アレックスの家に集まってマイクBと僕とで3人でゲーム会。このメンバーだと本当に何でもプレイできるので、今までプレイしてみたくて出来なかったゲームをたっぷりと楽しむことが出来ました。
キズメット Kismet
(プレイ時間 30分)
夕方の渋滞に巻き込まれて遅れて到着すると、なにやら2人でサイコロゲームを丁度始めたところ。肩慣らしに早速ルールを教えてもらい一緒にプレイしてみました。ヤッツィーの亜流で、基本的なルールは同じですが、サイコロが3色に分かれており役や点数配分が多少違います。またキズメットという5つ同じ目(つまりヤッツィーなのですが)を出すたびに、他のプレイヤーがまだ達成していないもので一番簡単な役を無効に出来ることが一番大きな違いです。これによって1-6での合計を達成するのが難しくなっています。でもなんだかんだいってヤッツィーと殆ど同じような気がするのですが。1点差で負けたのはさすがにちょっと悔しかったです。
結果:アレックス 356、マイクB 290、自分 289
ドメモ Domemo
(説明 5分 プレイ時間 各5分)
ここで暫く前にイーベイで買ったドメモを初プレイ。厳密には大昔に1度どこかでプレイしたのですが、面白かったという印象だけしか記憶にないので今回が初プレイのようなものです。ルールだけ聞くとゲームになるのかなあと思うのですが、ちゃんとゲームになっているのが良いですね。
タイルには1から7まであり、1は1枚、2は2枚、というように全部で28枚あります。配られたタイルは自分では見ることが出来ません。相手全員に見えるように立てて自分の前に並べます。インディアンポーカーやコヨーテのように自分のタイルを推測するというゲームなのです。残ったタイルは裏向きのまま場の中央においておきます。この裏向きのタイルがわかれば自分のタイルは分かるので、みんな悟られないように裏向きのタイルを推測することになります。
手番には、例えば「自分は4を持ってますか?」などと聞いて、もし持っているなら隣の人がそれを抜いて場の中央に置く、それだけです。持ってなければ次の人の手番になります。こうして早く手札を無くしたプレイヤーの勝ちです。戦略として自分は持って無い番号をわざと聞いて混乱させられます。例えば3人プレイで相手2人がそれぞれ2を1枚ずつ持っているときにあえて「自分は2を持ってますか?」と聞くことで、伏せてあるタイルの1枚が2であると思わせることができます。単純なルールなのになかなか考えます。すぐ終わるので軽く3ゲームプレイしました。これは暫く定番化しそうです。
結果:アレックス3勝
にわとりのしっぽ Zicke Zacke Hühnerkacke +追加セット うんちふんじゃダメ! Zicke Zacke Entenkacke
(説明 5分 プレイ時間 各5分)
記憶ゲーム大得意のアレックスのために持ってきたニワトリ羽取り競争(にわとりのしっぽ)。拡張セットにはなんと木で出来たうんこがあって、これを使った拡張ルールをやってみたかったのです。神経衰弱の要領で自分のニワトリの次のマスと同じタイルをめくり、当たれば一歩進んでさらにめくれます。正しいタイルをめくり続けている限り進み続けられるのです。はずれると手番終了。他のニワトリを追い越すと、そのニワトリについている羽を全部とって自分のニワトリにつけることが出来ます。こうして誰かが全部の羽を集めると勝ちです。
めくるタイルは卵や鳥など紛らわしい絵柄が多いのですが、それでも12種類なのでゲームが進むにつれてどんどん覚えることが出来、ゲームはうまく収束するようになっています。誰かを追い抜くときはその1つ先のタイルをめくらなければならないのですが、タイルは絵柄でなくめくる順番で覚えてしまうので、うっかり間違えてしまうのも面白いですね。今回の拡張版はその記憶の曖昧さを更に応用したもので、誰かのうんこを飛び越えるためにはその1つ先をめくらなければなりません。失敗するとうんこを踏んだことになり、うんこの持ち主に羽を取られてしまいます。これによってミスが許されない場面があり、ゲームに緊迫感をもたらしているといえます。なかなかいい味を出しています。
結果:アレックス2勝、マイクB 2勝
モノポリー ストックエクスチェンジ Monopoly - Stock Exchange
(プレイ時間 3時間)
