ボードゲームプレイヤーとしての最大のジレンマは、毎年大量の新作の中で数多くの種類をこなすことと特定のゲームをやりこむことの両立だと思います。好きなゲームでも意外と2-3回ほどしかプレイしていなかったりします。逆に短時間ゲームや教えやすい、とっつきやすいゲームは気づかずに何度もプレイしています。一年を振りかえる意味も込めて2004年に遊んだ205種類、延べ951プレイのうち最も遊んだゲーム20+を取り上げてみました。これで僕(けがわ)の日常のプレイ傾向が分かると思いますので今後のプレイレポートを読む際の参考になればと思います。全体的には新作はあまりプレイせずに過ごした一年だなあと思います。みなさんの2004年はどうでしたか?
なお、このデータはボードゲームギーク(BGG)のプレイゲームの記録(カレンダー機能)をもとにしています。当サイト play:game のデータベース pgdb でも気軽にカレンダーにプレイ記録をつけることが出来ますので、皆さんもこうした統計を取ってみてはどうでしょうか?意外な傾向がわかって面白いものです。各ゲームの評価ページで「評価を編集する」をクリックするとプレイ記録を入力できます。もちろん、各月や各年の集計も出来ますし、他のプレイヤーのものと比べたり、pgdb全体で最もプレイされたゲームなども見ることが出来ますので、データベースの一環としての意義は大きいと思います。BGGの今年最も遊ばれたゲームのような統計が将来 pgdb でも取れれば良いなあと思います。
1.ブラフ Bluff (バリアントのフラブ Ffulbも含む) 72回
正直このゲームがプレイ回数第1位とは意外です。1回のプレイ時間が短いのでつい4-5回と続けてしまうこと。友人の数人かに熱狂的なファンがいることなどが原因ですね。ゲーム会で最後はブラフを数回やっておしまいということも多かったと思います。ブラフは席順が非常に関係してくることや負け抜けなことなど欠点はありますが、やはりギャンブル的なものというのは人の心をつかむものなのでしょうか?これからも末長くお世話になりそうです。
2.ハイパーロボット Rasende Roboter (リコシェロボット 初版、第2版) 51回
パズルの早解き競争なので厳密にはゲームではないのかもしれませんが、レベルの同じプレイヤーが見つかれば、こんなに末長く遊べるゲームもなかなかないと思います。今年は例年に比べてプレイ回数が少なかったかなあと思いましたが、それでも50回。手を使わないので昼休みに食事をしながらできるのも良い所。やったうちの半分くらいはターゲット2つ同時でのプレイ。あとはビッドのバリアントとしてシークレットビッド方式なども試してみました。時間内にビッドを紙に書いてその差が点数になるというものです。 このゲームについては一度時間をかけて記事を書いてみたいと思ってます。
3.カタンの開拓 Die Siedler von Catan (カタンブックシナリオを含む) 44回
ドイツゲームにはまってしまった友人数人のおかげでこのプレイ回数に。このうち21回は10回連続と11回連続プレイをしてしまった2日分。個人的にはやりつくしてしまった感がありますが、違ったメンバーとプレイしたりシナリオを加えたりするとまだまだ楽しめます。航海者シナリオはあまり好みではないのですが、更に進化させたカタンブックのシナリオはよく出来たものが多いと思います。この冬はカタンエクスプレスを7回ほどプレイ。写真はカタンエクスプレスプレイ時のものです。
4.プエルトリコ Puerto Rico 37回
アレア大箱ではダントツのプレイ頻度。最近は1ゲーム45分くらいでのプレイ。2人でのプレイ回数も多く、2人だとつい3回くらいプレイしてしまいます。多人数ゲームとして公式に2人用がないのに珍しく2人でも機能するゲームです。一度はサンファンをプレイしたものの、やはりプエルトリコにはかなわないかなあというのが正直な感想。まだまだプレイすると思うので、目下準備を簡略化するためのトレイを製作中。まだ拡張は1度しか試してないのですが、そろそろ拡張も入れてプレイしたいものです。
5.キャントストップ Can't Stop 31回
