ウォルドーフゲーム会はメリーランド州ウォルドーフという小さな町で第2金曜(今月と来月は都合で第3金曜)の夜7時から12時過ぎまで行われるゲーム会です。主催者は神父のピートで場所も教会です。彼のゲーム好きがこうじて始まったそうです。音響設備が良いのでスカッド7などをプレイするにはうってつけです。1月は日本に帰省、2月は病気のため不参加だったので3ヶ月振りの参加。参加者合計10人。プレイしたゲームはドン、マンマミーア、ジュピター、ニワトリ大混乱、オールドタウン、スティーブンソンロケット、アッティカ、ターフマスターです。その他にゴア、ノイラント、エルグランデがプレイされていました。
ドン Don
(説明 5分 プレイ時間 35分)
マイクが説明している所に僕が到着、混ぜてもらいました。ムガルのひとつ前にあたるシャハトのキレのある競りゲーム。テーマは一応マフィアの縄張り争いですが、あまりそういう雰囲気はないです。山札から1-3枚めくられたカードが競りにかけられます。競り勝った人のチップをそれ以外のプレイヤー間でハリウッド式に等分するので、いくらで競り落としたかが重要になります。カードには0-9の数字が書いてあり、もしも他のプレイヤーの競り値の1の位が手持ちのカードと合致したらチップは独り占めです。そのかわり手持ちのカードのビッド値を言うことは出来ません。例えば2、7と持っていたら2、7、12、17、22、・・・などの値はビッド出来ませんが誰かの最終ビッド値がこれらの数ならばチップは独り占めというわけです。不思議なルールですね。カードは色別に分けてコロレット式に得点します。
ビッドのルールを把握していないとゲームが破綻してしまう恐れがあります。あとビッド値によって誰にチップを取らせるかというキングメーカー的な部分もあります。それにもかかわらず緊迫した良いゲームです。ただ6人はちょっとランダムすぎで3-4人くらいがいいのではと思いました。
結果:自分 16、マイク 12、エリック 7、ピート 6、ルーク 6、エド 6
後から来た4人はゴア Goa を始めたので6人を3人2組に分けました。マイク、ピート、エドが新作らしいノイラント Neuland をプレイする間にルーク、エリックと僕は軽いゲームを3つ。ノイラントは見た目が面白そうだったのですが、またの機会ですね。
マンマミーア Mamma Mia!
(説明 5分 プレイ時間 30分)
この前TGCでルールを間違えていたこともあって再プレイしたかったゲーム。今回は前より頭がさえていてピザをどんどん完成していきます。ただ、またルールを間違えて3人プレイなのでカードをぬくのを忘れていたため僕とルークが3ゲーム目のはじめ辺りで8レシピ全て完成してしまうことに。なんか易しすぎるなあとは思いましたが・・・ということで、今度こそちゃんとしたルールでプレイしたいものです。このゲーム、「なかなかちゃんとプレイできないゲーム」ベスト5に入りそう。簡単なルールなのに。
ジュピター Jupiter
(説明 5分 プレイ時間 5分)
1993年に雑誌 Spielbox で発表されて10年。何故か今頃になって製品化されたクニツィアの目立たないゲームです。箱も70年代のゲームかと思うようなデザイン。ルールはその場で読みましたが、問題ないくらい簡単なゲームでした。手番には自分のコマか振ったサイコロを好きなマス目に置くだけ。自分のコマとサイコロが縦横で一直線上にあるとサイコロの目だけ得点する、それだけです。市場のお店のタイルをサイコロにした感じとえば分かりやすいかも知れません。シンプルですが結構考えました。5分で終わるのもいいところ。2回プレイ。市場のお店と同様に2人がベスト人数という気がします。
結果
1ゲーム目:自分 55、ルーク 50、エリック 34
2ゲーム目:自分 42、エリック 42、ルーク 40
ニワトリ大混戦(ヘンネンレンネン) Hennen Rennen
(説明 5分 プレイ時間 10分)
クニツィアの短時間ゲームその2。The Table Game Which Plays Happily の鷹村ナクトさんから安く譲っていただいたゲームです。コンポーネントの感じから子供用に見えますがなかなかよく出来ています。ゲームは10ラウンドで手札は10枚。ただし一度に3枚までしか見れません。第1ラウンドは一斉出しですがそれ以降はトリックテイクのごとく前回の勝者から時計回りです。ラウンドに勝つことにより勝ったカードはボード上に置かれ点数となるのですが、下手すると失点になります。
まず変わっているのが2番目に強いカードが勝つということ。トランプのミドラーみたいです。あるいはスートは無く1-100までの数字なので同作者の綱渡りに似ているかも。次に勝ったカードはボード上のマス(8点からマイナス1点まで)の空いている好きなマスに置くか、既に置かれている弱い(低い)数字のカードを押しのけることが出来ます。押しのけられたカードは一段下へ、そこが埋まっていたら弱い方が下へ、というように連鎖し、一段下がることに最終得点は下がるばかりかその場でマイナスのペナルティーがあります。よって弱いカードで勝つとどのあたりに置くのかが悩ましいです。これはやはり同作者のエクストラに似てますね。100枚中3人だと30枚なので読めない部分も多いのですが、かなり燃えました。今度は使うカードを制限して(3人なら1-30だけとか)もっと戦略的にプレイしてみたいです。
結果
1ゲーム目:ルーク 34、自分 24、エリック 16
2ゲーム目:自分 32、ルーク 21、エリック 18
3ゲーム目:ルーク 35、自分 28、エリック 24
後編に続く
bisco
donはたしかに「うっかり」がゲームを壊す恐れがありますね。でもそれも含めてのオモシロなのだと理解することにしています。後先ごっちゃで、○○方式という部分も少なくないですが、それでも強烈な独自性を持ち得た稀有なゲームだと思います。
にしても、donは3人ベストですよ。本当に。っていうかフェドゥッティがそう言ってますから(引き摺り過ぎですな)。
けがわ
そうですね。ついハリウッド方式とかコロレット方式などと書いてしまいましたが、持っているカード値が1の位の数値はビッド出来ないというのはかなりユニークです。ただ、初めてプレイしたときに、1の位でなくその数の倍数にしたほうが面白いのに(カードの数値構成は考え直さなければなりませんが)などと思いました。
3人がベストですか。一度だけ3人プレイした事があります。3人になったときにまた試してみます。
bisco
あれ・・・・。3人ベストは私とフェドゥッティだけの予感・・・・。