もうひとつのラー 2004.01.17 & 01.23

ラー Ra というと、クニツイアのエジプトを舞台とした競りゲームが有名ですが、実は同名の別のゲームがあります。この知られざるラー Ra は、少々前にイーベイオークションで偶然見つけてなんとなく買ってしまったもので、こちらは2人用のアブストラクトゲームです。1月17日と23日に数度プレイしてみました。

結構古いイタリアのゲームで、ボードゲームギークによると1981年製とのこと。正六角形のボードは蓋が付いていて、なかなかスタイリッシュです。蓋を開けると金色のヘックスグリッドが広がってます。両脇は溝になっていて、各プレイヤーのコマが収納できるようになってます。このコマも正六角形でなかなか高級感があります。余分に1個ずつ付いてくるコマを、この収納する部分にはめ込むことでプレイヤーの得点を表せるのは良いデザインだなあと思いました。

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ボードのなかほどにそれぞれのラーエリアと呼ばれる黒いヘックスがあります。それぞれ自分のラーヘックスを取り囲むように9個のコマを3つずつ重ねて三箇所に置きゲーム開始。自分のラーヘックスを守りながら、相手のラーヘックスを目指します。コマの動き方に特徴があって、1段(単体)のコマは3マス、2段は2マス、3段は1マスちょうど直線にしか進めません。同数かより少ない段数の相手のコマが進んだ先にあれば、取ることができます。また、自分のコマを分離させたり、再び重ねたりすることも出来ます。なんだか、フォーカスとデュボンとアバロンを混ぜたようなルールですね。自分のコマが相手のラーヘックスにたどり着くとゲーム終了で、その時たどり着いたコマが1段だと1点、2段だと3点、3段だと6点。これを何ゲームかプレイし、6点先取(最低2点差)でセット勝利です。

各ゲームは短く、きちんと考えないと、あっという間に終わってしまいます。高得点を取るため2、3段のコマを相手のラーヘックスに送り込みたいのですが歩みが遅いです。かといって、1段のコマは進むのは早いですが取られやすく、なかなかその辺は良く出来ています。相手のコマをとる場合やボードの辺にぶつける場合はちょうどでなくても良いのでそこでうまく調整してラーヘックスに行ける様にします。最初(17日)は何がなんだか良く分からず、点数なしで2度プレイしただけでしたが、2度目(23日)はきちんと点をつけて2セットプレイして、お互い色々な戦略を試して見ました。もう何度かやってみてある程度の定石とかが見えてくると面白いかもしれません。最初のセットは6-0、2セット目は途中まで負けていたのですが、2段を送ることに2ゲーム連続成功し7-5で勝利。不思議な感じのゲームです。

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