DCゲーマーズ 2005.10.22

ジェイソンの家でのDCゲーマーズ。これで参加は13回目です。前回、地下鉄の中に閉じ込められたことに懲りて、今回はクルマで行きました。今回は初プレイのゲームが多く、疲れ気味でルールの把握が遅い僕には少々つらかったです。



チャオ チャオ Ciao, Ciao...
CiaoCiao.JPG到着すると近所の子のジーナ遊びに来ていたよう。みんなが集まるまで一緒にゲームする?ということになり、他のメンバーが来るまで持参したチャオチャオをプレイ。子供でも分かりやすいのでいいですね。序盤にXが続けて出て、毎回チャオチャオといわれていたためあっという間に残り2個。でもそこから少しだけ粘りました。最後はヴォンダとジーナの一騎打ち。ジーナが勝ちました。

結果:ジーナ



カルタゴの貿易商たち Traders of Carthage
(説明 10分 プレイ時間 35分-60分)
TraderOfCarthage2.JPG前回レポートを書いたときには肝心な所を間違ったルールでプレイしていたので正しいルールで再プレイ。間違っていたルールというのは、船が港に着いたときに決算されたカードを捨ててなかったということです。その結果、一度5のカードを手に入れてしまうとそれをゲームが終わるまで手放すことは無く、手持ちの制限6枚という枠の中で決算が起こりそうな産物に入れ替えていくという感覚が強く、癒着した感じがありました。

今回改めて決算したら捨てるという正ルールでプレイ。当たり前ですが、感覚が全然違います。ただ好き嫌いの激しステュワートには合わなかったらしく、2ゲーム目は3人でプレイ。3人の方が面白いのでは?という話になりました。さらに2ゲーム目にはラリーが考案したバリアントを採用してみました。農場のカードを3枚でなく6枚にするというものです。市場のカードを補充するときは、農場のカードの左から必要な分(4-6枚)を市場に移動し、余った分は農場の一番左にずらして、再び農場を6枚にします。これだけでゲームがかなり戦略的になったので、良いバリアントだと思います。(改良版では使われているのかもしれませんが)

そんなわけで、ラリーとラファエルには好評でまた持って来て欲しいといわれました。無料配布版とはいえ、立派に完成しているゲームだと思います。取り置きしてくれたカワサキさんには感謝です。

結果
1ゲーム目:ラリー 60、ラファエル 37、ステュワート 26、自分 26
2ゲーム目:自分 82、ラファエル 82、ラリー 71



リーフ エンカウンター Reef Encounter
(説明 30分 プレイ時間 1時間40分) 
ReefEncounter.JPGここで2グループに分かれてリチャードブリースの傑作といわれるリーフエンカウンターです。名前は何度か聞いたことがあり、またカウンターマガジン27号ではこのゲームの名前を雑誌名カウンターに引っ掛けた表紙が使われてましたね。同作者のモルゲンランドがあまり好きでない僕としては、今まであえて積極的にプレイしようとは思いませんでしたがラファエルが「これはきっと気に入ると思うよ」というのでプレイ。

人数分のボード(今回は3人なので3枚)を使ってそこにうまく5種類の珊瑚を繁殖させていくゲームです。5種類の珊瑚にはそれぞれ力関係があり、強い珊瑚は弱い珊瑚を食べることが出来ます。ただしこの力関係はゲーム中に何度も変わるので今強い珊瑚をコントロールしているからといって油断は出来ません。

手番では8通りあるアクションを好きなだけ何度も出来ます。この無限アクションポイントはカードゲームのバベルに似ていますね。結構好き嫌いの分かれるシステムだと思いますが、3人でプレイしている限りはそれほど冗長さを感じませんでした。

基本的には珊瑚と同色のコマを消費することによって珊瑚タイルを並べていきます。珊瑚タイルを何枚か並べるたびに同色のコマが必要なのですが、手番終了時の補充は珊瑚タイルとコマがランダムにセットになっていてなかなか一筋縄ではいきません。

盤上に並べた珊瑚タイルは自分のイカコマでコントロールし、珊瑚が大きく育ったところで回収します(回収したタイルは終了時に得点になります)。回収できるのは珊瑚タイルの枚数マイナス4枚なので最低5枚ないと回収出来ません。またゲーム中最大でも4回しか回収の機会がないので出来れば5枚などといわず大きく育ててから回収したいものです。もちろん他のプレイヤーは自分の珊瑚の成長を極力妨害してきます。珊瑚の力関係を操って隣の珊瑚に食い荒らさせたりとなかなか大変です。

ゲーム終了時には、回収した珊瑚タイルの枚数に価値(力関係で強いほど良い)が乗数となって得点となります。よって終盤には力関係をうまく自分のよいようにコントロールしていくことが重要だと思われますが、今回はそこまで考えがまわりませんでした。

今回は唯一プレイ経験のあるラファエルの勝利。僕は途中大量にタイルを回収したのですが、珊瑚の価値を下げられてしまい、量より質のラファエルには勝てませんでした。かなりパズルっぽいのですがプレイ感覚はユニークでまた是非プレイしてみたいと思いました。コンポーネントは海の感じがよく出ていて、白と灰色の珊瑚が分かりにくいこと以外は合格点です。

複数枚に分かれたボードはあまり意味がないような気がします。大きく1枚にした方が、色々な攻防が起こってもっと面白いのでは?と思いましたが、どうなのでしょうか。他には、10通りある珊瑚の力関係は10枚のタイルにするよりも5角形のチャートに矢印型のコマとかで表現した方が良かったのでは?と思います。ゲーム中にどの珊瑚がどの珊瑚を食べるのかのチェックが少々煩雑に思えました。

