TGC 2004.05.10

月曜のTGCは学期末ということもあって閑散としていました。そんな中、リスク2210AD、カルテル、ツインズをプレイしました。

リスクは一時期(今でも?)ポピュラーだったアメリカのゲームです。それを現代風にリメイクしたのがリスク2210AD Risk 2210 A.D. です。5ラウンドで終了とし、特殊カードを4デッキ加えゲームに戦略性を持たせました。僕はリスクはあまり好きではないのですが、それでもリスク2210の方がリスクよりは良いと思います。マップ上の地名が面白く、はじめてみたときは結構笑えました。3ラウンド目でぼろぼろだったので後から来たリスク好きのダークに代わってもらいました。それでも僕の軍隊は4ラウンド目で全滅したようですが。

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未来世界を舞台としたリスク2210AD。月も征服できる


次にアレックス、デイブ、スコットと一緒にカルテル Cartel をプレイ。BGGを通してのトレードで手に入れて以来、念願の初プレイです(詳しくはここをクリック)。プレイヤーはエボニー(漆黒)、アイボリー(象牙)、クリムゾン(深紅)、ゴールド(金)の各カルテルを受け持ち、世界中の会社を買収してカルテルを巨大に育てていくのが目的です。

52ある会社カードはボード上の52のマス目(7x8から角を除いた)に対応しています。カードにもマス目にも会社の価格(10、20、50、100、250の5種類)とその会社が毎ラウンドもたらす利益(だいたい購入価格の10-20%)が書かれています。ボード上で縦横に繋がっている会社を両方所有するとボーナスの収益があり、さらに4つの会社を正方形の形で繋がって所有するとそれによってボーナスがより増えます。よって、いかにしてうまく繋がった会社を所有していくかが焦点となります。

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個性的な会社のロゴ


各プレイヤーは一番安い(定価10)会社を1つと株券9枚、所有マーカー11、それに現金10を持ってプレイ開始です。さらに手札として10-20の安めの会社が3枚配られます。またボード上にはあらかじめ3枚の会社カードが競りの対象として対応する場所に置かれます。残りの会社カードはシャッフルされ山札となります。

手番には手札の会社を買う、ボードの会社を競りにかける、パスするのどれかを行います。手札の会社を買う場合は、定価を支払い、自分のマーカーをボードの対応するところに置き、会社カードは自分のカルテルのカード置き場に置きます。競りにかける場合は、手番プレイヤーがボードの会社カードをひとつ選び、全員がビッドを紙に書いて同時に公開します。ビッドは0または定価以上で、手番プレイヤーは0はビッドできません。競りに勝ったプレイヤーは手札から買った時と同様に、支払い、マーカーをボードに置き、会社カードを自分のカード置き場に置きます。これらの会社カードはゲーム終了時に定価の合計を数えるために使います。機能的ですね。パスする場合には手札を2枚補充し、5枚から好きな2枚をボードに置いて競りの対象にします。つまり、パスが増えるほど競りの対象が増えていく仕組みになっています。

このゲームで一番面白いのは支払方法として現金、債権、株券の3種類あって組み合わせられることです。現金が常に少ないシビアなゲームなので、どういう方法で支払うかは大切な選択です。最安値の10の会社以外は債権が用意されており、(といっても数が多くないので早い者勝ちですが) ちょうど半額だけ払えばいいようになっています。ただしゲーム終了時は借りた半額以上を払う上に、会社から得られる利益は永遠に半分となってしまいます。株券は時価で支払いに使うことが出来ます。株券の価値はゲーム開始時は10なのですが、自分のカルテルの収益にしたがってどんどんと価値が上がっていきます。ゲーム終了時にはこれがかなりの額になるので出来れば株は売りたくないのですが債権と違って収益は全額もらえるのでどちらを選ぶか(または両方を組み合わせるか)はかなり悩みます。これらの組み合わせによって、例えば250という高額な会社を買うのに債券で半額の125、さらに時価50の株券2枚と現金25などということが出来ます。

こうして1巡したところで1ラウンド終了。各自、今までの収益を新たな収益を足してレポートカードに記録し、現金収入を得ます。これを10ラウンド繰り返し、ゲーム終了です。手持ちの現金、会社の定価、株の合計を足し、債権の支払いを引いたものが最終的なカルテルの価値となります。一番カルテルの価値が高かったプレイヤーの勝利です。

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誰が巨大なカルテルを築けるか?


このゲームは1974年製なのですが、固定ラウンド制であることからそういう古さをほとんど感じさせず、色々なところにジレンマがあってよく出来ています。とくに、支払いの方法と競りが悩ましいです。会社も全部で11しか持てないので下手に安いものばかり買うと勝てません。各自がラウンド毎に記入するレポートカードはビッドやゲーム終了後の計算にも使えるように出来ていて、ボードの機能的なデザインとあいまってプレイアビリティーを高めています。さらに各会社のロゴのデザインも面白く、そういう意味でも目を見張るべきゲームだと思います。

今回は手探りでしたが、最初に競りで高値をつけすぎたのと、債権を使いすぎたことで250の会社を2つ持ったにもかかわらず3位でした。うまく正方形をに会社を4つ持って適度に邪魔をしていったスコットが勝利。後半になって感覚が分かってきたので近いうちにまたやりたいですね。

余談ですがダラス Dallas というイベントカードが付いたバージョンもあるのですが、イベントカードは使わない方がいいようです。またプライスレス Priceless は見た目が似ておりデザイナーも同じなので同じゲームだと思われがちですが、実際はかなり違うようです。プライスレスは交渉があり、イベントカードがあり、ダイスもあります。さらに支払いの方法に債権に相当するものはないようです。(ボードゲームギークの記事による)

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ゲーム終了後の4人のレポートカード

最後に余った20分で久々のツインズ Twins を3人で数回やって終了。これもちょっと古めのゲームで雰囲気はポーカーに似ています。軽くやる分には面白いですね。2ラウンド目で勝負に出るか、欲張って4ラウンド目まで頑張るかの軽いジレンマが良い感じです。

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