DCゲーマーズ 2005.11.19

今回のDCゲーマーズはジェイソンの家。今回は、ゆったりと雑談しながらのプレイが多かったので、プレイ時間はおそらくいつもより長めだと思います。



アレキサンダー大王 Alexander the Great
(説明 30分、プレイ時間 1時間35分)
AlexanderTheGreat1.JPG地中海を中心にした地図のボードのゲームはかなりあると思いますが、アレキサンダー大王もそのひとつ。アレキサンダーのたどった道筋にそって兵を配置したり、教会や都市を建てたりして勝利点を稼いでいくゲームです。ボードは広いですが、ラウンドごとに決まった地方しか使わないので、ラウンドの数だけそれぞれの地方のボードがあるのと同じです。というよりそのほうがプレイアビリティーはあがると思いますがあえてひとつの地図にしたのは見栄えがするからなのでしょうか。

AlexanderTheGreat2.JPG中心となるメカにクスは同時ビッド。15個あるアクションキューブを極秘に4箇所(プレイヤー順、兵隊、教会、都市)に振り分けるのです。全員準備ができたらいっせいに公開。4箇所の左から順番に解決していきます。

一番左はプレイヤー順。もっとも多くビッドした人から好きな手番順を選べます。2番目は兵隊。その地方のスタートの地区に兵隊を投入します。このとき各兵隊は3つ先の地区まで移動可能ですが、移動にはボードに書かれた矢印の分コストがかかります。動かす兵隊の数にかかわらず、地区の境界線を越えるためには決められたコストがかかるといった具合です。面白いのは、このコストをビッドの3、4番目の箇所からキューブで支払うというところです。3、4番目はそれぞれ教会と都市の建設なので、相手のビッドした数を見ながら減らしていきます。教会と都市の建設のビッドはラストパラダイス方式。つまり、最も多くビッドした人が2番目のビッド値を支払います。

こうして解決した後、次の地域への入り口まで到達してなければ同じ地方で次のラウンドに入ります。消費してないキューブを極秘に配分し直すのです。最高各地方で3ラウンドまでプレイし、次の地方へと進んでいきます。

得点源は兵隊(エリアマジョリティー方式、各地区2点)、都市(各5点)、教会(各3点)で、その他に都市と教会の最多数のプレイヤーにはボーナスが入ります。
同時ビッド以外はすべて公開情報なのでかなり重く、考えるときりがないように見えるゲームでもあります。3人でもダウンタイムはかなりのものなので、4人でプレイするのはどうかなあ。少々キングメーカー的な部分も気になりますが、なかなかユニークなゲームだと思います。

結果:ラファエル 93、自分 86、ジェイソン 75



ヒマラヤ Himalaya
(説明 10分、プレイ時間 1時間50分)
Himalaya.JPGボードにヒマラヤの雪を基調とした白地で、点在する町が20、道で繋がっています。5つの町にはリソースがランダムに置かれ、別の5つの町にはリングが置かれます。基本的にはボードを駆け回ってリソースを集めていき、リングに書かれたリソースの組み合わせができたらリングを取りに行きます。

移動のシステムはロボラリー、ドラゴンデルタ、オートスクーターなどでも使われているプログラミングです。ラウンドごとに6手番をプロットするのですが、小さな四角いディスクの表裏を使って移動、リソースやリングの取得、休憩など5通りのアクションを表せるのはよくできてます。このディスク6枚を極秘裏に並べてプログラムするのです。

取得したリングはそのまま点数として持っていても良いし、寺院や区域マーカーに変換することもできます。これが曲者で、この寺院や区域マーカーの価値が最下位だと、ゲーム終了時に自動的に負けです。この足切りのシステムはハイソサエティーなどでも見られますが、4人中2人も切られるというのがきついですね。あとはリソースやリングが補充される場所が完全にさいころでランダムに決められるので、運の要素が大きいです。その割りにゲーム時間も長いので後半だれてきます。いくつか改善するバリアントや上級ルールがあるようなので、もし次にプレイ機会があったら試してみたいですね。

結果:ラファエル 40、マークH 26、ヴォンダと自分 足切りで負け



マニラ Manila
(説明 20分 プレイ時間 1時間15分)
Manila.JPGシュリンクラップがかかっていたジェイソンのマニラがテーブルの上に置かれていたので、今日プレイ機会がないかなあとうかがっていたのですが、ラファエルの「次はこれをプレイしてみようよ」の一声で決定。開けたてのゲームを遊ぶというのはいつも特別な気分になります。ラファエルがルールを解読して説明してくれました。

ボードに浮かぶ3つの船。船はさいころの出た目だけ進みます。それぞれの船に付きさいころを3回振った結果(港に到着するかしないか)を当てる賭けのゲームです。サイコロを1回振るごとに全員が賭けることができ、また「2隻以上の船がゴールに到着する」とか「3回目のサイコロを振る直前に好きな船を1-2マス動かせる」などと賭ける場所が多くなっており複雑になってますが、それでも毎回の選択肢は狭く感じました。ゲームも冗長で、どうも僕には合わなかったみたいです。賭ける動機が持ち株という小さな要素を除いては全員同じなので、最善手は誰に対しても同じなのが単調に感じました。同じ賭けのゲームでも、メンバーズオンリーなどはカードをうまく使って、全員に違う動機付けがあるし、またこちらが多ければあちらは少なくなるというカードならではの読みの要素もあります。マニラではさいころなので、初めに一発勝負に出てもあとから相乗りしてきたプレイヤーと(払う金額は多少違いますが)受け取る金額は同じなので、そこもなんだかなあと思いました。

結果:ヴォンダ 113、マークH 112、ダグA 85、ラファエル 47、自分 10



ゴー ストップ Go/Stop
GoStop2.JPGここで息抜きに持ち込んだゴーストップ。2人プレイや6人はしたことがあるのですが、4人は初めてです。同時アクションの心理読みあいのゲームですが、5ラウンド後に解決すると言うタイムラグが相変わらず面白いです。スクエアオンセールの競りといい、時間差がテーマなのかもしれません。2や3の低いカードで勝ったときは嬉しいですね。

結果:ラファエル 3、自分 2、ジェイソン 1、ダグA 1



フェニックス Phoenix
(説明 7分 プレイ時間30分)
Phoenix.JPGみんなが帰った後、ジェイソンと2人でフェニックス。以前からこのレビューを呼んで興味があったゲームです。並べ替えのゲームで、相手との関わり合いは同じ位置で交換か目標の並び順を変えてしまうかしかないのですが、それもカードの引き次第です。まあ淡々と進むゲームですね。

結果:ジェイソン 14、自分 14(同点タイ)



アトラス&ゼウス Atlas & Zeus
(説明 10分 プレイ時間 40分)
AtlasAndZeus.JPG最後にジェイソンおすすめのアトラス&ゼウス。ジェイソン曰く、「オイロゲームスでは一番良いゲームだと思う」というので、では試さなければ、と思いました。それぞれのプレイヤーにはアクションカードのデッキがあって、ランダムに配られ立て札からアクションを選んでプロットしていきます。プログラムのゲームなのですが、ひとつ面白いのは2人で3手番ずつ、計6手番を手番順も含めてプログラムするところです。6手番のうち、自分は1手番目と4手番目と5手番目、などということができます。2回続けて手番をこなすのはカードによってはかなり強力です。それ以外はオイロゲームスらしく、特殊カード満載のややこしさでした。

結果:ジェイソン

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