結果:ラファエル 48、自分 34、ステュワート 31



オーストラリア Australia
(説明 25分 プレイ時間 1時間40分)
Australia.JPGこれも初プレイ。エリアマジョリティーゲームの一種で、オーストラリア大陸の地図が幾つものエリアに分かれています。各頂点は円形になっていてレンジャーを置くことによって隣り合ったエリア全てに影響を及ぼすのです。この、エリアにコマを直接置くのではなく周囲に置いていくというのがクレタに似ていると思いました。

頂点には単一のプレイヤーであればいくつでもレンジャーを置くことが出来ます。得点はレンジャーの数であり、エルグランデや王と枢機卿のように相対的な順位によるものではありません。この部分は氷河期と同じですね。

手番は2アクション。レンジャーを置きたい頂点のあるエリアに飛行機を飛ばし、カードをプレイしてカードに対応する地域の頂点にレンジャーを置く、というのが基本です。王と枢機卿のように手持ちのカードによって置ける場所が限られていきます。

ユニークなのは各エリアについてスコアリングが2種類あるということです。ゲームの初めにはコアラタイルと電線タイルを1枚ずつエリアに置き、これが2種類のスコアリングに対応しています。これは一種のマーカーでスコアリングが発生すると取り除きます。

コアラタイルによりスコアリングはそのエリアの全ての頂点にレンジャーが置かれたときに起こります。また電線タイルによるスコアリングはそのエリアのレンジャーの数が電線タイルの数字(4-9)と丁度同じになったときに起こります。この2通りの条件が同時に起こることもありえますし、場合によっては隣のエリアと合わせて3箇所以上のエリアでスコアリングが発生することも。なおスコアリングを引き起こすとかくスコアリングに対して3点加算されるのが結構大きいです。

その他にも海洋では得点は倍になるとか、飛行機を飛ばして電線タイルの数字を明らかにする(初めは全部伏せてある)とか、スコア済みのコアラタイルと電線タイルがたまっていくと引き起こされる風車による得点とか、それなりに要素は多いです。

このゲーム、ルールと基本システムだけ聞くと面白そうなのですが、僕には余りあわないみたいです。王と枢機卿のように手札の地域によって戦略を決めていくのですが手札はたった2枚。さらに補充もカードドラフトではないのでどうしょうもなくなるときが結構あります。またカードは置けるレンジャーの数ともらえるコインの数が書かれているのですが、このコインによってカードの示す色でないところに置ける、というルールが今ひとつだなあという感じがします。風車もコンポーネントは格好がいいのですが(ジェイソンのは作り間違えたみたいでプレイアビリティーが悪いのはご愛嬌)運の要素が強く、余計な要素のように思えました。ニューエントデッカーの族長小屋みたいな感じでいかにも後から付け足したという感覚がぬぐえません。

今回はボロ負けで一時はダブルスコア状態。なにぶん途中までルールを把握していなかったので仕方ないかもしれません。

結果:ラファエル 179、ヴォンダ 167、ラリー 157、自分 111



ゴー ストップ Go/Stop
(説明 1分 プレイ時間 7分)
GoStop.JPGスクエアオンセールと同時に購入したカードゲーム。ルールを説明したとたん、「ブラインドビディングは嫌だ、やりたくない」と言うラリーを放っておいて、ラファエルと2人でプレイ。このカードを置くのと判定のタイミングのずれが面白いですね。決算の時間軸がずれていくのはスクエアオンセールと共通のテーマなのかも。手軽ですがいいゲームだと思います。今度は4人以上でやってみたいですね。

結果:ラファエル 3、自分 1



ゴールドブロイ Goldbräu
(説明 30分 プレイ時間 1時間20分)
Goldbraeu.JPGこれも初プレイ。ドイツらしくビールがテーマのゲームです。ボードの真ん中には長方形のビアガーデン。周りに描かれた6つのビアホールはビアガーデンの一部を所有。ボードの隅には4つのビール工場。6つのビアホールはどれかの工場と契約を結んでいます。

毎回3つ(株購入、ビアガーデン拡張、ビアホールまたは工場の所有権獲得)の行動から同時に1つ選びます。バッティングすると行動費用が高くなったり行動が限られたりするので、なるべくバッティングしないように他のプレイヤーの動向を観察しなければなりません。

こうして7ラウンド(ゲームでの1週間に値する)終了すると決算です。ビアガーデンは単位面積あたり4の利益を生み、また可愛いウエイトレスのいるビアガーデンは利益が20アップ。しかし飲んだくれがいると12ダウンします。この利益はビアホールと工場で山分け。それぞれに投資しているプレイヤーの株の数に応じて分配されていきます。端数は所有者が受け取ります。こうして21ラウンド(3週間)終わると終了。一番多くお金を持っていたプレイヤーの勝利です。

他のゲームの要素が色々な所にみられます。ビアガーデンの取り合いはレーベンヘルツやバウエルンシュラウに似てますし、毎回3つの行動から1つを選択して同時公開、というところは名作バサリ(または宝石商)にそっくりです。ゲーム自体はビアホールと工場による利益の分配システムさえ把握してしまえばそれほど難しくはありません。バサリと同様、3人より4人の方が面白い気がするので、今度は4人でプレイしてみたいです。

結果:ラファエル 112、ラリー 98、自分 70

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