ワピ Wapi
(プレイ時間 各10分)
ゴールドラッシュ、ゴールドディガーのオランダ版でタクティックという会社から発売されています。どれも少しずつカード構成やルールが異なっており、プレイ感はそれぞれでかなり違うので別のゲームと考えた方がいいかもしれません。これはボードが付いているのですが、ボードはファンタジーフライトよろしくジグソーパズルで繋げるものです。
ワピはゴールドラッシュのようにドローアンドプレイですが、引くのはカードではなくチップになっています。チップは袋に入っているのですが、毎手番チップを引くたびに袋を回すのではテンポがそがれてしまいます。そういう意味ではカードの方がいいですね。
ボードは円が6分割されていて、各エリアには固有のシンボルが描かれたマス4つと金塊マスが5つあります。手版にはチップを引くだけ。金塊チップは好きな金塊マスに置くことができます。シンボルチップは該当するエリアのシンボルマス置きますが、その時自分のコマを置いて、そのエリアに置かれる金塊を得点することができます。
と、ここまで書くとほぼゴールドラッシュと同じなのですが、金塊チップは48もあるので18は余ってしまいます。これがゴールドラッシュとの大きな違いで、金塊のマスがすべて埋まったらゲーム終了です。
ただでさえ各エリアのシンボルチップがゴールドラッシュより1つ少ないのに、シンボルチップが出きらないうちにゲームが終わるのでゲームの印象がまったく変わります。シンボルチップを引いたらためらわずにコマを置かないと置けずに終わってしまうことも多いので、置くか置かないかのジレンマがほとんどなくなってしまったのは非常に残念です。また金塊チップも0、1、2、3、5の5種がほぼ同数なので、0で余り邪魔はできず、6以上がないので盛り上がりに欠けます。ゴールドラッシュでは半数が0で6と10が一枚ずつ入っていたのがゲームを引き締めていました。
基本ルールではコマひとつにつき対応するエリアの金塊をすべて得点できます。上級ルールはゴールドラッシュのようにコマ数で等分するので、今回は上級ルールでやってみましたが、もしかしたら基本ルールの方がうまく機能するのかもしれません。
結果:
1ゲーム目:ノア 26、ピート 13、自分 12、マギー 9、ブランドン 5
2ゲーム目:ケビン 22、マギー 6、ピート 4、自分 2
3ゲーム目:自分 23、ピート 14、ケビン 10
ポイズン Poison
(プレイ時間 2ディール 25分)
90年代前中期のクニツィアという感じのバースト系カードゲーム。赤青紫の3種類のポーション(スート)が14枚ずつと緑色のポイズン(ワイルド)が8枚。それをプレイヤー間で配りきります。場には3つの鍋があり、それぞれ3種類のポーションに対応しています。手番には手札から1枚プレイ。それによって鍋の中が合計14以上になってしまうとバーストでそれまでのカードを引き取りとります。手札がなくなったらゲーム終了。
引き取ったカードは1枚1点で点数を取らないことが目的です。ここでクニツィアらしいルールが2つ。各ポーションで枚数が単独首位だとそれは得点に数えないということと、緑のポイズンカードはジョーカーでどの鍋にもプレイできるけど引き取ると1枚2点だということ。ちょっとバンパイアに似たシステムですね。
カードの数値も各ポーションで1、2、4、5、7が3枚ずつ(4だけは2枚、そのかわりポイズンはすべて4)という変わった構成ですが、これが実に良くできています。始めに7を入れられると、もうその色の7はバーストになってしまいます。仕方なく次に大きな5を入れるともう4でも2でもバースト。数値を5種にうまく絞ることでメリハリが効いています。
今回は6人で2ディール。6人だとある特定のスートを集めるか集めないかがはっきりしてゲームとしてはゆるいです。3スートあるハットトリック同様に、4人が最適ではないでしょうか。
結果(2ディールの総計):ミカリ 3、マギー 4、キャメロン 7、自分 8、ハリー 9、ライアン 18
ヘックメック Heckmeck am Bratwurmeck
一時期よくプレイしたダイスゲーム。普段は2-3人で遊ぶのですが、今回は5人プレイ。みんなリスクを犯しすぎてどんどんタイルが場に戻っていきます。最後は僕とマギーが2、3枚ずつタイルを持っていただけであとは全員0点。やはり5人だとだれてしまいますね。
結果:自分6、マギー5
ブルームーンシティ Blue Moon City
(説明 20分 プレイ時間 50分)