今日のメインメニューはなんとモノポリーのバリエーションです。これを買った理由はただひとつ、クニツィアがアレンジしたという部分です。とはいっても正直言ってそれほど期待してなかったのですが、買ったからには一緒にプレイしてくれる人を探さなければということで、なんでも付き合ってくれるアレックスとマイクBに見せると、結構興味津々で是非プレイしようということになりました。持って来てよかった。
テーマは株だけあって、色々な会社がボードに並んでいます。同系統の会社がカラーグループを構成するようになっており、家の代わりにオフィス、ホテルの代わりに本社を建てる様になっています。チャンスや共同基金はブルカードとベアカードになっており、株ゲームのテーマに沿っています。それでも、おなじみの靴やアイロンのコマがついてくるところやボード全体の構成など見た目は普通のモノポリーです。
大きな違いは、22ある会社は株が9株ずつあって最大株主が社長となるところ、これらの株や止まったときの滞在費を管理するために電池式で動く株記録装置がついてくるところです。株価や滞在費は株の売買によって上下し、また誰かが滞在したりしなかったりでも上下します。これがどういう計算の元に算出されているかが分からないのが歯がゆいのですが、もともと運の大きいゲームなので実際の株の雰囲気としては良く出来ていると思います。おまけに常に株価がリアルタイムでちょっとだけ上昇、下降しているのもリアルです。
サイコロを振って止まった会社を買う代わりに、5株買って社長になります。もちろん社長になりたくなければ競りにかけることもできます。また新しく社長になれなかったときには自分が止まった会社を2株か、任意の会社を1株買うことが出来ます。他のプレイヤーが社長である会社に止まると滞在費を取られますが、株価や滞在費は記録装置によって管理されているため、止まってみないと正確な値段は分かりません。自分でそこの株を持っていると滞在費は格段に安くなります。よって安全に進めるためには色々な会社の株を買っておくことが大切です。
カラーグループ全ての社長になると滞在費は上がり、さらに社長はオフィスやホテルを建てることが出来ます。3-4株もっていると社長でなくても結構な利益が入ってくるため、揃えさせて利益を得るという作戦があるのがいいですね。あとルールでいいなあと思ったのは滞在費は全て銀行に払うことです。記録装置が誰にいくらの収入があったかを覚えていて、GOを通るときに給料の200と一緒に利益を一気にもらうことが出来ます。それまでは殆ど収入がないの状態で一周耐えなければならないのですが、株をこまめに売ったりできるのでわりと何とかなります。
今回はこの装置の使い方からいろいろ雑談しながらプレイしたので3時間になってしまいましたが、次回からは2時間かからずにプレイできると思います。モノポリーが好きなプレイヤーにはとりわけ受けがいいと思います。面白かったので近いうちにまたプレイしたいですね。ただ、株はギークにあるプレイエイドを使ってプリントアウトした方がいいと思います。
結果:マイクB 6363、アレックス 6220、自分 破産
クローク アンド ダガー Cloak & Dagger
(説明 10分 プレイ時間 各55分)
やっと手に入れた古いスパイゲーム。念願の初プレイです。コンポーネントは封筒とカードだけなのですが、これがうまくスパイが機密書類をあつめるという雰囲気を出しています。封筒は20あって様々な場所を表しています。プレイヤーは自分のスパイカードをどこかの場所(封筒)でX、Y、Z、3種類の機密書類カードと一緒という状態にすれば勝ちです。この時、他のプレイヤーのスパイがいては勝ちになりません。
まずは自分のスパイカード2枚をどこかに潜入させることから始まります。そのあとの手番には封筒1つ確認することが出来ます。もしも空だったら新しく機密書類を入れます。このときみんなにどの封筒かを知らせなければなりませんが書類の種類は言う必要がありません。
もし選んだ封筒に自分のスパイがいれば手札に戻すことが出来ます。このとき、同じ封筒のカードを一枚一緒に手札に出来ます。次の手番には必ず手札を全て同じ封筒にいれなければなりません。つまりスパイを使って2手番で移動、または運搬ができます。面白いのは相手のスパイを運搬することも出来ます。誘拐ですね。これをされると運良く見つかるまではスパイは1人だけなので結構大変です。
