TGC 2005.10.03

バウベルグ Bauwerk
(説明 5分 プレイ時間 20分)
Bauwerk.JPG箱の裏がボードになっていて、自分の色(青か灰色)の4つの陣地をブロックと橋で結んでいくゲーム。細かい指先の器用さが問われると共に、陣取りやリソースマネージメントの要素もあります。

手番には決められたアクションポイントを使ってブロックや橋を置いていきます。自分の陣地外のブロックや橋は共有なので、相手が置いたブロックから分岐させることも出来ます。分岐が起こる前になるべくたくさんのブロックを使って繋げると高得点。またブロックには縦、横、平らの3通りの置きかたがあり、3通り全て使わないと終了時にペナルティーが付きます。また、高さの違う橋同士で立体交差を作ることでも得点になるのですがピンセットが欲しくなるほど難しい作業です。

ゲーム的にも、アクションポイントや毎回補給されるブロックと橋の数は自分と相手の空いている陣地の数によって変化するので、いつ攻めにまわるかのタイミングが大切。リソースマネージメントが要求されます。自分の陣地全てにブロックがあるとそれ以降の補給は0というのがシビアですが良いルールだと思います。単なる指先のゲームではなく色々な作戦が取れるのが良いですね。

結果
1ゲーム目:クリス 11、自分 10
2ゲーム目:ダーク 16、自分 14



カッツェンジャマー ブルース Katzenjammer Blues
(説明 5分 プレイ時間10分)
KatzenjammerBlues.JPG最近プレイ回数の多い一風変わった短時間競りゲームです。3人がベストであり、3人以外ではあまりプレイしようという気になりません。そういう意味では数少ない3人専用ゲームかもしれません。1ゲームが短いので何度かやって総得点を競うのが本来の遊び方だと思います。今回は都合で1回だけですが、先週のTCGでは3回連続で遊んでしまいました。

猫のカルテット(4人組のバンド)をメルドとして作っていくことが目的です。ゲームのシステムはテーマとはあまり関係がないのですが、カードの絵柄は可愛いので好きです。カードは1-5までとジョーカーが15枚ずつというシンプルな構成。スートは無く、色違いの同じ数字は同じカード扱い。色は全く関係ありません。

まずバンドリーダー(スタートプレイヤー)が山札からカードをめくっていき、ジョーカーがでるか、同じ数字が2回出たらストップ。これが場札となり競りが始まるわけですが、斬新なのがこの場札を手札で競り落とすというところ。つまりカードでカードを競り落とすのです。このあたり、わらしべ長者みたいだといわれる所以です。ビッドは同数字を複数枚で、枚数が多いほど高いのですが、「全部違う数字」というビッドもあってこれは枚数が同じならその一番下のビッドとなります。つまり1のシングル<・・・<5のシングル<異なる2枚<1のペア<・・・5のペア<異なる3枚<1のトリプル<・・・というビッドの強さです。自分以外が全員パスしたらビッドしたカードを捨て、かわりに場札を手札に加えます。さらに競りに勝った直後に限って4枚のカルテットをメルドすることも出来ます。メルドは数字が点数(例えば3のカルテットなら3点)でネズミチップをその数だけ取ります。

面白いのはジョーカーの存在です。15枚あるジョーカーはビッドにもメルドにも使えますが、最も多くジョーカーを使った(手札に持っているものも含めて)プレイヤーはゲーム終了時にマイナス5点となります。このあたり、ハイソサエティーっぽいですね。

序盤は手札を増やしたいので、4枚組みが出来てもメルドはしないほうが得策です(もちろん例外もありますが)。点数となるネズミチップが20点分しかないため、勝負を仕掛けるタイミングが難しく、せっかく4枚組みが手の中にたくさん出来ても、競りに勝てなくて惨敗ということもよくあります。最後の方は、メルドの権利を競っていることが殆どなので、5の5枚組みとかとんでもないビッドがでてくることも。短時間できりきりと胃が痛くなるのを楽しめる良いゲームだと思います。よくネズミチップが少なすぎる、と酷評されていますが、それがまさにゲームの肝なのでは?

