6月11日金曜は恒例の月一回のゲーム会。今回は僕の車が調子が悪く、TGCのアレックスを誘って彼の車で一路ウォルドーフへ。人数は14人くらいでかなり集まりました。常時3テーブルくらいで進みます。僕がプレイしたゲームはトラックス、キングミー、サンクトペテルブルグ、暗闇のフロア、ギャロピンピッグス、マメじゃないよ、ハンザ、バンパイア。その他に、ブラフ、フォーセール、ゴア、カルテル、クレイジーダービー(トレンディーのリメイク)、メキシカ、戦いの翼-皆が知ってるエースたち Wings of War - Famous Aces などがプレイされていました。
トラックス Trax :到着直後、アレックスがブラフの6人目として誘われたので、余った僕とケビンでとりあえずトラックス。最近気に入っているアブストラクトゲームです。大学で結び目理論を研究している友達に、「結び目を題材としたゲームだよ」と誘ったことがありますが「これは結び目じゃない、ループだ。トリビアルな結び目だ。お前は何も分かってない」と怒られたことがあります。まあその時は一緒に遊んでくれたのでいいのですが。
コンポーネントはタイルだけ。そのタイルも一種類です。片面が黒と白が隣辺で双曲線を描いて繋がっているもの、もう片方の面は白と黒が対辺で十文字に繋がっているものです。手番に同じ色が繋がるように置いていき、自分の色でループを作るか、自分の色が縦または横に8マス分繋がったら勝利です。このゲームで面白いのは、連続置きです。時々今置いたタイルによって、隣のタイルの置き方が自動的に決まってしまう場合があります。そういういうときは続けてその場所にタイルを置きます。場合によっては連鎖的に4-5枚のタイルを置くことがあり、一手番で盤面ががらっと変わってしまいます。同種のアブストラクトゲームにコネクションがありますが、連鎖があるトラックスの方が断然好みです。今回はケビンに教える形でのプレイ。彼はあまりアブストラクトはやらないと言っていましたが、それなりに気に入ってくれたようです。
キングミー!king Me! / 王位継承 Viva il Re! :トラックスが終わるころにようやくマイク、ハリーが到着。まあアイスブレーク的なゲームとしてのキングミーです。6人プレイだったかな?色々なところで軽いけど面白いみたいな評判を聞いていたので結構期待していました。ルールは簡単。最初にカードを一枚配られ、それには極秘裏に支援したい人達のリストが書いてあります。手番になったらボード上の誰かを一ランク押し上げるだけ。王位に押し上げると投票があり、全員が賛成だとラウンド終了。その時自分が支援する人が階層の上位にいるほど点が高くなります。
この投票が曲者で、賛成票は何度でも使えるのですが反対票は2枚で使い捨てです。よってなるべく後の大事なところまで持っていたいのですが、誰かが反対してくれるだろうと出し惜しみをしていると全員賛成となって得点が伸びません。これはキルドクターシンドロームそのものですね。個人的には好きではないメカニクスですが、キルドクターラッキーが好きな人には薦められると思います。
セントピーターズバーグ Saint Petersburg / サンクトぺテルブルグ Sankt Petersburg :先週マイクの家でプレイできなかったセントピーターズバーグです。マークとハックと僕の3人。3人でも十分面白いということなので期待は高まります。皆な何でも英語読みしてしまうのでセントピーターズバーグですが、これだとフロリダ州のセントピーターズバーグがまず頭に浮かびます。ロシアじゃなくてビーチです。そういうことを言ってはゲームのイメージが壊れますが。
4つのデッキ(職人、建物、貴族、アップグレード)に分かれているカードがこのゲームの主役です。最初の職人デッキからカードを順番に場に並べ、各プレイヤーは手番に好きなカードを買っていきます。お金は相当限られているので、買う代わりにて札として保存して、あとで払うことも出来ます。手札にして温存できるのは常に3枚までで、これもゲーム終了までに使い切らないとマイナスとなります。全員がパスすると、次の建物デッキに進み、同様にカードを買っていきます。最後のアップグレードデッキの後は、再び最初の職人デッキに戻りこれをあるデッキが無くなるまで何度も繰り返します。4つのデッキは個性があってお金になるもの、勝利点になるものとちょっとプエルトリコこ思い起こさせます。最近こういうお金と勝利点との二層構造のゲームって結構多いですね。
初めてだったのでどのカードがどの程度役に立つというのがさっぱり分かりませんでした。序盤に結構高いけれどよさそうな建物があったのでついつい手札にしてしまい後でこれが金銭的にも手札の上限にも影響してきて苦しい展開に。これでかなり差が付いてしまいましたね。あと、他のプレイヤーとの絡みが余りありません。カードを取るときに他のプレイヤーが何を欲しがっているかというのは多少ありますが、大体皆が欲しいものは共通しているので、とにかく欲しいものを取っていけば良いのです。その辺りがちょっと不満ですね。同じカードドラフトのゲームならぼろ儲けカンパニーかスティムトソーの方が好みかな。序盤の差が結局最後まで響いて、唯一プレイ経験のあるマークが勝利。
おまけ:他のテーブルでのプレイ風景です。
後編に続く
かわぐち
こんばんは。
セントピーターズバーグというとトムソーヤの冒険を思い出しますね。
だから何だという気もしますが。
けがわ
実はアメリカ版(リオグランデ版)は絵柄が全部トムソーヤだったりして。たまにはそういうお茶目なことをしてくれても良いのになあなんて思います。