ブルーノ・フェイドゥッティーの新作カードゲームでDays of Wonder社がUNESCOとバルセロナフォーラム2004との協賛で発売している”テラ”についてspielfrieks メーリングリストに面白い投稿がありました。まずテラの説明を先にしますが、このカードゲームは山札から引かれたクライシスにプレーヤーが解決カードを出していき地球上の問題を全員で解決していきます。もちろん、個々のプレーヤーにも勝利条件があるので、クライシスカードが出ても自分の目的を優先して解決カードを出さなくてもかまいません。ただし、未解決のクライシスが溜まると地球が破滅してしまい、全員が負けということになります。
面白い投稿というのはDays of Wonder社のエリックさんのメールで、先に発売されているヨーロッパでは、ゲーマーは平均して世界を破滅させているようです。 w 非ゲーマーの方が問題を解決し地球を救う回数が多くて、さらに成功させているのは子供達という結果が出ています。この投稿を受けてMLでは色々な意見が交わされ、ゲーマーは自分がゲームに勝つというのが第一条件にあるので、破滅するのは当たり前であり、その前提がまったく意味をなさないこのゲームはゲームでは無いというような意見もでました。Days of Wonder社では政治色が強すぎるのではないか、世界で起きている問題を軽々しくゲームにして良いのかという意見など色々と寄せられていたそうです。賛否両論あるようですが、エリックさん曰くこのゲームが問題を提議して、こういった議論が起きて関心を持ってくれるのがテラの目的ですとコメントされています。
なるほど~、そういう意味では面白いですね。作者のブルーノ本人も企画の段階では乗り気では無かったようなのですが、難しい題材をウマくまとめたようですね(ゲーム未プレイなのでなんともいえません)。
ちなみにボードゲームギークで全員が負けになるゲームをまとめているリストがありますので、参考までにリンクを張っておきます。 ココをクリック
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