友人宅ゲーム会 2004.02.27

近頃多忙でレポートが一ヶ月も遅れました。2月27日、友人マークの家での久し振りのゲーム会。参加者はマーク、ウエンディー、ポールと自分です。マークはゲームを大量に持っているので今回は持参ゲームは無しです。

到着後、ウエンディーが帰宅するまでまず3人でアッティカ Attika をプレイ。アッティカは、この前ウォルドーフでポールも僕も2度プレイしました。だんだんと面白さが分かって来たところです。マークは未プレイなので、2人でルールを教えてプレイ。ルールは直感的で少々変則的なAP(アクションポイント)システムの部分を除けば、すごく教えやすいゲームです。

アッティカでは、すでに建てた建物を表すのにマーカーを使ってプレイマットに置くとプレイアビリティーがぐっと良くなります。今回フィノ Vino の半透明のチップを使いました。これだと下の建物の絵が透けて見えることと、最大4人(赤、青、黄、緑)で建物は30なので5色x40個のフィノのチップはちょうどいいと思います。

めくって直ぐ建てられるというオプションをいかに広げていくかとカードをなるべく使わずにどこまでただで建てるかのバランスが悩ましいです。同じカテゴリーの建物をうまくまとめると壺がもらえ、それによって一気に決着をつけることも可能です。やはり、3人以上だと神殿連結で勝ちそうなプレイヤーを直前のプレイヤーが責任を持って防ぐので2人がベストだと思います。もうすぐ自分の注文したコピーが来るので楽しみです。

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プレイマットにフィノのチップを使って既設の建物を示す


夕食をご馳走になった後、全員未プレイのインダストリアと氷河期をプレイしようということになり、まずはインダストリア Industria をプレイ。一番プレイしたかったゲームの一つです。シャハトの新しいオークションゲームで期待は高まります。

競りのシステムは本当に色々とあって奥が深いですが、インダストリアは一巡のみの競りの変形です。手番プレイヤーはオークショナーとなり、めくられた4枚のタイルから競りに出す1枚選びます。時計回りにビッドが一巡行われた後、手番プレイヤーはビッドされた値段を競り落としたプレイヤーから受け取るか、そのタイルをタダで得るかの選択肢があります。ちょっとクーハンデル Kuhhandel っぽいですね。(クーハンデルでは確かただでもらうのでなく、最も高いビッドをしたプレイヤーに同金額を払うと思いますが) お金を受け取った場合は再びオークショナーとなり、残りのタイルから1枚選んで次の競りが行われますが、タイルを受け取った場合は手番は左隣の人に移ります。ここで注意しないといけないのは、誰もビッドしないときにはそのタイルは強制的に引き取らなくてはなりません。よって、あまり自分が欲しくないタイルを選んで何度かオークショナーとして稼いでから、自分の欲しいタイルを選んで確実に(かつ無料で)手に入れたいのですが、うっかり人気のないタイルを選んでしまうと引き取らされ、手番(オークショナーとしての特権)を失い、その後一番欲しいタイルが欲しければビッドしなければならなく、さらには高いビッドをしたからといって手に入れられる保障もありません。この辺のシャハトらしいジレンマが面白いですね。手番では誰が何をどのくらい欲しがっているかを見抜くことが非常に大事です。

この競りシステムを中心に、産業革命の歴史を追うように、工場や発明を競り落としていきます。久し振りに鋭い秀逸なゲームに出会えたと思います。今回はルールを一つ誤解しており、お金がインフレ気味になってしまったのでもう一度プレイしたいです。ウエンディーが勝ちました。

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素晴らしい、インダストリア


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集めた産業タイル


ウエンディーは疲れていたようで、再び3人に。ここで今日のもうひとつの課題、氷河期 Eiszeit / Manmoth Hunters です。マーク所有のはリオグランデ版(英語版)、 Mammoth Hunters の方ですが、リオグランデ版にはアレアシリーズの通し番号「8」の数字が背表紙にあたる部分に印刷されていません。どうもリオグランデのミスプリントのようです。彼は自分で8の数字をプリントアウトして箱に貼り付けています。

氷河期はアレアの大箱の最新作ですが、評判はあまりよくありません。BGGなどでも最初はアレアブランドとしての期待の方が大きすぎたのか、4-5の評価がつけられてましたが、最近6-7位にはなったので実はそれほど悪いゲームでもないのかもしれないのかな、てなことを話しながらプレイ準備。マークはインストの準備をいつもしてあるのでスムースです。僕もルールだけはあらかじめ読んでおいたのでわりとすぐ始められました。

初プレイなのでマークがボードを平らに直すため、逆方向にそります。ところがちょっと力加減が悪かったのか、なんとボードが真っ二つに割れてしまいました。すごい。こんなことは初めてです。マークもゲームを大切にしているのでショックだったようです。

ゲームは4ラウンドで何種類も有るカードはライトとダーク、別々のデッキに分かれています。基本的に、ライトのカードは書かれたコスト(石)を支払って自分に有利なアクションを行い、ダークのカードは石を補充する代わりに自分の不利になるアクションを行います。アクションは自分のコマ、相手のコマ、マンモス、キャンプファイアーを投入する、動かす、取り除くなどで淡々とゲームは進んでいきます。石を支払う場所と補充する場所は別々なので、支払う場所にはどんどん石が増えていき、補充する場所からはどんどん減っていきます。そうして誰かが最後の補充の石を取るとラウンド終了です。この、最後に自分の不利益になるカードでしかラウンドを終わらせられないというのはいいところだと思います。

ラウンドが終わると、決算です。各自、各エリアのコマの数はマンモスとキャンプファイヤーによって上限があり、ここで少数のプレイヤーは除外されます。そうして、生き残った自分のコマにマンモスの数を掛け算して得点となります。一番負けているプレイヤーは既にある氷河と連続した好きな場所を氷河で覆うことができます。

本来は4ラウンドなのですが、あまりに淡々としており、カードのランダム度も高く、まったくなにをやっているのかわからないという文句が全員から出て、ゲームは2ラウンド終了で頓挫。よっぽどのことがない限り、最後までゲームは続けるので途中でやめるのは本当に久し振りです。そういう意味ではすごいですね。以前頓挫したゲームはなんとボンガル Wonger で、氷河期とプレイ感が非常に似ています。マークはボンガルをプレイし頓挫した直後にあまりにも激怒して、売り払ってしまいました。氷河期は売り払うとコレクションに欠番が出来てしまうので売らないみたいです。僕はそこまでひどいとは思わなかったので、またアレアキャンペーンのときに再挑戦してきちんと4ラウンドプレイしようと思います。

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ちょっとピンボケです。デジタルカメラ修理直前なのであしからず


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ボード真っ二つ!


最後に口直しにバサリ Basari。3人プレイを否定していたマークに、3人でも面白いよということでプレイ。最近はさいころ1つを共通して使うバリアントでプレイしています。やっぱりバサリは面白いですね。宝石をほとんどなくして点数とダイスに走ってましたが、それではやはり勝てませんでした。

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