急遽金曜の夜にゲームをやろうと集まったアレックス、マイクと僕の3人。中間地点のアレックスの家でゲーム会となりました。
ドン Don
(説明 10分 プレイ時間 15-25分)
なんと表現していいかわからないユニークな競りゲームです。この前6人でやってなんとなく未消化だったこともあり、その後3人がベストというのを聞いたので再プレイ。やはり3人のほうがプレイヤー間の絡みが強烈で面白いです。各数字が3枚ずつあるのが悩ましく、それだけで様々なシチュエーションが生まれます。3人1枚ずつならその数字は完全無視だし、2人1枚ずつだと持っていないもう1人がビッド面で有利、など。このあたりの関係から、4人くらいでも結構いけるのではないか?と思いました。
今回は自分のドンなのでギークから以前ダウンロードしたカード構成表がプレイエイドとして人数分入ってます。各スートの特色が分かるというだけでゲームは面白くなりますね。ムガルなども手書きのカード構成表を入れています。やはりこういうところにこだわるのはボードゲーマーでなくカードゲーマーだからなのかなあ。
結果:
1ゲーム目:マイク 34、自分 18、アレックス 6
2ゲーム目:アレックス 25、自分 19、マイク 13
3ゲーム目:マイク 25、アレックス 17、自分 13
(ゲームの概要はここ)
トップバナナ Top Banana
(説明 5分 プレイ時間 15分)
プレイヤーはサルとなって5巡後に山の頂上近くにいることを目指すゲーム。子供用ですがあなどれません。各自1-5のカードを持ち、手番にはカードを1枚プレイ。その数だけ山を登るか降ります。ただし他のプレイヤーのサルがいるマスは数えないので、相手プレイヤーとの相対的な位置関係が重要です。また直前のプレイヤーと同じ数字は出せないという縛りもあり、うまく頂上に着くよう調整しなければなりません。全員がカードを使いきったときに最も頂上に近いプレイヤーが2点、次に近いプレイヤーが1点で、誰かが5点取るまで続けます。2ラウンド目からはサルは前ラウンド終了したところから始めるので、毎ラウンド自動的に違ったセットアップになります。
買った当事、簡単で面白いこともあってそれこそサルのようにプレイしたゲームです。暫くプレイしていませんでしたが、この冬にメビウスで購入した「ゲーム記:名ゲーム列伝外伝1」に載っていたバリアントを読んで再び興味がわきました。そのバリアントとは途中で方向転換は出来ないというものです。つまり山頂に着くまでは登り続けなければならず、同様にふもとに着くまでは降り続けなければなりません。これだと、2ラウンド目以降でも山の下半分も大事になってきます。頂上とふもと、2箇所での相手飛び越しの綾も面白く、ラウンドでのスタート位置によっては頂上を目指さずに次のラウンドのための場所を取りに行くなどということもあって、かなり戦略的になると思いました。このバリアントを考えてくれた著者に感謝。
結果
1ゲーム目:マイク 5、アレックス 4、自分 3
2ゲーム目:アレックス 5、自分 4、マイク 3
プエルトリコ Puerto Rico
(プレイ時間 55-60分)
ここでアレックス所有のプエルトリコをプレイ。マイクだけはまだ数回しかプレイしたことないのですが、好きなゲームなので是非やりたいとのこと。僕も結構久し振りです。とりあえずルール説明をする必要が無いのですぐに始められます。とはいっても建物を並べるのに時間がかかりますが。最初の Governor 決めはインディゴ2枚ととうもろこし1枚の3枚からランダムに引いて決めるのが習慣になってます。皆さんはどのようにして決めてますか?
1ゲーム目は最近よくやる安いもの3種生産作戦。2番手だったのでインディゴがあったのですが、だれも生産してなかった砂糖をまず生産。そのあとインディゴやとうもろこしへと拡大していきました。独占の砂糖を小さな市場を使って売ることが出来たのでお金にもそれほど困らずに工場建設。さらに港も建設しすんなりと勝ってしまいました。
2ゲーム目は小さな市場とともに大きな市場も建設。ダブル市場作戦という一時よくやった手で、工場が買えなかった時等は結構これでもいけます。今回はお金は余っていたのでさらに欲張って工場まで建ててしまいましたがあとから考えたら出荷で封じられていたので造船所の方が良かったですね。結局小さな倉庫を買ったのですがちょっと手遅れ。港を買うも追いつかず。最後はアレックスと僕が4点の建物を2個ずつ買うが4点の建物1つしかないマイクが市長を選ぶわけは無く終了。まあそうなるだろうと思ってもお金が余っていたので4点の建物を買ったのですが。肝心のスコアはなんとアレックスと同点の47。タイブレークである未出荷の生産物とお金も11と10の1差で負けてしまいました。これだけ僅差だと悔しいですね。
結果
1ゲーム目:自分 60、マイク 54、アレックス 43
2ゲーム目:アレックス 47(11)、自分 47(10)、マイク 31
(ゲームの概要はここ)
政治献金ゲーム Stimmvieh
(説明 5分 プレイ時間 15分)
