スクエアオンセールと買ったばかりのバベルの塔をプレイしたくて急遽アレックスの家でゲーム会。(前回のレポートの2日後なのですが、多忙で時間がかかりました。すみません。これからちょっと時間に余裕が出来るので続けてアップしたいと思います)
スクエア オン セール Square On Sale
(説明 10分 プレイ時間 45分)
2日前に引き続き2度目のプレイ。マイクが初プレイなのでルールを説明し早速プレイ開始。3人でも十分面白いです。前回の反省を踏まえて、ビルを消費しようと、序盤からからコーナーを確保しに行きました。リバーシ効果で、中盤までにはボード上の半数ほどのビルを所有したものの、最後の1つを建てさせてもらえずどんどんのっとられて急降下。バブルがはじけたという感じです。コーナーで使った戻ってこないお金のためにビッド力が低下したことも原因ですね。終盤にはビルコマは3-4つ欲しい所です。そうでないと建てきって勝つのが難しいですね。
結果:マイクB 40、アレックス 30、自分 6
フレッシュフィッシュ FrischFisch
(プレイ時間 35分)
TGCではかなり定番なゲーム。このメンバーだと皆熟練しているので、妨害だらけでなかなか安全な場所を取らせてもらえず面白かったです。途中の一手のミスがあとで失点になるので結構慎重になるのですが、それでもさくっと終わるのもちょくちょく遊べる要因ですね。今回はなんと全員マイナスというハイレベルな結果に。(このゲームでは点数が少ないプレイヤーの勝ちです)
結果:自分 -7、アレックス -5、マイクB -3
エバーグリーン Evergreen
(説明 15分 プレイ時間 各20分)
リアルタイム音楽産業ゲーム。各自レーベルを受け持ち、6人の歌手の売れている頃を見計らって影響力で自分のレーベルに所属させ、コンサートを開き得点していきます。こう書くとなんだか分からないですがゲーム自体はシンプルで、それをリアルタイムにすることで緊張感を盛り上げています。
コンポーネントはアナログレコードEP版を模した6枚。真ん中の部分が回転するようになっており、レコードの針が示している数値がその歌手の人気度です。人気度は5から始まり、他のレーベルに移籍するたびに6、7、8、10、12と人気が上がっていきますが、12が絶頂期でそのあとはスランプに陥るのか再び5に戻ってしまいます。ほかにこの6人に対応するカードが手札として配られ、カードの数値が影響力を表します。各自3枚のカードを前にさらすのですが、最も影響力が大きいプレイヤーがその歌手を所属させるわけです。
手番は砂時計が落ちるまでの約1分。この間に最大3枚のカードをプレイします。カードは自分、他人のカードの上に置き置かれたカードと置いたカードの両方の歌手について影響力の変化を確認しレコードを動かします。なかなか忙しい。うまくプレイすると5人くらいは引き寄せられます。良い歌手が集まったとおもったらコンサートを宣言。手元の歌手の人気度の合計がそのまま点数になります。コンサートはゲーム中3回出来るのですが、宣言するかどうかがなかなか難しい。次にはもうちょっと高得点になるのでは?と思ってコンサートを渋っていると3回出来ずにゲームが終わってしまいます。
他の味付けとして、ヒット歌手(2倍)やギャラコンサート(2倍)などがあり、手番は短いので本当に緊張します。以前やったときは今ひとつかなあと思っていたのですが、これは面白い。しょっちゅうプレイするゲームではないかもしれませんが、このユニークさを買います。気に入りました。
結果
1ゲーム目:アレックス 153、マイクB 131、自分 129
2ゲーム目:自分 182、アレックス 177、マイクB 145
バベルの塔 Der Turmbau zu Babel
(説明 25分 プレイ時間 50分)
世界7不思議を共同で作り上げていくゲーム。アブストラクト色が強く、インターネットでの評価はあまり良くないようですが、それでもリメイクでないクニツィアとあっては期待が高まります。クニツィアではインペリウム以来のエリアマジョリティーゲーム。使い古されたメカニクスと言われますがどうアレンジしてあるのでしょうか?