マイクH持参の英語版。ドイツ語のコスモス版とボックスのデザインが少々違います。元になったカードゲームのブルームーンはもう何度もプレイしている素晴らしいカードゲームなのですが、ボードゲームはあまり良い評判を聞きません。ドラゴンとカードのグラフィックはカードゲームからの流用ですが、元のグラフィックの一部分を拡大したうえにカードのサイズが小さくなったのでぼやけた雰囲気になってしまったのが残念です。(下の写真を参考:左がブルームーン、右がブルームーンシティのカード)
ボードには建設中の建物が書かれたタイルがオベリスクを中心に並んでいます。カードをプレイして建物の建設に参加することでクリスタルをもらい、集めたクリスタルを中央のオベリスクに捧げます。最初に4回捧げたプレイヤーの勝ちです。クニツィアらしくカードプレイを基にした2段階構成のゲームですね。
カードにはブルームーンプレイヤーにはおなじみの8種族が8スートとなって各スート1-3の数値が複数枚あります。それぞれの建物は特定のスートを決まった数値プレイすることで建設に参加できます。2タイルまで移動してカードで建設が基本です。このときに3色いるドラゴンが建設現場にいるとお礼としてドラゴンのうろこがもらえます。これも集めることによってクリスタルになります。
数値が1と2のカードには特殊能力があるので、数値として使うか特殊能力として使うかが悩みどころです。もとのブルームーンを知っていると各種族の能力がデッキの性質にそれとなく対応していてわかりやすいです。
まず、ブルームーンの3要素、炎、大地、水を司るヴァルカ Vulca、テラ Terrah、アクア Aqua は赤、緑、青のドラゴン移動、鳥種族フリット Flit は自分の遠距離移動ができます。集団で強いキンド Khind はすべて数値1のワイルド、ペアになると強いミミックス Mimix はここでもペアになるとワイルドになります。さらに狡猾なホアックス Hoax はあるスートを他のスートに変えてしまうし、ゲームを根底から揺るがす特殊能力のピラー Pillar はオベリスクで一気に2回クリスタルを捧げられます。
基本となるゲームもしっかりしていて、各建設現場で一番貢献すると、余分にクリスタルやカードがもらえますが、誰も相乗りしてくれないとかなり能率が悪いです。さらに隣の建物が建設済みだとボーナスが付くので、どの順番に建設を終わらせるかを考えなければなりません。なかなか鋭いゲームだと思います。
結果:自分 4、マイク 3、ピート 3、ハリー 1
ミケリノス王 Mykerinos
(説明 20分 プレイ時間 45分)
この日プレイしたゲームの中では一番ゲーマーズゲームっぽいです。テーマはエジプトの遺跡発掘で花の形をした博物館内部のボードと8枚から12枚のタイルを並べて作る発掘現場のボードがあります。このタイルが良くできていて、片面は発掘現場となる2x3の6マス分ですが、もう片面は人物カードになっています。
発掘現場はガチガチのアブストラクト風です。タイルを2つ並べたエリアが4-6つ。手番には自分のキューブを置いていくか離脱します。キューブには限りがあり、使わない分は次のラウンドにまわせるのでシビアなマネージメントが必要になります。それまでに得た人物カードがあれば特殊能力を行使して有利に運ぶこともできるでしょう。こうして全員が離脱したらラウンド終了。各エリアでキューブ数が上位になれば、そのエリアを構成するタイル2枚のどちらかの人物カードを得られます。またその代わりにもうひとつのボードの博物館で展示場所を確保することもできます。博物館の5つの角は5人の人物カードに対応していて、博物館で2、3、5などと書かれている数字の部屋にコマを置くと、対応する人物カードの得点が倍、3倍、5倍になります。
5の部屋は最低2ステップかかるので早い者勝ちの争奪戦になりますが、せっかく部屋を取っても対応する人物が取れないと話になりません。よってどのあたりから博物館の展示場所に手をつけるかのタイミングや2つのボードでのバランスを取るのが難しいですね。慣れれば30分で終わるらしいのでそういった意味でも稼働率は高くなりそうです。
結果:ピート 59、自分 43、マイクH 38、ハリー 34
ウィードル Wheedle
最後は締めにウィードル。久しぶりです。6人でやるのが楽しいですね。今回のように4人だと揃いすぎてしまうので、あまり口頭交渉での交換がなくなってしまいます。マイクHは、「これならピットのほうが面白い」といってましたが、ピット未プレイなのでその辺はどうなんだか。
結果:自分 27、ピート 20、 マイクH 2、ハリー -5
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