ダイスゲームはやはり気楽に出来るので10位以内に2つも入ってますね。ゲームにあまり慣れ親しんでない人達にも好評です。2人から4人まで何人でも楽しめます。2人のときは先に4つ取ったら勝ちというように勝利条件を厳しくしています。結構みんな真剣で、3つの目の確率表(BGGからダウンロード可能)とにらめっこしながらプレイする友人も。
6.サンファン San Juan 30回
アレア小箱で一番のプレイ回数。一時期、相当続けて遊んだもののやはりプエルトリコにはかなわない。ということで最近はめっきりプレイしてませんが、30回遊んだからいいのかな。どうも自分の好みでは無い方向へ簡略化されてしまった気がしています。つまり他プレイヤーとの絡みが薄くなり、カードの種類が増えてしまったということなのですが。短時間で出来るのは長所ですがプエルトリコが45分で出来るメンバーならあえてサンファンをやるのかなあという感じです。なんだかネガティブですみません。
7.ハイソサエティー High Society (珍獣動物園)28回
毎年コンスタントによくプレイしているハイソサエティー。今年クニツィアで一番プレイされたゲームはこれ。短時間競りゲームの傑作だと思っています。有るようでない相場、使いすぎたら負けのルール、両替できないなどジレンマたっぷりです。絵柄は初版のものが好みですが、第2版や珍獣動物園も悪くないです。個人評価は10。これからもお世話になるゲームでしょう。
8.トラックス Trax 25回
最もプレイされた2人用アブストラクト。ゲーム自体は古いのですが、携帯性がありプレイも短時間で面白いです。ループを作るか8マス分縦横につなげるかだけなのですが、一度に数枚置ける場合があるのが面白いところ。2人用アブストラクトは相手に恵まれるか恵まれないかでプレイ頻度がずっと違ってきます。このところ相手に恵まれていてアブストラクトのプレイ頻度が上がりました。トラックスはアブストラクトゲームマガジンに戦略が載っていて多少研究してしまいました。今年2005年はさらにアブストラクトをプレイしそうです。
9.クルクルケッコー Looping Louie 24回
最もプレイされたアクションゲーム。モーターの力でくるくるまわる飛行機から自分のニワトリチップを守れ!子供ゲームだと思ったら大間違い。シビアなタイミングと力加減が要求されます。トーナメントルール(3回勝って勝利)で1回と数えてます。2人でも2つづつもってできるし、スキルが結構要求されるので飽きません。270度アタック(左側のプレイヤーを狙い撃ち)が完璧にマスターできるまでにはまだまだ時間がかかりそうです。
10.ロスト シティー Lost Cities 23回
最もプレイされた2人用カードゲーム。場合によって3ディールで1ゲームと数えたり1回ちょっとした合間にやって1ゲームと数えたりなので結構いい加減な数え方です。まあ仕方ないですね。とにかく中毒性の高いゲームでいまだにコンスタントにプレイしています。
11位から20位までは以下の通り。
11.ラー Ra 21回
12.頭脳絶好調 Einfach Genial 15回
12.蚤のサーカス Zirkus Flocati 15回
14.ガイスター(ファンタスミ) Geister/Fantasmi 14回
15.コロレット Coloretto 12回
16.フリンケピンケ(トール、クアンダリー) Flinke Pinke/Thor/Quandary 11回
16.王と枢機卿 Kardinal und Koenig 11回
16.モダンアート Modern Art 11回
19.アッティカ Attika 10回
19.古代ローマの新ゲーム Neue Spiele im Alten Rom 10回
19.ストーンヘンジ Stonehenge 10回
こうしてみるとプレイ回数の多いゲームというのは何かしらの魅力があるものだと思います。2004年に出たゲームはサンファンと頭脳絶好調くらいでしょうか。なにやら最近新しいゲームを買うペースが落ちていることにも関係してますね。今年2005年はどんなゲームをプレイすることやら。
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