TGC 2005.04.02

この日はRPG系のゲームのコンベンションでかなりの人がいましたが、いつものメンバーと隅のテーブルで淡々と重めのドイツ系ボードゲームをプレイしていました。



チグリスユーフラテス Tigris & Euphrates
(説明 25分 プレイ時間 1時間20分)
TE.JPGポールのリクエストで持参。箱の小さいメイフェア版です。僕も大好きなゲームのひとつですが、何故か周りでは評判が良くないこともあって、なかなかプレイ機会に恵まれません。本当ならコンスタントにプレイしたいゲームなのに。今回も残りの2人は少々否定的。アレックスは「面白さを感じたことがない」と言い、ジャックは「一度だけしかプレイした事がなく、何がなんだかわからなかった」と言います。そんなわけでルール説明もおさらい以上に時間がかかりましたが、プレイ開始。

序盤は緑が2枚あったので黒と緑の指導者を置いてお互いに伸ばして繋げて財宝を取るという作戦を取りました。しかし繋がりそうになると、ポールが向こう側に緑の指導者を置いてきたり、内戦を仕掛けてきたりと簡単には財宝を取らせてはくれません。タイルの引きも偏りがあり緑は最初の2枚だけだったので強い動きに出れませんでした。緑と黒から始めたのに、何故か赤と青の勝利点ばかりたまっていきます。これはまずいと思いモニュメントを建てるか奪うかを考えますが、それがちょっと手遅れで初期に順調にモニュメントを建てたアレックスが途中何度か他人に奪われながらもほぼ支配を続け、僕とボールが実りの無い戦争をしている間に抜かれていたようです。12点も取っていたのは驚きました。「やっと面白さが解ってきた」とのアレックス。ただジャックは戦争に巻き込まれて終盤まで2点だったとの事で完全に嫌気が差してしまったらしいです。残念。結構そういう意味では難しいゲームですね。ルールもそんなに多くないし良いゲームなのだけどなあ。
(以前のレポートはここ

結果:アレックス12、自分8、ポール 6、ジャック 5



電力会社(新版)アメリカマップ Power Grid (American Map)
(説明 10分 プレイ時間 2時間10分)
Power_Grid.JPGここで5人に増えたのでジャック持参の電力会社(新版リオグランデ)をプレイすることになりました。各プレイヤーは発電所を競り落とし、なるべく多くの都市に効率よく電力を供給します。5人なので最初に17都市繋げたプレイヤーが出た時点で終了(注:5人の場合は15都市で終了です。この時は間違ってプレイしていました)。その時に最も多くの都市に供給したプレイヤーの勝ちです。ちょっとひねりのある競りのシステムと、燃料や送電線のマネージメントなど一筋縄ではいかない経済ゲームです。

以前に旧版の概要は書いているので、主な違いだけまとめておきます。まずはクレヨンでの送電線引きが無くなったこと。これは賛否両論分かれる部分だと思いますが、ゲームのエッセンスを失わずに時間が相当短縮したので良い部分だと思います。細かく相手をブロックしたりする楽しみはなくなりましたが、短縮するとしたらやっぱりこの部分でしょう。さらにボードは両面となってドイツとアメリカの2種類のマップが遊べます。あとは細かい部分でフェイズの違いが明確になったことや発電所の数値の変更などがありますが、まだ詳しく調べてません。

旧版のクレヨン式は5回ほどプレイしたことがありますが、新版はこれで2回目。1回目はドイツマップだったので今回はアメリカマップをやってみようと言うことになりました。アメリカマップではやけにロッキー山脈越えが高くつくのでバランス的にはどうなのかなあとポール。それを試す意味でもまあ一回くらいはプレイしなくては。5人なので6地域のどこかは使わないのですが、今回は北西部(シアトルがある部分)は使いませんでした。

初プレイのクリスを除いて全員東海岸からスタート。建設による直接の妨害はありませんが、込み合っているとかなり遠くまで建てるのでお金がかかります。ステップ1では各都市1人までしか建てられないので東から徐々に埋まっていき、ついにポールが大金を払ってサンタフェに置いてサンタフェ以東が全て埋まる状態になりました。ここで大金を払って7都市目をつないでもステップ2になるのは次のラウンドからで、都市数が最大なので建設は一番最後となることもあってうまみがまったくありません。よってだれも7都市をつながないでお金を貯める硬直状態が暫く続きました。旧版ではステップは7都市繋いだ瞬間に変わるので先に繋いで一気にそのまま10都市くらい安く繋ぐという作戦があったのですが、どうもこれはルールを読み間違えていたみたいです。個人的には1830っぽくて良いルールだと思うのですが。

Power_Grid_2.JPG中盤、唯一リサイクル発電所を持つクリスは格安燃料の独占を続けます。僕はウラニウム、石油、風力の三本立てでそれなりに効率よく発電を続けていたのですが、14のリサイクル発電が市場に出たとたんに反射的にビッドしてしまいました。なんと全員パスで強制的に買うはめに。考えてみればウラニウムも石油も燃料を買いだめてあったので、ごみ燃料を適正価格にするという目的以外には全くメリットの無い買い物をしてしまいました。これで25くらいは無駄にしたと思います。結構この出費があとまで尾を引きました。

そうこうしているうちに発電所カードが一巡しステップ3に。ステップ2が全く無いという初めて見る展開となりました。各都市3人までなので建設ラッシュが続きます。アレックスが持ち前の経済ゲーム強さを発揮し大量に建設。ゲームは一気に終盤へ。17都市送電を目指して、ポールと僕は2人とも7都市の発電所が必要なのですが、その最後の1つが市場に。ビッドは2人の間で高騰し、結局ポールが80で競り落としました。こうなると僕はあと2つは買わなければならないのですが、作戦を変えて6都市の発電所を購入。なるべく早く17都市を繋いで逃げ切りを図ります。そんな夢もつかの間、アレックスが余裕で17都市連結、電力供給で勝利してしまいました。(旧版の概要はここ

ラウンド数一覧:計10ラウンド
ステップ1:8ラウンド
ステップ2:0ラウンド
ステップ3:2ラウンド

結果:アレックス 17、自分 15(12)、クリス 15(10)、ジャック 13、 ポール 11
(単位は都市数。括弧の中はタイブレークの残金)

SHARE