ヴォルフガング・クラマーとミハエル・キースリングコンビによる新作マハラジャは小野さんのゲーム会で初めてプレイしました。海外ではかなりの高評価を得ていたので、めちゃくちゃ期待してプレイに臨んだわけです。しかし、この時はルールを間違えていた事と初期配置をすっ飛ばして遊んでしまった為、ゲームバランスが悪くとても評価できる体験ではありませんでした。そんなマハラジャを実は海外通販で注文していたので、正直がっかりしていました。とはいっても間違ったルールでプレイしたのでフェアではありません。正当な評価をするため、改めて自宅ゲーム会で遊ぶことにしたわけです。
参加メンバーは引き続き田中ブンケイ、タナカマ、さと~、椿、puppiの5人です。椿さんと僕は前回の小野さんのゲーム会にてプレイしたことがあるので二人でインストをします。ルール自体はそんなに難しくないのですが、職業とアクションの選択肢が沢山あるので、その説明に若干時間が掛かりました。このゲームはクラマー・キースリング作ということもあったり、アクション選択板がエルグランデに似ているので、エルグランデと比べられることが多いかもしれません。僕は前回プレイしたときには、この先入観があったために領地確保に集中しすぎてしまいました。でも実際プレイして感じたのは、マハラジャはむしろプエルトリコや操り人形に鉄道ゲームのような要素を併せたゲームで宮殿建設レースと考えた方が良いかもしれません。難しいのは通常のゲームだと後半になればある程度資金が潤沢になるように設計されていると思うのですが、このゲームでは資金繰りがかなりシビアで、次ぎのラウンドへなかなか資金をへ持ち越せないところです。これは宮殿を建設する値段がめちゃくちゃ高く設定されている為で、勝つためには宮殿を建てなければいけないが、建て続けているといつか資金が枯渇します。
さてこの日のゲーム展開ですが、椿さんが都市の外環の左右と下に家を配置してちょうどUの字を書くように外環を押さえました。中央上部はタナカマさんが独占し、他の3人はその都度対象の都市に至る道を押さえていくような形になりました。タナカマさんは我々が”ラーメン大王”の街と名付けたジャイプールに進出し来たるべき精算に備える、将来設計をしていく堅実な戦略を取りました。そのラーメン大王の精算は割と後半に予定されていましたが、タナカマさん以外にはこのラーメン大王が大変不人気でした。それが災いしてラーメン大王は順序を変えるアクションでみるみる順序を変えられてしまいました。このアクションと職業チェンジのアクションはマハラジャをめちゃくちゃ面白くしているメカニクスの二つだと思います。終盤はさと~さんと僕の宮殿建設争いの一騎打ちと思われたのですが、僕は資金も無く、家のストックも無くと息切れをし、さと~さんが逃げ切り状態になりました。ところがここで密かに後ろをぴったり付けていた椿さんが宮殿2個同時に建てる荒技で一気にゴールしてしまいます。実は椿さんは、外環に家を数軒建てたあとはまったく家の建設を行なっていませんでした。ですので、通常考えると移動の通行料を徴収されて持ち金は少ないはずなのに、通行料タダの4のキャラを選んだりしてやりくりをうまくしていたようです。家を余り建てなければ、資金節約にもなるので、宮殿建設さえきちっと行えればうまく回るという具合だったのです。いやー深いですね。最終結果は1位椿、2位さと~、3位puppi、4位タナカマ、5位ブンケイです。
という感じでマハラジャは幅広い選択肢のあるゲーマー向けのゲームだと思います。資金と道の確保がうまく行えない場合は、完全になにも出来なくなる可能性もあるので、初心者には厳しいゲームです。プレイ時間も箱に書かれている通りで終わり、そんなに長考できるタイプのゲームでは無いので、その点はお奨めです。その他にこのゲームで僕は職業チェンジのアクションが素晴らしいと思います。職業には手番の順番を表する数字が付いてるのですが、職業チェンジが行えるため手番が早ければ良いという訳ではありません。たとえば、通常は1のキャラで最初に手番を行なった方が有利ですが、3のキャラ(周りの宮殿=2ポイント)は得点計算時に押さえておかなければ全く意味が無いので、6のキャラを選び遅番にしておき、安く宮殿を建てた後に職業チェンジで3のキャラになるというような戦略を取ることが出来ます。うーん、大変むずかし~。これはまだまだ遊びたいゲームです。
今日の罰符:さと~さん 1号、 puppiさん 1号、 ブンケイさん 1号
罰符はマハラジャにおいてオマヌ~にもアクションを遂行出来なかったプレーヤーに与えられる罰です。
つばき
最終ターンの2回前に、手元に21金ありました。その前からずっと「2軒同時の建設」での価値を狙っていたのですが果たせず、次ターンで「2金獲得」「得点計算順番の変更」を選びました。ここで某氏が痛恨の罰符。手持ちはちょうど24金。最終ターンでの順番さえ早ければ勝てる!という状況に。と思っていたら、ブンケイさんが役割変更で私の目の前のタイルを持って行ってくれて、運良く「2」が取れました。これが最終的な承引だったと思います。
しっかし、よくできたゲームですね。puppiさん同様、まだまだ遊んでみたいです(自分では持ってないんですけどね)。
涼色桔梗
先日は小野さん邸にてお世話になりました。(遅刻してご迷惑かけた馬鹿野郎でございます)
こちらは以前より拝見していたのですが、書き込みは初めてとなります。以後、よろしくお願いします。
なるほどー。やっぱりあの不十分な理解でのゲーム展開で評価してはいけないゲームだったんですね。リプレイを拝読した感じでは、相当楽しかった様子で、何だか羨ましいです。
その場にあった役割を巧みに選び続けて、かつかつの資金をいかに有効に回すかが重要なのかなあ。うーん。苦手だけど好きなタイプのゲームかもしれない。
それでは、失礼致します。
puppi
涼色桔梗さん、椿さんどうも~。
マハラジャは是非もう一度遊びたいですね。苦しーゲーム(苦行 w)だとは思いますが、ゲーマーの人数が集まったときはそれなりに楽しめそうです。というか深いですね。
資金繰りは結構大変でした。精算の具合で波がやってくるんですよ~。そらーもーバブルがはじけた時みたいに貧乏になります。 w