2ヶ月振りのウォルドーフ。今回の参加者は5人だけとこじんまりとしていたが、蒸気の時代という長時間ゲームができて大満足。
王と枢機卿 Kardinal & König / Web of Power
(プレイ時間 30分)
人数か揃うまでの間、3人で。やはり3人ゲームの王道ですね。暫くぶりでしたが、枢機卿を巡る激しい攻防などあって楽しめました。マイクがタイミングよく枢機卿で他のプレイヤーを潰して勝利。僕は途中まではよかったのですが2ラウンド目の後半で各所でやられてしまいました。
結果:マイクH 76、自分 62、ピート 50
蒸気の時代 Age of Steam
(説明 40分 プレイ時間 2時間20分)
アメリカ中西部を舞台とした鉄道ゲームで、マーティンワレスの代表作です。テーマは運搬。ボード上の各都市にあらかじめ置かれた物資キューブを線路のネットワークを使って他の都市に運ぶことで収益を上げていきます。都市は色分けされており、キューブと同色の都市に運ばなければなりません。赤いキューブは赤い都市へ、といった具合です。キューブを効率よく運ぶために、各プレイヤーは自分の路線ネットワークを作っていくのですが、線路が分岐できるのは都市か町だけなのでなかなか大変です。さらにキューブを運搬するときに、途中多くの都市や町を通るほど収益があるのですが、自分の機関車のエンジンレベルもそれに対応してアップグレードしなければなりません。例えば、ある都市から別の都市まで途中4つの都市・町を通る場合は、5区間なのでエンジンレベルが5でないと運ぶことはできません。いわゆるピックアップアンドデリバリーといわれるシステムを用いた、運搬をテーマとした鉄道ゲームは多くありますが、細かいサブシステムもよく練られておりゲームとしての完成度は高いです。
ゲームは固定ラウンド制。各ラウンドはプレイヤー順の競り、特権選択、運搬(収益)、費用の支払いというような順で進みます。決められたラウンド終了時に得点の高かったプレイヤーの勝利です。
まずはプレイヤー順を競ります。先番だと先に建設、運搬ができるし、何と言っても特権選択で好きな特権を選べるので大変有利です。この競りはダラーオークションとも呼ばれているちょっと変わった競りで、これだけでゲームになりそうです。競り上げていって脱落した人からプレイヤー順が後番になるのですが、5人の場合だと最初に脱落した人は支払い無し、2-3番目に脱落したらビッドした値の半額、4-5番目まで粘っているとビッド値全額を払います。フォーセールの競りをもう少し複雑にした感じですね。
その後、プレイヤー順に特権を選択します。それぞれの特権は先着1名です。特権には、プレイヤー順を無視して最初に建設する、最初に運搬する、都市開発(町を都市にする)、無料で機関車のエンジンレベルアップ、多く建設できる、次回のオークションで有利になる、都市への物資補給をコントロールする、などがあります。
線路建設は3ヘックスまで、基本コストはヘックスに付き2です。建設した線路上には自分のマーカーを置き、自分のものとなります。ただし、都市や町まで建設しきれないときには次のラウンドでそこを延長しないとその線路の所有権を失います。
その次はキューブの運搬。ゲーム中の唯一の得点源です。自分の路線区間を通るたびに区間ごとに収益が1入ります。他のプレイヤーの路線を使うことも可能ですが、その場合はそのプレイヤーに収益が入ってしまいますので、自分が4、他のプレイヤーが1くらいでないと割に合わないでしょう。また運搬の代わりに機関車のレベルアップをすることも可能です。
特に序盤は金銭的にはかなりきついゲームです。1856のローンのごとく、会社が黒字になるまで株発行でその場をしのいでいきます。うっかり計算ミスをすると途中で破産ということにもなりかねないので細心の注意が必要です。
こうして規定ラウンド終了後に、収益と建設した路線の総合で得点が決まります。得点は収益3:建設1の割合で収益のほうが大切ですが、建設もおろそかにはできません。
今回でようやく2度目のプレイ。1度目はかなり昔にやはりウォルドーフでプレイし、同じくマイクHに説明してもらった記憶があります。そのときは何故かあまり印象には残りませんでした。個人的にピックアップアンドデリバリーのシステムがあまり好きでないことと、誰の路線を使うかというキングメーカー的な部分が気になったからです。でも今回プレイしてみて、それはささいな事だと気が付きました。やはり評判が高いだけあって非常に面白いゲームです。やりこめばやりこむほど面白くなっていきそうなので、この感覚を忘れないうちにまたプレイしたいですね。
結果:マイクH 77、ピート 64、自分 56、ダグ 51、フラン 26
グランド ナショナル ダービー Grand National Derby
(説明 10分 プレイ時間 20分)
最後に久しぶりのグランドナショナルダービーです。このゲームはのちに特殊カードが加えられてタイタンアリーナ、ギャラクシー、コロッサルアリーナというようにリメイクが3回も出ています。それだけ根強い人気のあるゲームなのでしょう。
8頭の馬の障害物競走をテーマとしていて、全部で5つある障害(フェンス)をひとつ越えるたびに1頭ずつ脱落していきます。こうして最後に残る3頭を予想する賭けのゲームです。手札は8枚。手番にはどれかの馬カード(数値0-9)を対応する馬の横に出します。既にカードがある場合は、その上に上書きすることになります。そのあとどれかの馬に賭けることができますが、賭けチップは3つしかないので勝負どころが肝心です。すべての馬カードに対するカードが出されると、一番数値の低い馬が脱落。こうして次の障害へと進みます。まだ先のわからない第1ラウンドで賭けると配当が高いのですが、他のプレイヤーに邪魔されやすいので、待ったほうがいいかもしれません。なかなか読みきれるものではいないですが、それなりにジレンマもあって面白いと思います。問題は、得点が同点になりやすいこと。できれば数ゲームプレイして合計を競ったほうが良いですね。今回は時間もなく1ゲームだけプレイ。
結果:ピート 7、フラン 7、マイクH 6、自分 2、ダグ 0
コメント