他のサイトにも書かれているように、やはり封筒を開けてみたときが面白いです。いると思っていた自分のスパイやあると思っていた書類が忽然と消えていたり、書類やらスパイやらが大集合していたりと笑いが絶えません。今回は封筒はパッケージの箱に入れてまわしてましたが、箱が丈夫ではないのでちょっと心配です。
結果:マイクB 1勝、アレックス 1勝
グラグラカンパニー Gra-Gra Company
(説明 20分 プレイ時間 1時間20分)
R-ECOの作者、カワサキさんの代表作です。以前からプレイしてみたかったのですが漸く初プレイ。ジェンガと会社経営をあわせという一風変わったゲームで、なかなかよくできています。最初は3階建てのビルからスタート。投資先を決めたらゲーム開始です。手番には投資先のビルに階数と同じだけビルコマを積んでいくのですが積み方によって積まなければならない階数を調節できます。5つ以上積むと投資しているプレイヤーには得点が入り、また最大の高さを積むとラウンド終了時のボーナスの対象になります。逆に崩してしまうと倒産で減点です。
倒産のたびにビルコマを減らしていきビルコマを使い切るとラウンド終了。ここで強制のっとりという恐ろしいルールがあります。最大の会社が最小の会社をのっとらなければなりません。つまり最小の会社を構成するビルコマをすべて最大の会社の上に乗せなければならないのです。これに成功するか失敗するかでボーナスがあるのですが、3ラウンド中成功者はいませんでした。かなり不安定なテーブルだったせいもありますが。効率よくボーナスをもらうために戦略もあり、またあえてわざと不安定に建てたり最後ののっとり直前に逃げたりと色々な作戦がありそうで面白いです。
結果:アレックス 13、自分 12、マイクB 3 (単位 10000)
チョイス Choice
(説明 3分 プレイ時間 15-20分)
キャントストップで知られるサクソンの隠れたダイスゲームです。彼の著書 Gammut of Games でもソリテアダイスとして紹介されているゲームなのですが、それを知らなかったのでコンポーネントを見たときには唖然としました。写真の通り、5つのダイスが透明なケースに入っているだけ。あとはペンとスコアシートです。
手番には5つのダイスをキャントストップのごとく、2つずつペアにして記録していきます。残った5番目のダイスは別に記録します。例えば、2、3、3、4、4だと、7+7(5番目のダイスは2)、6+8(2)、5+8(3)、6+7(3)、6+6(4)、5+7(4)と多彩なチョイスがあります。ゲームを面白くしているのは5番目のダイス。これがまた曲者で3つまでしか目を選ぶことが出来ず、3つ選ぶとそれ以降はその3つのどれかを選べる限り選ばなければなりません。ごくたまに5番目のダイスが出なかったときはラッキーで5番目のダイスを無視することが出来ます。
5番目のダイスの3つの目のどれかを8回出してしまうとゲームオーバーです。そのときに他のペアで作った目をどのくらい進めたかで得点になります。1-4回はマイナス200点。5回は0点、6-10回は(基本点30-100)掛ける(回数マイナス5)です。このロストシティーを思わせるような得点方法と5番目のダイスがかなりこのゲームを難しく、でも面白くしています。
基本的にはテイクイトイージーのようにソロゲームなのですが。本当に得点をプラスにすることは出来るのかなあという感じで、最初の2ゲームは全員マイナスでした。3度目で漸く全員プラス点を出すことが出来たのですが。
結果:
1ゲーム目:自分 -40、マイクB -230、アレックス -310
2ゲーム目:自分 -110、アレックス -220、マイクB -340
3ゲーム目:マイクB 170、自分 140、アレックス 20
クローク アンド ダガー Cloak & Dagger
(プレイ時間1時間15分)
最後にもうひとつということでバリアントを入れてやってみました。ハザードカードと二重スパイカードです。ハザードカードは相手のスパイの行き先を、二重スパイは全員共通に使えるスパイです。ゲームにスパイスを与えているという意味では面白いと思いますがハザードカードの量はちょっと多すぎかなあと思いました。半分くらいなら混ぜても良いとおもいます。
結果:マイクB
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