今回で10回目参加となるDCゲーマーズ。会場であるジェイソンの家にはいつもならクルマで行くのですが、たまには地下鉄で行ってみようと思ったのが大間違い。地下鉄が止まってしまい車内に1時間20分も閉じ込められました。そんなわけで4時開始でしたが到着は6時半。
コヨーテ Coyote
(プレイ時間 30分)
みんな僕の到着を待っていたようです。まずは軽くコヨーテに参加させてもらいました。ユニークな鉢巻のコンポーネントもあって、まわりに持っている人が多くわりとプレイ機会があるゲームです。インディアンポーカーのアイディアを利用したゲームではドメモの方が好みですが。
結果:ラファエル
カルタゴの貿易商たち Traders of Carthage
(プレイ時間 55分)
この夏カワサキさんに頂いた無料体験版。他のウェブサイトのレポートによれば既に改良版がプレイされています。それに遅れること半年余り、漸くオリジナル無料版のプレイ機会が訪れました。ルールを読む限りではなかなかユニークで、カードに産物と通貨という2通りの意味を持たせたり、カードを買うことと船が進むことが連動されているなどユニークです。カワサキさんがフィードバックが欲しいとのことなので、意図的にこのゲームに関するインターネットでの記事は読まないようにしていました。
市場には産物カードが4枚以上並んでます。買うときはまとめて買わなければならないのでお金を貯めなければなりません。買えない、または買いたくないときには並んでいる産物カードを1枚取って手札にします。手札の産物カードはお金となるのです。面白いのが市場から産物を買うたびに、その種類に対応する船が前進するというところ。船が一定のマス目を進むとその色の産物が得点となるのでこれは重要です。お金はあるけど買ってしまうとスコアリングで不利になるので仕方なくお金としてカードを1枚取るということもよくおこりますし、むしろ誰がどの船を進めたいのかを常に意識して手番を進めていきます。プレイした感想は、無料版とは思えないほど良い出来だと思います。
プレイした感覚はR-ECOをちょっと思わせるところがありますが、より本格的なボードゲームになっています。他のプレイヤーも「今までに無かったタイプのゲームだね。既存のシステムをうまく組み合わせて新しいものを作り出すことに成功している」となかなか好評。改良案としては産物保持の上限が6枚というのが少なすぎるのでは?序盤ではカードは買える時に買ってしまわないと点数が稼げないので、最初のスコアリングまでは少し長くするか、あらかじめ産物を少し配るなどしてはどうか?などが挙げられました。それと「どうしてカルタゴなのか?」と聞かれました。おそらく作者がカルタゴに思い入れがあるのでは?と答えておきましたが。
また他の所に持ち込んでプレイしてみます。
結果:ラリー 94、自分 85、ラファエル 78、マークH 76
オハイオ Ohio
先月のDCゲーマーズ以来オハイオが気に入り、ある雑誌にオハイオの記事を書いているというラリー。そんな話をしているとマークHが未プレイなのでやりたいとのこと。1ディールのみプレイしました。
結果:ラファエル 44、自分 16、ラリー 1、マークH -13
ツインズ Twins
そしてツインズ。結構久し振りですが、6人で出来ることと軽くてあっさりギャンブルを楽しめるのが良いですね。チップ(お金)はゼロサムで、各プレイヤーは12チップからスタートします。8枚の手札から2枚一斉に公開して、その組み合わせで強弱が決まります。組み合わせはツインズ(同数字2枚で数字の色も同じ)>ペア(同数字2枚)>カラー(同色2枚)>シングル(役なし)というようにポーカを簡略化した感じです。これを4ラウンド繰り返すのですが、面白いのが各ラウンドでルールが違うこと。6人プレイの場合はこんな感じです。
1ラウンド目:弱い役の3人が2チップずつポットに支払う。
2ラウンド目:強い役の2人が3チップずつポットから受け取る。
3ラウンド目:弱い役の2人が1チップずつポットに支払い、ゲームから抜ける(4ラウンド目はプレイできない)
4ラウンド目:一番強い役のプレイヤーがポットのチップを全て取る。
これだけ読むと最後に勝っても2チップだけじゃないかと思うかもしれませんが、実は手札が配られた後にカードを更に買う(1枚1チップ、2枚なら3チップ)ことが出来るのでポットはかなり膨れ上がります。4ラウンド目で勝てるのは1人なので、2ラウンド目で勝ちに行くかどうかは考えどころです。また手が弱いときにはカードを買わずに1ラウンド目に全てを賭ければ3ラウンド目で負けて被害は1チップですみます。まあ基本的には運のゲームですが、結構早く収束することと、ギャンブルのエッセンスが詰まっているところはさすがです。どうしようもないカードでも結構何とかなるのが良いですね。今回は最高で12ラウンドで打ち切ろうと言っていましたが、5ラウンド目でジェイソンが破産。僕は途中からお金が溜まり始めたのですがラリーには追いつけませんでした。
