミノのパズルなので全員に手番が回る間、ずっと考えても足らないくらいに時間がかかります。途中からプラパズルを持ち出してプレイエイドとして使いました(写真参照)。このダウンタイムはちょっと頂けませんね。フィレンツィエの匠でも思ったのですが、タイリングパズルをサブシステムとしてゲームに持ち込んでもあまりゲーム的には面白くならないんですよね。

とにかくゲーム中に殆どインターアクションが無く、30分-45分くらいであるべき内容なのに90分は長すぎでだれてしまいます。終わったときには正直ほっとしました。

結果:サイモン 60(2)、自分 40(2)、ラファエル 37(3)、リッチ 32(0)、ラリー 47(7 最多で負け)
括弧の中はコラプション・コインの数です。一番多いと自動的に負けです。



テンプス Tempus
(プレイ時間 2時間35分)
Tempus2.JPG今回が2度目のプレイ。DCゲーマーズ内ではホットなゲームですが、自分にはあまり向いてないゲームだと思います。後半まで殆どソロプレイだし、キングメーカーとかトップ叩きとかがかなり強めなのが好きでない部分かもしれません。それでも前回時差ぼけの中、眠りつつプレイしたときよりは楽しめましたが。3度目のプレイはあるのかなあ。

結果:ラファエル 25、リッチ 22、自分 19、ラリー 18、サイモン 15



カナルマニア Canal Mania
(プレイ時間 2時間15分)
CanalMania2.JPG今回で4度目のプレイ。最近の新作では一番好きな運河建設のゲームです。序盤カードドラフトでの運が悪く、何度も手札オーバーになり、メインとなる手番の2番目の行動である建設か3枚ドラフトという場面で泣く泣く1枚山札から補充をしたりしていました。これではとても勝てないと思いましたが、最後の契約書の枚数でのボーナスが大きいので、ネットワークをほとんど考えずに短い路線を集中して建設する作戦をとってみました。

ネットワークが分断されているとはいっても、最初の契約書、バーミンガム~ウスターで、苦労しながらもコベントリー、ストラトフォード経由で4タイルながら4都市接続を果たしたのが後々まで役に立ちました(写真参照)。毎ラウンドこの運河で3-4ポイントをコンスタントに稼ぐことが出来たのは大きかったです。最高でも運送のポイントは6点なので、あまりネットワークにこだわらなくても4点の経路で十分なのかもしれません。

ゲーム終了時に契約書をちょうど2つ完了させるという、自分にとっては好都合なエンディング。それによって契約書ボーナスは2位。最終得点では1位になりました。4度目のプレイにして初勝利はやっぱりうれしいですね。

結果:自分 87、ラファエル 84、サイモン 75、ラリー 74

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