モールワールドやアドアクタの作者、メイヤーのカードドラフトゲームです。テーマはその名の通り政治献金集めで各プレイヤーは政党を受け持ちます。手番には自分の10枚の政治家カードを使ってプレイヤー人数と同数、場に表に並んでいる献金カードか得票カードを取っていくだけ。各カードにも1-10の数値があり、それ以上の説得力を持つ政治家カードで無いと取れません。これを10回繰り返して、得票が多いプレイヤー半数強は献金を2倍に出来ます。こうして献金が一番多いプレイヤーの勝ちです。
よくできているのは場の補充の仕方です。まず献金カード、得票カードの山札はどちらも表向きで、トランプのツーテンジャックのように次のカードが見えています。ゲームの初めに各自、政治家10枚を公開する有力候補者4枚と手札となるその他6枚にあらかじめ分けておき、このどちらを使うかによって次の補充カードの種類が決まります。有力候補者を使ってドラフトした場合は得票カードが、手札を使った場合は献金カードが補充されます。つまり間接的に場のカードをある程度コントロールできるわけです。
他にも説得力と実際の献金や得票の数値の関係など、カードドラフトに絞ったゲームとしては非常に良く出来ています。コンポーネントは色画用紙のカードと謎の絵柄ですが、ゲームが良いとコンポーネントまで良く見えてしまうのが不思議です。カードドラフトゲームといえばぼろ儲け会社やスティムトソーが思い浮かびますがそれに勝るとも劣らないゲームです。
この不思議な感覚を皆気に入ってくれて3ゲーム連続プレイ。2ゲーム目では票による2倍効果無しで勝ちました。3ゲーム目はタイだったのですがタイブレークはないみたいですね。
結果
1ゲーム目:自分 150、アレックス 130、マイク 70
2ゲーム目:自分 110、アレックス 100、マイク 100
3ゲーム目:自分 130、アレックス 130、マイク 95
(以前のレポートはここ)
塔へ戻れ Off to the Tower
(プレイ時間 15分)
マイクが持参してきた唯一のゲームです。ラベンスバーガーから出ていた古い子供向けのゲームで、本人はジョークのつもりで持ってきたらしいのですが、何故かプレイすることに。各自2つのコマを持ち、サイコロで進めていってゴールまで丁度の数でたどり着かなければなりません。サイコロは2つ振りますが好きなほうの目を選んで使うことが出来ます。各マスは色が塗られていて、止まったマスが自分のコマと同じ色だったらもう一手番。これが結構連鎖します。また他人のいるマスに丁度止まると、そのコマをスタート地点の赤い塔に追い返すことが出来ます。赤い塔の中はコマ1つ分しか入れないので、あらたにだれかが塔に戻って来るとそれを上から押して以前からいたコマをばねを使って開放するというギミックです。このギミックが単純だがなかなか楽しい。子供向けの双六だが少々考える所もあって悪くは無いと思いました。丁度頭も疲れてきた所だったので2度プレイ。童心に帰れたみたいで楽しめました。
結果
1ゲーム目:1位 マイク、2位 アレックス、3位 自分
2ゲーム目:1位 自分、2位 マイク、3位 アレックス
ヘキセンレンネン Hexen Rennen
(説明 10分 プレイ時間 40分)
タイトル通り、魔女のレースをテーマにしたゲーム。牛乳キャップのような丸いタイルでランダムにコースを作るところからゲームは始まります。各自に自分の色のタイルが配られ、コースの序盤、中盤、終盤に各自4枚ずつ配分し、それらを裏向きにして混ぜて並べてコースを作ります。ある程度どこに何を仕込んだか覚えておくといいのでしょうが、もう深夜なので記憶力が追いつきません。ゲームが始まると手番にサイコロで進み止まったタイルを表にして指示に従います。自分のタイルだったらその数値だけ進めたり自分の魔法タイルではカードを使って更に進めたり出来ますが、相手の魔法タイルだったら逆に相手にカードを使われてその分後戻り。これが連鎖するので大逆転がありますね。
実際にプレイすると細かなルールで戸惑う所がありました。魔法のマークは連鎖するのかしないのか、どういう場合にカードを出す義務があるのか、など結構ややこしいです。雰囲気はいいのでもうちょっとすっきり作って欲しかったかな。コンポーネントは噂どおり可愛いですね。
結果:マイク 10、アレックス 4、自分 3
あきお
トップバナナかあ。これおもろいのは解るんやけど、内容の割に高くて結局買わず終い。何度も手にとったんやけど。2000円なら買うてたのにな。
bisco
3人Donがアレじゃなくて良かったです。
それはともかく。トップバナナは楽しいゲームですよね。しかしあれが立体でなく平面&直線だったらオモシロ半減だったでしょう。そう考えるとシュミットは偉大。
政治献金も、けがわさん、puppiさん、不肖私あたりからムーブメントが起こりそうな予感。いや、むしろ起こしますよ、私めが。・・・・やっぱり無理です。
けがわ
おお、トップバナナファンが2人もいたとは!これってアメリカでは無名のゲームですが日本ではそれなりに知られているみたいですね。他のゲームで代用して平面でプレイしたこともありますが確かに面白さは半減です。あの猿山が良いですね。でもボードは要らなかったような気がしますが。
3人ドンはなかなか良かったです。少なくとも6人よりは数倍面白いですね。今日はシャハトのムガル、そして再び政治献金ゲームをやってしまいました。