結果:ラリー 26、自分 21、マークH 12、ラファエル 9、タマラ 4、ジェイソン 破産
バンパーカー アリーナ Bumper Car Arena
DCゲーマーズ首謀者、マークH製作中のプロトタイプ。遊園地のバンパーカーをモチーフにしたゲームです。同種のテーマのゲームにオートスクーターがありますが、このゲームはレースゲームにもなっています。つまり相手のバンパーカーに当てることと、コースを回って行くことの2通りで得点になるのです。カードには進めるマス目の選択肢が書かれており、これを1枚同時プロットしていきます。その他にもお邪魔カーを操れたり、充電したりと盛りだくさん。もうすぐ製品版が出るそうなので楽しみですね。
朝まで総選挙 Election Until Morning
さとーさんが今年のゲームマーケットで発表したゲーム。これも様々な所で評判を聞き、是非プレイしてみたいと思っていたゲームです。3-5人で4人推奨となっていますが、5人いたので5人でプレイ。5人だと手札が終始2枚なのであまり考えどころが無く割りと淡々と進みます。これが4人だと3枚、3人だと4枚なのでプレイ感は大分変わるような気がします。面白いのは第1ステージと第2ステージに分かれていて、第1ステージでは手番にカードを出してコマを置いていきますが、第2ステージは同時出しなのです。王と枢機卿とインペリウムを組み合わせた感じですね。おそらく手札を1ステージ目の終わりに捨てるというのが肝になっていると思いますが、あまりよく分からないうちに終わってしまいました。綺麗にまとまっているゲームだと思うので、4人でもう一度プレイしてみたいです。
メンバーズオンリー Members Only
このあたりで5人でなにかあまり重くないゲームをやろうということになり、サンチアゴとメンバーズオンリーが候補にあがりました。流れでメンバーズオンリーをプレイすることに。いつもより早い展開で気が付いたら負けてました。
結果:ジェイソン 16、マークH 16、ラリー 15、自分 8、タマラ 0
ヘックメック Heckmeck am Bratwurmeck / Pickomino
(プレイ時間 40分)
ここでホストのジェイソンが嫌がるのもきかずにラリーが取り出したピコミノ(ヘックメックのリオグランデ版)。クニツィアはイージーカム、イージーゴーやジュピターなどダイスゲームを続けて出しています。
タイルには22から36の数字とポイントがかかれてます。これをサイコロを振ることによって獲得していくゲームです。丁度の数字しか獲得できないので、もしなければその下の数字を得ることになります。ハリウッドと同じシステムですね。ただし他のプレイヤーが一番最近に獲得したタイルは奪うことが出来ます。ここが面白い。
確かに5人だとタイルの奪い合いになるのでゲームが長引きますね。2-4人が適当なのかな。
アールエコ R-Eco
最後はアールエコ4ディール勝負です。DCゲーマーズでは人気のカードゲームですね。マークは1ディール目で11の高得点。僕は3ディール目でマイナスをくらいました。4ディール目で8点を取ったのですが3位に沈みました。初プレイのタマラにも好評でした。
結果:マークH 40、ジェイソン 32、自分 13、タマラ 12
けがわ
今日(17日)カルタゴをもう一度プレイしてルールを間違えて解釈していたことに気が付きました。カワサキさん、ごめんなさい。スコアリングの後、対象になった産物は捨てるのですよね。当たり前なのですが、前回(この記事)では捨てなかったのでゲームがちょっと癒着した感じになりました。今回の正しいルールの方が当然ながら面白かったです。
カワサキ
けがわさん>
プレイ&感想、まことにありがとうございます。多分海外初プレイです。
スコアリングの対象になった産物は捨てない…ってのも、拡大再生産で面白いかもしれませんね。修正ルールではそれに似たルールがあったりしますよ。
おそらく最終形態はけがわさんが遊ばれた形より複雑なゲーマーズゲーム寄りになることでしょう。その方向性がいいのかどうかわかりませんが、あとは「合う人には合う、合わない人には合わない」でしょうがないかな、と思っています。