結果:クリス 6、ボブ 6、自分 3



エネルギー ポーカー Energie Poker
(説明 15分 プレイ時間 30分)
EnergiePoker1.JPGエネルギーポーカーは The Games JournalComplex German Games という記事で初めて知りました。ドイツゲームといえばルールはシンプルで短時間というのが一般的な特徴ですが、そうでないゲームも昔から存在していたんだという内容の記事で、ビッグ4としてディーマッヒャー、チョコレート会社、マックマルチ、そしてエネルギーポーカーが挙げられてました。他の3つは知っていたのですが、エネルギーポーカーってなんだ?そこが興味を持った始まりです。

そんなわけで漸く手に入れたエネルギーポーカー。1980年ごろのゲームで、Made in West Germanyと書いてあるのが時代を感じさせます。タイトルの通りテーマはエネルギーですが、ポーカーのようにブラフと読みあいのゲームです。各プレイヤー石炭、石油、ガス、原子力、太陽熱という5種類のエネルギーをうまく買い付けてお金を稼ぎます。ゲームは1980年から2025年まで5年おき、計10ラウンドで終了ですが、途中で破産者が出ることも多いらしく、そのときはそこで終了です。

毎ラウンド、全員で必要な分丁度しかエネルギーがありません。例えば1980年には各プレイヤー、7つのエネルギーが必要ですが、供給されるのは石油13+ガス5+原子力2+石炭7+太陽熱1=28と4人分ジャストです。まずはどのエネルギーをいくらでどれだけ欲しいかを全員で同時にビッドします。ついたての裏は5箇所に分かれていて、各エネルギーに対するビッドを示せるようになっています。このついたてが単純ながら優れものですね。

EnergiePoker2.JPG全員準備が出来たら一斉公開。各エネルギーで、もっとも高い値段を提示したプレイヤー、もっとも多くの個数を示したプレイヤー、前ラウンドでそのエネルギーを最も得たプレイヤーなどとタイブレークが何層にもありますが、慣れてしまえば理にかなったルールです。自分がビッドするエネルギーの数は合計で丁度必要十分な数にならないようにしかビッドできないので、うまく行けば全員にいきわたるのですが、当然そんなにうまく行くわけは無くバッティングがあちこちで起こります。ビッドにしたがってエネルギーを分配したあと、各エネルギーに対して1エネルギードルの収入を得ます。そのあと不足分を買うのですが、1つ3エネルギードルという高額なうえにそのエネルギーを前回最も多く得たプレイヤー(コントローラーと呼ばれる)に支払わなければなりません。時には人気のなさそうな資源のコントローラーになって稼ぐことも大切です。他にはイベントカードなどの味付けが多少ありますが、これは抜いてプレイしても差し支えないような気もします。

なにしろ金銭的にかなりきつめのゲーム。破産者が出ないほうがおかしいのかもしれません。でもシステムはしっかりしていて面白いゲームでした。それほど重くもないのでまたプレイしたいですね。

結果
1ゲーム目:自分 35、ダーク 32、クリス8、ボブ 0(破産)1990年(3ランド)で打ち切り
2ゲーム目:ダーク 46、ボブ 45、自分 24、クリス 17
(都合により2005年で打ち切り) 



指輪物語 ボードゲーム Lord of the Rings
LordOfTheRings.JPG最近TGCではキャメロットの影がよくプレイされているということを聞き、同じRPG風の協力ゲームということで持ってきてみました。今回は久し振りにプレイしたこともあり間違ったゆるめのルールでプレイしてしまいましたがそれでも途中で負けてしまいました。詳しい説明などはもう少し続けてプレイしてから書こうと思います。

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