ボードには8つの不思議が描かれています。4種類の建設材料カードを使って、建設に貢献していくことで得点を得ます。各不思議には4種類の建設材料に対応したトークンがランダムに3つ置かれ、トークンにはその材料カードの必要枚数が書かれています。(上級ルールでは2種類の材料が必要なトークンもありますが、今回はそれは使わなかったので各トークンとも1種類の材料を表しています。)
手番にはトークンを1つ選んで、建設を援助してくれる人を募ります。手番以外のプレイヤーは、該当する材料カードを好きな枚数(0からトークンに書かれた枚数の範囲で)手札から伏せて同時にビッドします。ここからがこのゲームの面白い所。手番プレイヤーはそれぞれの援助を受け入れてもいいし断ってもかまいません。合計でトークンに書かれた枚数を越えないように、誰の援助を受け入れるか決めたら、必要枚数に足りない分は手札からプレイし、トークンを受け取ります。各プレイヤーは使った材料と同数だけ貢献の証としてボード上にコマを置けます。各不思議でこのコマの数を競うわけです。
得点方法は3つあります。ある不思議で3つ目(つまり最後)のトークンが選ばれ、建設に成功すると不思議の完成となり、上位2位の貢献者(コマを最も多く置いているプレイヤー)はエリアマジョリティー式に得点が入ります。1位何点2位何点というやつです。この得点スキームはゲームが進むにつれてどんどんあがっていくので、自分のコマが多い所はなるべく遅く完成させたいものですが、未完成のまま終わるとお情け程度の得点しか入りません。また、不思議を完成させたプレイヤーはパワフルなボーナスカード(7種類ある)を1枚もらえます。これは手番を2度連続で出来るとか、カードを3枚補充できるとかいう感じです。
2つ目の得点方法はトークンを集めることです。ゲーム終了時に材料別に分け、同材料を多く集めると点数が高くなります。トークンは手番に選んで建設を成功させて得るのが普通ですが、他人が選んだトークンが欲しいときには、交換カードを援助するカードに混ぜます。つまり、自分が援助する分は手番プレイヤーの貢献となりますが、その代わりにトークンをもらうという取引のカードです。手番プレイヤーはトークンも欲しいので、かなり援助をしないと受け入れてもらえないのですが、この交換カードの使い方が悩ましいです。なおこのカードは使い捨てではない唯一のカードでゲーム中各自1枚ずっと持っています。
3つ目の得点方法はユニークです。他のプレイヤーが建設するときに援助を拒否されると提示したカード枚数だけ得点となるのです。このときカードは手札に戻るので、カードを全く使わずに得点できてしまうのです。このルールを読んだときにはちゃんと機能するのか不安になりましたが、実際にプレイすると面白い。とくに大量の援助を拒否すると、カードを消費せずにかなりの得点をされてしまい、これを繰り返されると貢献するのと同程度の点になってしまいます。時には早めに大量援助を受け入れてコマを置かせ、相手のカードを一気に減らして弱めることも大切です。
この3つの得点方法のバランスをうまくつかんでゲームを進めていき、ある材料のトークンがボード上からなくなるとゲーム終了です。トークンは4種類なので最低でも3つトークンは残るため、ボードの8つの不思議のうちの7つまでしか完成しません。この辺はうまくメカニクスとテーマがかみあっていますね。
今回はもちろん全員初プレイ。円柱ゴマの意味が分からず説明に手間取りましたが、ルールはシンプルです。クニツィアらしいクリーンなデザインでジレンマたっぷり。最初はみなカードの補充に走ってましたが(パスするとカードを一枚多くもらえる)、トークンを集め、ゲームの主導権を握るためにもパスはあまり良い手段ではないようです。かなりユニークなので最初は勝手がわからず、交換カードの使い方も難しいなあと思ったのですが、慣れてくると面白いですね。これは何度かプレイしたくなるゲームです。
ところで円柱ゴマは手番の順番と建設地を示す以外の意味はあるのでしょうか?ギークなどを読む限りはあまり意味はないコンポーネントみたいですね。ルールをどこかで間違えたかと何度も読み直しましたがもしあっているとすれば無駄なコンポーネントですね。ドイツ語が分かる人がまわりにいなかったので原文にはまだ当たってみてないのですが。これだったらボードゲームでなく、小箱にして8つの不思議を8つのタイルにしても良かったのでは?と思いました。
結果:自分 113、アレックス 79、マイクB 77
エクストラ Exxtra
(プレイ時間 各15分)
ここで出前で頼んでおいた中華料理を食べながらでも出来るダイスゲーム。アレックスお気に入りのゲームです。手が汚れていてもダイスゲームだとダイスを洗えば良いのであまり気になりません。続けて3ゲームもプレイしてしまいました。
結果
1ゲーム目:マイクB 21、自分 18、アレックス 10
2ゲーム目:マイクB 21、アレックス 13、 自分 8
3ゲーム目:アレックス 21、自分 14、 マイクB 3
プエルトリコ Puerto Rico
(プレイ時間 50分)
最後にプエルトリコ。マイクはまだあまりプレイ経験がないのですが、すごく良いゲームだからやりたいということ。丁度面白さが解ってきた所なのでしょう。それでも手を抜かない僕とアレックス。真っ先にタバコを製造、販売して抜きん出たと思ったのもつかの間。アレックスの造船所とトウモロコシ3つ、さらにコーヒー独占で負けました。建築に走りすぎたのがいけなかったようで、コスト10のビルを買うよりはコーヒーロースターを買って出荷を続けるべきでした。
結果:アレックス 66、自分 60、マイクB 59
おの
バベルの塔の円柱ゴマについて、Spielboxのフォーラムを見ると、雰囲気を出すためという理由のほかに実用的な理由として
・手番プレイヤーは誰かを表すため
・次の人が誰かを表すため
・誰が何色かを表すため
という解釈がありました。手番はずっと時計回りなので、それ以上の機能はない模様です。あるいは、これを使ってヴァリアントを作るというのもあるんでしょうか。クニツィアに聞いてみてはどうですか?
けがわ
コメントされていたのに今まで気が付かずすみません。
Spielboxからの情報、ありがとうございます。
プレイヤーは手元に自分の色の建物を持っているので、これら3つの解釈もあまり説得力はないような気がします。今では円柱は手元に置いたまま、もっぱら「建設現場を示す」という役割で使ってます。本人に聞くというのは考えませんでした。そういう手もありますね。
けがわ
おのさん、コメントが付いているのに気が付かずすみません。返事が遅れました。
問題の円柱の実用性ですが、プレイヤーは自分の色の建物を前に持っているので、これらの3つの解釈にはちょっと無理があるような気がします。むしろ一番有用なのは、円柱をボードに置くことで、今どこで建築が行われているのかを視覚的に表せることです。これでさえ、円柱がなくてもトークンを場に置くだけで十分なのですが。よって最近は各自手元に円柱を置いて、手番になったらそれを建設したい場所に置くような流れになってます。
本人に聞いてみるという手もありますね。特に特殊カードのバランスが少し悪いし、特殊カードは実は要らない気がするのですがあれは本人のアイディアなのかちょっと気になります。