アレアキャンペーンもいよいよ5回目、後半戦に入ります。(先週はTGCはなく、ちょうど中休みとなりました。)今回は相手の動きの裏の裏を読む心理戦が楽しい貴族の務め Adel Verpflichtet 、トイバーが1990年にSDJを取った作品のリメイクです。最近さらなるリメイクとなる Hoity Toity も出てなかなか根強い人気のあるゲームだといえます。アレアの小箱シリーズではワイアットアープ、ロイヤルターフ、宝石商とリメイクが3つもあるのですが(それぞれ、ミステリーラミー、ターフホースレーシング、バサリがもと)、大箱シリーズではこれが唯一のリメイクだと思います。また、得点ボードなどがなく、アレア大箱の中では一番ファミリー向けのゲームだともいえます。
このゲーム、実は大昔に一度プレイして、その後FXシュミット版を購入したもののプレイ機会はなく、BGGを通して他のゲームとトレードしてしまいましたが、アレア大箱シリーズを完結するべく新たに購入に踏み切りました。TGCは心理戦が好きなプレイヤーが多いこともあって試してみたかったゲームの1つです。
各プレイヤーは暇をもてあました貴族となって珍妙な骨董品を収集します。それらを機会をみて展示することにより、名声(得点)が上がるというわけです。骨董品を得るためにはオークションハウスに行きますが、小切手が最高値のプレイヤーしか買うことが出来ません。買う振りをして、今使われた小切手を泥棒を使って盗むことも出来ます。コレクションを見せびらかすには城に行きます。ここでも最もたくさんのコレクションを披露したプレイヤー上位2人までしか得点できません。ここでも泥棒をつかって、上位2人から盗むことができます。ただし、誰かが探偵を雇うと泥棒は牢屋に入れられて暫く出てきません。探偵は逮捕した名誉として得点することが出来ます。行動は全て同時に決定するのでバッティングがそこここで起こることになります。相手がどこに行って何をしたいかを考えて、うまく安く買ったり、探偵を雇ったりします。展示、泥棒、探偵がじゃんけんのように三すくみになっているので、このゲームは所詮大掛かりなじゃんけんだ、という意見を見受けますが、じゃんけんよりずっとよく出来ています。心理戦以外でもきちんと考えないと勝てないゲームだと思います。
4人で1回、その後5人で1回と合計2回プレイしました。5人の方がバッティングの可能性が高まるので断然面白かったです。やはり貴族の務めは5人専用というのは本当かもしれません。何度か続けて同じメンバーでやると面白いと思います。ボードゲームギークから6人プレイ用のカードがダウンロードできるので、今度6人でも試してみたいです。最新版の Hoity Toity は6人までプレイ可能なようですが。
結果は以下の通りです。
1ゲーム目:自分(勝利)、マイク、ポール、ジョー
2ゲーム目:マイク(勝利)、ポール、自分、ジョー、カイル
貴族の務めのほかにはメディチ、ドラゴンズランド、スターウォーズを遊びました。
会場に到着直後に5人でメディチ Medici をプレイ。競りゲームでは最も好きなものの1つで、すっきりして無駄のないクリーンなデザインと、そこからにじみ出てくる緊張感は素晴らしいです。
結果:カイル 115、自分 94、ノーム 91、ポール 90、マイク 71
貴族の務めのあとには月曜に引き続きドラゴンズランド Drachenland です。前回ルールを間違えたのと、4人でやってみたかったので出してみました。前回と違い、クリスが2種類しか宝石を集めずにドラゴンの卵を取り尽くして終わらせる作戦に出たので誰もリングを3つ付け切らずに終了。こういう展開だと、ますますこのゲームは子供用だとは思えなくなってきます。なかなかスリルがあって面白かったです。
結果:マイク 32、クリス 31、自分 31、アレックス 9
最後に3人で スターウォーズ Star Wars - Attack of the Clones Card Game をプレイ。蚤のサーカスのリメイクで、ラベンスバーガーから出ておりルールがちょっとだけ変えてあります。3ディールで得点を争うようになっており、3枚同数字をさらすミッション(蚤のサーカスでいう小曲芸)を達成するたびに楕円形のディスクがもらえます。これには0-0-0(0を3枚)から4-4-4の5種類があり、3ディールを通して5個全て集めることによってボーナスがもらえるようになっています。このルールによって3枚を場にさらす機会が増えたと思います。カードは全てスターウォーズのキャラクターとなっており、ファンにはたまらないと思います。
マイク 257、自分 250、アレックス 196
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